随分前、新宿のバーで会社の同僚(男・独身)と酒を飲んでいた。なんだかんだと話し込み、気が付いたら終電を逃し貫徹コースに突入。仕事柄、やはり映画の話は多く、『あずみ』や『ALIVE』で知られる北村龍平監督のインディーズ時代の作品『VERSUS・ヴァーサス』について話していた。 と、その時、隣に座っていた若い女性がいきなり話しかけてきた。「今、『VERSUS』って言いましたよね!?北村監督のですか?わたし好きなんです!」
当然、独身男の我々2人は「おぉ!逆ナンパ!!!ラッキー!!!」と思うわけで(当然か?)
「そう!話してたよぉー。『あずみ』の時、北村監督にインタビューしたんだぁー」とかモロ業界風吹かしのスカし野郎を気取って話しをあわせる。(インタビューしたのは本当です)
更に、「わたし、ジェット・リーの『ロミオ・マスト・ダイ』が大好きなんですぅ〜!!」
「まじでぇ!?オレ宣伝やってたんだよ。」
モロモロ業界風吹かした単なる自慢野郎になりつつ話しをあわせる。(宣伝してたのは本当です)
その後も、話しはジェット・リーがまだリー・リン・チェイと名乗っていた頃の作品にも及び、同僚は話についてこれなくなり完璧に置いてきぼり状態、伊藤ちゃんの独壇場と化していました。
そのうち、映画の話から段々とプライベートな話へと移行。まぁ、取り合えず「どこ住んでいるのぉー」と聞くと
「○○に住んでるんですよぉー」
「へぇー、そうなんだぁー、いいとこじゃーん」
「でもねぇー、来週引越しなんですよぉー」
「へぇー、どこに?」
「テキサス」
「テ、テキサス!?」
「そうなんです。旦那がテキサスに転勤なんですよぉ」
「だ、だんな。。。?」
そう、彼女は人妻。ふ、不毛だ。。。
なーんて、そんな下心丸出しの卑猥な話はさて置き、結局、彼女や周りの方々と夜が明けるまで、楽しい会話が繰り広げられました。
つまりは何が言いたいかというと、映画がきっかけで楽しい話をして明方まで飲むのも良いなぁーと。これも映画の力であり、魅力なのかなと。
すんません、毒にも薬にもならん話でした。。。