「マトリックス レボリューションズ」(11/5公開)を見た。色々、書きたいことがある。でも、書けない。なぜならこのコラムの趣旨は映画を見てもらうために書いているからさね。 「じゃあ、書かなきゃいいじゃん」なのですが、以前、このコラムで2回分も割いて愛する「マトリックス」について書いているのに、「レボリューションズ」の時に書かないのは変じゃん!だから「マトリックス」の完結編を見たという既成事実だけでも報告したいという勝手な解釈を成立させたのであります。
ということで、見ました。
以上。
代わりという訳ではないのですが、今回は「真実のマレーネ・ディートリッヒ」。
皆さんはマレーネ・ディートリッヒをご存知ですか?
1901年ドイツ生まれの女優さんで、29歳の時に渡米し、アメリカを拠点に活動。その後、祖国ドイツではナチスが台頭。ナチスのプロパガンダに利用されるのを嫌ったディートリッヒはアメリカ市民権を獲得。この時点でナチスから国家の敵という烙印を押されてしまいます。
第二次世界大戦に突入すると、彼女は戦闘の最前線で連合軍への慰問活動を行い、この時に唄われた「リリー・マルレーン」は伝説になっています。祖国、戦争、夫、愛人などなどこれ以外にもエピソード多数の波乱万丈な人生です。
スペースがないので割愛しますが、この映画ではそんな彼女の素顔を赤裸々に綴っています。
勿論、伊藤はマレーネという人物を知っていましたが、今回、ちょっぴり深く彼女に触れ、とても、とても感動しました。こんなに泣いたドキュメンタリー映画はありません。
同じく、ナチス関連のドイツの映画人といえば先日101歳で他界したレニ・リーフェンシュタール。女優から映画監督になり、ナチスの依頼で党大会の映画「意志の勝利」などを撮影したため、ナチスの協力者と罵られ、戦後は投獄されるなど世間から冷遇された方。
後に「もし「意志の勝利」がなかったら、すばらしい人生だっただろう」というコメントを残していますが、おばあちゃんになったレニさんは超元気。写真家として活躍し、71歳でスキューバーを始めたり、スゲー年下と付き合ったり。。。
ナチスによって人生を変えられてしまったマレーネとレニ。どちらがどうの言うつもりはありませんが、人生って凄いなぁ〜。
少し長くなりましたが、「真実のマレーネ・ディートリッヒ」はオススメです。