前回に引き続き、今回も「THE JUON/呪怨」から。
ある日、番組企画会議で“パツキン女優”特集をやろうということになった。
キム・ベーシンガーなど“パツキン女優”を挙げていくうちに、
近々インタビューを取る予定だった「THE JUON/呪怨」のサラ・ミシェル・ゲラーに行き着き、
「どうせなら“パツキン女優”本人にブロンドについて聞いてみたら?」というアイディアが出た。
「そりゃ良いやぁ〜」ということで、取材日を迎えサラの元へ赴くインタビューア伊藤。
当然、映画のプロモーションが目的なので、いきなり金髪の話をする訳にもいかず、
「日本版の呪怨は見たの?」とか「アメリカと日本のホラーの違いは?」といった無難な質問を投げかける。
サラは勿論キチンと答えてくれる。
よし、大分温まったなと思ったので、「あの〜、さっきから思っていたんですけど、
ブロンドヘアが素敵ですね」とぶつけてみると、
「あらそう?あなたの髪型もキュートよ」と余裕な返し。
大体、今までの経験でいくと、女優は褒められると喜び、
あとは上機嫌というのが常。
「よしよし、中々の切り出しだ」と思い、
次いで「ブロンドで得したこととか損したこととかありませんか?」と、
特集コーナーで使用するという点では核心をついた質問をしてみた。
するとサラは困ったような顔つきになり、「うーん」と沈黙した後、
「髪の色でラッキーになるってことある?」と上目遣いに睨みを効かせて切り返され思わず、
「あっ、ないですよね。。。アハハハ。愚問でしたぁ」と即答。
サラは呆れ顔。
定説を覆す予想外の展開に。
その後、普通の質問に戻そうにも、これをきっかけに箍が外れてしまったようで、
インタビューが成立しなくなってしまった。
伊藤「サラさんは続編に出るんですか?清水監督は呪怨しか撮れない、呪怨の呪いかな?
って愚痴ってたんですけど。。。」
サラ「私にも呪怨の呪いをかけるっていうの?意地悪ねぇ」
伊藤「シリーズを全部見ている者にとっては俊雄くんとか可愛いですけど、仲良くなりましたか?」
サラ「どこが可愛いの?(ポスターを指して)これがキュートだって言うの?あなたおかしいわ」
勿論、サラも冗談半分なのだろうけど、厳しい攻めが展開する。かなり窮地の伊藤。
さらに追い討ちをかけるように、
「こんな意地悪な質問ばっかりして、私を困らせて。
あなたはもっと世間の荒波に揉まれて成長した方が良いわ。
そうすれば人に優しくなれるでしょ」とまで言われた。
そして、「あなたもブロンドにすれば、もう少し良くなるかもね」と刀を降り下ろす。
結局「ブロンド損得」質問以降まともな質問&返答もなく、
締めで次回作について聞いてから、
最後に「ありがとうございました。色んな作品でサラさんに会えるのを楽しみにしています」とお礼を言えば、
「私も世間の荒波に揉まれて、少しは大人になったあなたに会うのを楽しみにしているわ」と返される。
インタビュー終了後、「説教されちゃったよぉ〜」と冗談ぽくボヤくと、
ニカァ〜と満面の笑みを浮かべる。
て、手ごわい。。。きっと伽椰子にも勝てるよ。。。
サラ27歳。俺、今度の3月で31歳。ふっ、おいらタジタジさ。