2005年12月16日更新

#098 「 コールド・コング 」

今年のお正月映画もそろそろ大詰め。目玉のひとつである「キング・コング」がいよいよ公開。


1933年に制作されたエポック作「キング・コング」のリメイクで、
監督は「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のピーター・ジャクソン。


P・ジャクソンは12歳の時にオリジナル版を見て映画監督になることを決意し、
いつの日か自分の手で「キング・コング」を作る夢を抱き続けたという。
遂にそれが実現した訳で、監督の思い入れが超満載な作品となっている。


基本的なストーリーはオリジナルとほとんど一緒なんだけど、
ひとつひとつのエピソードにはサービス精神満載の見せ場がテンコ盛り。
上映時間3時間8分。


コングが人間と戦えば、伊藤Pは尿意と戦う。
コングが恐竜と戦えば、伊藤Pも尿意と戦う。


実を言うとちょっと前に20分ぐらいのダイジェスト映像を先行して見ていたため、
驚異の映像を新鮮に見ることが出来なかった。
その分マイナスな印象。


しかしながら、恐竜との追いかけっこやコングと恐竜の戦いとか、
初見だったら興奮するでしょう。


さてさて、そんな「キング・コング」を引っさげて、
P・ジャクソン監督とナオミ・ワッツ、エイドリアン・ブロディら、
主要キャストがジャパンプレミアのため来日。


ジャパンプレミアのレッドカーペットでエイドリアン・ブロディのコメントが取れるというので、
取材に行くことに。


聞くに、場所は東京国際フォーラム ホールA。


今までジャパンプレミアといえば六本木ヒルズの屋外ステージが定番。


「ラスト サムライ」(#25#26)、「オーシャンズ12」(#65)のジャパンプレミアは、
その六本木ヒルズで極寒の中、長時間立ちんぼ状態。
心底冷える取材だった。


しかし、今回は国際フォーラムAということで、
会場に入ってエスカレータ上がったフロア辺りでの赤絨毯か?


「そうかそうかやっぱり12月で寒いから屋内でやってくれるんだぁー」と
配給会社(UIP)の心意気に感謝の念を持つ。


そして当日の夕方、国際フォーラムに向かう電車の中で、
確認のため改めて取材の詳細が書かれた紙に目を通すと、
ある一文に目が止まった。


“ジャパンプレミア レッドカーペット 国際フォーラムA(地上広場)”


「ち、地上広場。。。これはひょっとするとA〜Dのホールとガラス棟の間にある、あの広場のこと?」と、
一抹の不安が過ぎる中、会場入り。


そして、予感的中、“屋外”地上広場がジャパンプレミアの会場だった。


「謀ったな。。。UIP」 byガルマ・ザビ


すっかり屋内だと思っていた伊藤Pは、“防寒体制”軽くヤバイ。


案の定、いつも通りの待ち時間の長い、超ウルトラ寒い取材となった。
会場にいる全ての人がブルブル震えて、主役たちの到着を待つ。待つ。待つ。


で、もって、彼らの到着後もファンにサインやらで、待つ。待つ。待つ。


目の前に激痩せしたP・ジャクソンがいようが、
美しいナオミ・ワッツがいようが、
実は「コープス・ブライド」に似ているエイドリアン・ブロディがいようが、
寒いものは寒い。


「ハヨォー終わってくれ〜」と思っていたのは伊藤Pだけではなかったはずだ。


そして、改めて思う。この時期の屋外イベントはどーにかならんかのぉー。


「悲しいけどコレ、仕事なのよねっ!」 byスレッガー

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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