一回ゆうばりリポートで飛ばしてしまいましたが、前々回の続きです。
憧れのサモハン様へのインタビュー取材。
サモハン様不機嫌との情報を得て、ややピヨリ気味の伊藤P。
「カミングスーンさん、次どうぞ!」。遂にその時が訪れた!
部屋に入りセッティング。そして、準備完了後、サモハン様入室。
時間が勿体無いので早速取材をスタート。
なんだか目の焦点が合っておらず、ボッーとした感じで、質問をしても返答は言葉少なめ。
なんとか盛り上げようと、「あなたのキックは最高に重たい!」とか、
「初の悪役凄みがありましたね」などやや太鼓持ち的発言をかますと、
身を乗り出してくるではありませんか!
「おぉ、好感触!」って思ったら、ただ単にケツの座りが悪いだけだったようで、
直ぐに元のポジションに収まるサモハン様。
結局、終始淡々としているといった印象で、特に機嫌を損ねることもなく取材終了。
そして、最後にしっかりとサインをおねだり。
「わたしのサインはアメリカでは有料だよ」と冗談を言われながらも、
伊藤Pの運命を決定付けた「五福星」(#44参照)のチラシにしっかりとご署名頂きましたぁ〜。
で、なぜ、サモハン様がボッーとしていたかというと、
大雪で東京入りがずれてしまい、取材日当日にLAから来日したため、
相当の時差ボケだったそうな。
うーん、元気な時にインタビューしたかったけど、
憧れのスターと直接会えただけでも幸せだよねぇ〜。
そして、サモハン様のサインゲットにより、
以前より所有していたジャッキー、ユンピョウのと併せて遂に“香港三銃士”のサインが揃ったぜい!
さてさて、今年の3月はアジアン・アクション・スターが集結!
サモハン様の他にも盟友ジャッキー・チェンの新作が登場。
「THE MYTH/神話」だ。
“ジャッキー初の甲冑モノ”のつもりで見たら、現代劇も入っているうえ、
さらに予想もしなかった意外な展開が待ち受けていた。。。
ぶっちゃけ“とんでも映画”の部類に入りかねない。
かなり「メダリオン」に近いものがる。
事実、おすぎさんは「ゴミみたいな映画」と言っていた。
しかしながら、インドで繰り広げられる棺桶アクションや、
粘着ベタベタコンベヤーアクションはジャッキー節炸裂で楽しい。
“裏伊藤Pの部屋”行きになりかねない勢いなのですが、
やっぱりジャッキーらしさを失わない点は嬉しい。
でも、ファンでなかったらキツイだろうな。。。
そして、最後の一人がジェット・リー。実在の武術家を演じた「SPIRIT」だ。
リー・リン・チェイ時代を含め、彼の集大成的なアクションが随所に散りばめられている。
棒、槍、刀、三節棍(さんせつこん)など「少林寺」から彼が使用してきた武器がオンパレードだ。
ハリウッド映画ではイマイチ冴えなかったけど(「リーサル・ウェポン4」を除く)、
その鬱憤を晴らすかのようにジェット・リーらしい流れるような美しいアクションが連発。
このコラムの記念すべき第1回、2回でも書きましたが、
ジャッキーやジェット・リーといったアジアン・アクション・スターは古巣に戻ってこそ、
本領を発揮するのだよ。
なんだか、ジャッキーもジェット・リーもそろそろアクション映画への出演を辞めて演技派へ、
というようなことを仄めかしているけど、まだまだいけるよ!
そりゃぁ、アクションだけでなく、演技も認めてもらいたいという役者の気持ちは判らなくは無い。
でも、ファンのニーズは違うんだよ。求めているところが違うんだよ。
サモハンにはサモハンのアクション、ジャッキーにはジャッキーのアクション、
ジェット・リーにはジェット・リーのアクションがあるんだよ。
それぞれ唯一無二なんだよ。誰にも真似できない。
だから、もっともっと我々アクション・ファンを楽しませて欲しい。
アクション・スターとして“生涯現役”を貫いて欲しい。
奇しくもサモハン、ジャッキー、ジェットの新作が揃い踏み3月。
そんな切なる思いを抱く今日この頃です。
PS:ジャッキーよ、せめて最後に“香港三銃士”を復活させてくれぇ!!!