伊藤Pにも苦手なジャンルがあります。その1つがミュージカル映画。
突然、音楽が鳴り出して、歌い始めるという設定自体、なんか滑稽に見えて引いてしまう。タモリさんも同じようなことを言っていて、共感した覚えがある。
決して、食わず嫌いというわけではない。バズビー・バークレイの作品だって、「ウエスト・サイド物語」だって、「サウンド・オブ・ミュージカル」だって、「シェルブールの雨傘」だって見たさ。
でもなんかイマイチ乗れなくてね。
で、この度、おすぎさんと唐沢寿明さんの強烈なナレーションCMで有名(?)な、「プロデューサーズ」という典型的なミュージカル映画が公開される。
「プロデューサーズ」は元々、メル・ブルックスという70年代から80年代初頭に活躍したコメディアンが、1968年に初監督したミュージカル映画。その後、2001年にブロードウェイで上映され大絶賛を浴び、この度再び映画化された。
そして、先日、訪れたゆうばり国際ファンタスティック映画祭のクロージングで上映され、伊藤Pも仕事の合間に、見ようと思えば見られる環境下にありましが、あまり食指の伸びないミュージカル映画だし、前日、遅くまでズブズブだったので、寝る危険性もあり、見るかどうか迷っていた。
しかしながら、上映中の2時間をボケっ〜と過ごしているのもなんだし、映画祭に来て一本も映画見ないのも勿体無いし、眠たくなれば寝れば良いやぁ〜的な感覚で見ることに。
でね、これがね、ちょーーーーーーーー面白かったんよぉ〜。
おすぎさんと唐沢さんのナレショーンに負けない強烈なエンターテイメントだった。
物語の所々に散りばめられた風刺やギャグが超ギリギリ。差別的、揶揄的表現になりかねない描写を、明るく楽しくで押し切る力技。特にゲイネタは最高だ。腹抱えて笑ってしまった。
一歩間違えれば、完全に滑りかねない微妙な間を、ちゃんと持たせるところも中々大した演出力だと思う。(多分、生理的に駄目な人もいるだろうけどね)
そして、この映画が凄いのはギャグだけではない。
スウェーデン人を演じた(国が重要)ユマ・サーマンが凄い!激しくエロイ!!
ぴっちりと身体にフィットした白いドレスを身にまとい、乳房を揺らし、クビレ度最高の腰をくねらせ、長い足を大開脚して踊る!踊る!!
どうした、何故こんなに吹っ切れた!!旦那のイーサンの浮気⇒離婚が原因なのかな!?
もう時効だから書いちゃうけど、「キル・ビル」で来日したユマが、劇場で舞台挨拶をした際に、ドレスの肩紐が外れて生乳を露出してしまうという事件が起きました。
カミングスーンTVが撮った取材テープにはその珍事が一部終始収められており、伊藤Pは当然(嬉々として)鑑賞。
その生々しい乳が脳裏に蘇るほど、今回のユマ・サーマンはエロイ!もう思い出して鼻血出るかと思った。
こんなユマ・サーマンを拝めることが出来るだけでも、この映画は見る価値ありだ!!
そんな訳で、ミュージカルが好きな人は勿論ですが、ミュージカルが苦手な人でも楽しめるし、最近、ちょっと(色んな意味で)元気の無い男性にもお薦めの一本です!!ゆうばりの会場で一緒に見た、一般のお客さんたちも大喜びでしたよ。小さいお子さんもチラホラいらっしゃったけど、映画の意味わかったかなぁ〜?
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ミュージカル映画嫌いとか言っておきながら、古くは「雨に唄えば」とか、
最近だと「ムーランルージュ」とか、伊藤P好きでなかったっけか。。。