うーん、困った・・・色々と書きたい近日公開の映画が沢山ある。
ということで、久しぶりに短評で。
まず、8月26日公開シリーズ!
(1)「UDON」
「踊る大捜査線」シリーズのスタッフが香川のソウルフード=讃岐うどんを使って、 人情劇に挑んだ作品。
伊藤P的ポイントは小西真奈美。
こんなにブレイクする前から結構好きだったんだよね。見ているだけで幸せになれるお顔だと思います。主役クラスのこの映画は伊藤P的に価値があります。
あと、ユースケ・サンタマリア。
俳優としては別にどーでもイーって思っていたけど、今回の役は真下なんかよりも、ずっとはまっていたと思う。
それから、本広克行監督のスンゲー分かり難いオマージュ(パロディ?)が好きだ。冒頭のNYシーンはモロ映画会社のミラマックスのID。
一番、笑ったのが主人公の夢のシーンの、 「二つで充分ですよ」ってセリフ(確かこんな感じのセリフだった)。
これは「ブレードランナー」のヘンテコシーンのパロディだ。ですよね?監督?
こんなマニアックなネタ、この映画の客層にはわからねーよって!
ラストもさ、「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」にも出てくるあの映画からヒント得てるでしょ?ですよね?監督?
でもって中身ですが、ちょっとダレるけど個人的には結構好きです。そして、ムチャクチャうどんが食いたくなる。
空腹状態で見に行って、鑑賞後、讃岐うどんを食す。
これでしょ!
(2)「ラフ」
これはね、切なくなる映画でした。映画に登場するキャラたちは恋に部活に青春まっしぐら。ピュアピュア!
伊藤P。32歳。もう、この映画で描かれているような時代には戻れません。 ついこの間の事、と思っていたのに・・・
明らかにこの映画に出てくる元気な若者たちとの間に溝があります。それを改めて見せられた時、“残酷なる時の流れ”を認識するのです。
「良いなぁ〜。若いって」、って、青春映画を見て逆に寂寥感漂って、どーすんの!!
若い時に見ていたら、どういう感想を持ったんだろう・・・
(3)「Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン」
伊藤Pの趣向からして、普通だったらスルーするであろう作品ですが、おすぎさんから、この映画におすぎさんが協賛しているという話を聞き、話のネタに見ておこうと思い試写室へ。
大阪で生まれ育ったヤン・ヨンヒという女性が、自身の家族を10年に渡り追ったドキュメンタリー。
ヨンヒが思う、家族・国籍・祖国への疑問、自問自答は実に判りやすく、「こういう心境なんだー」と、中々興味深かった。
さらに、北朝鮮に住む兄たちを訪ねた際に撮られた、彼らの生活の実体や万景峰号の船上からの景色は、かなり新鮮。
近年、報道番組等で見たのと大分違っているところもあったけど、2001年の映像なので多分、北朝鮮の生活もこの5年間で変ってしまったのでしょう。
そして、この映画の伊藤P的一番のポイントはなんと言っても、父と娘の関係。
マジで、泣きそうになった。
「ラフ」とは違う切なさが込み上げてくる一本。その切なさってのは、悲しいだけの切なさじゃない。明るさを帯びた切なさだ。
そこがこの映画の素晴らしいところだと思う。