最恐のホラーにして、最高にためになった映画に出会いました。
「不都合な真実」です。
とはいってもホラー映画ではなく、ドキュメンタリー映画です。
元アメリカ副大統領アル・ゴア。2000年の大統領選でチンパンジーに敗れたアル・ゴア氏は、その後、地球温暖化問題を伝えるためにスライド講演の活動を始める。
その講演はアメリカだけでなく、ヨーロッパ、アジアなどで、これまで1、000回以上行われてきた。「不都合な真実」はその講演の模様を映画化した異色作。
地球温暖化がどのような原因によって生み出され、どのような脅威となり、人類に振りかかってくるのかを、とても解り易く教えてくれます。
よく、地球温暖化という言葉は耳にしますが、あまり実感を持って日々生活していないと思います。
伊藤Pもあまり意識していませんでしたが、以前、テレ朝の「スマステ」で地球温暖化の特集をやっているのを見て、地球温暖化って深刻な問題だなぁーって思っていました。
そして、その知識を持った上で「不都合な真実」を見たんですけど、それでも衝撃というか、戦慄でした。
超恐くなりました。
伊藤Pが卒業旅行で訪れた思い出の地、ニューオリンズを2005年に襲ったハリケーン、カトリーナ、日本でも最近夏になると必ず発生する集中豪雨なんってのも、地球温暖化が原因。
鳥インフルエンザもSARSもそう。
これはもう既に起きている事象ですが、このまま地球温暖化が進んでいくと、南極・北極が溶けて、海面が上昇。多くの大陸が水没。
陸がなくなると何が起こるかというと地球規模の難民が発生するのです。
「日本沈没」じゃないっすよ。「世界沈没」です。
寒くなれば死ぬはずのウィルスとかが死なないし、寒くて生息できなかった地域でも生きていけるようになる。すると、新たなる病原菌の脅威にさらされます。
当然、他の植物、動物たちの生態系も変ってしまいます。
海でも海流に変化が生じるため、魚が取れなくなります。
鳥インフルのように動物が死に、野菜や魚が取れなくなる。
難民、病原菌の恐怖、食糧難です。
人類が地球で生きていけなくなるんです。
そして、この映画で一番恐怖を覚えたのが、人類が地球で暮らせなくなる状況は、早ければ50年後に訪れる可能性があるというのです。
50年後ですよ。 たったの50年後です。
子供がいる人、お子さんはその時お幾つですか?
長澤まさみや宮崎あおいや多部未華子や沢尻エリカが、70歳ぐらいの時に地球終わっちゃってるんですよ。
今の日本の女性の平均寿命何歳よ!
ということで、かなり切実な問題なんですね。ホラー映画は絵空事だから良いけど、この映画で突きつけてくる人間にとって不都合な真実は、リアルで、自分に降りかかってくることだからこそマジで恐いんです。
ということで、最恐のホラーなのです。
その地球温暖化の恐怖が確実に進んでいることを、この冬実感しています。
今年の冬は超暖かい。12月なのに東京の気温が20度ってのがありました。
更に、まるで夏の夕立のように雷鳴が轟いた夜もあった。12月に雷が鳴るなんてことは今までなかった。
そう言えば、蚊も飛んでいました。
そういう異変を目の当たりにするたびに、地球温暖化だぁー!!って騒いでいます。
では、我々はどうしたらいいのでしょうか?
「不都合な真実」は我々をビビらせるだけでなく、そうならないために何をすればいいのか?どう希望を持てばいいのか?も提示してくれます。
映画を見ると、自分が日々行っている行動が、地球温暖化にどれだけ影響が及ぶのかがわかり、生活スタイルの意識が変ってきます。
意識改革がなされるのです。
だから、本当に多くの方々(特に大企業の偉い人)にこの作品を見て欲しいです。
32年間生きてきて、鑑賞後、これほど人に薦めたいと思った映画はありません。(なんかおすぎさんのCMコメントみたいだな。。。)
PS:この映画を見てもう1つ。
経済を最優先させるブッシュ政権に対する憤りを感じ、
益々にチンパンジーが嫌いになる。
アル・ゴアさんが2000年に大統領になっていれば、きっと世界は変っていたと思う。
アル・ゴアのプロパガンダ映画?って思われるかもしれないけど、
本人はもう出馬するつもりはないそーです。
だから、純粋な気持ちで地球温暖化問題の深刻さを訴えている。
PS2:意識改革という意味では「宇宙戦争」と併せてみると良いでしょう。