スラッシャー映画を題材にしたドキュメンタリー映画。
「スラッシャー映画とは何ぞや?」となるのですが、伊藤Pも詳しい定義は知りませんでした。
詳しくは本作品の公式ブログのコラムをご参照頂きたいのですが、
簡単に言うと殺人鬼が銃以外のあらゆる凶器を用いて、(主に)若者たちを殺しまくる映画を指す。
ではどんなのがあるかというと、
『ハロウィン』
『13日の金曜日』
『バーニング』
『血のバレンタイン』
『プロムナイト』
最近だと、
『スクリーム』
『テキサス・チェーンソー』
『ホステル』
といった作品が挙げられる。
『封印殺人映画』は、
これらの作品に関わった映画監督や出演者、スタッフ、評論家たちが、スラッシャー映画の歴史、映画界における位置付けや、社会に与えた影響を検証するという内容。
出てくる方々も中々豪華だ。
ジョン・カーペンター:『ハロウィン』
ウェス・クレイヴン:『エルム街の悪夢』、『スクリーム』
ショーン・S・カニンガム:『13日の金曜日』
トム・サヴィーニ:『ゾンビ』等の特殊メイク担当
ロブ・ゾンビ:『マーダー・ライド・ショー』
ホラー・マニアだったら喜ぶこと間違いない。
彼らが語る内容は勿論興味深いものばかり。
その中で一番引っかかるのは社会に与えた影響の部分でしょう。
当然の如く“悪影響”である。
何か世間を震撼させるような猟奇的な殺人事件が起こると、真っ先に“映画の影響”が取り沙汰される。
子供たちに悪影響を与える。
殺人を娯楽として捉えて、実際に殺人を犯す。
現実とフィクションの区別がつかなくなる。
などなどなど。。。
なんか世間を騒がせる猟奇的な殺人事件があると、家からホラービデオを押収したとかすぐに映画からの影響が取り沙汰される。
責任転嫁だとしか思えません。
ホラーが有害だと声高に叫ぶお母さんたち。
だったら子供に見せないような努力をせーよ。
※伊藤Pだったらある程度の年齢に達するまで見せないね。
見せたとしてもこれは作り物であり、本当に殺人を犯したら、逮捕されるし、場合によっては死刑になるし、殺された側の家族が悲しむでしょ。
お母さんたちも悲しむんだよって。
ちゃんと説明すれば良いのだよ。
物事の分別がついている中学生や高校生が殺人を犯す。
それはもう今までの生い立ちの問題でしょ。
この年齢で殺人が重罪であるということがわからないのは、映画のせいじゃないでしょ。
「ホラー映画を見ていたら、人を殺したくなった」
誰でも良かった。
悪いことだと理解していた。
といって冷静に異常としか思えない殺人行為に及んだ17歳の少年がいました。
ホラー映画が引き金だったのかもしれないけど、ホラー映画が原因だったかっていったらわかんないじゃない。
その後どんな供述をしているのか知らないけど、是非、その原因を突き止めて欲しいです。
殺人事件の原因は映画にあるという安易な発想はいつもあるけど、逆にここ日本では、社会を震撼させるような異常な事件を起こしてくれたお陰で、映画の方が迷惑被っている場合だってある。
酒鬼薔薇事件以降、スラッシャー系のホラー映画は地上波のテレビで放送されなくなってしまった。
先にあげた『13金』〜『プロムナイト』なんて、伊藤P全部テレビで見たよ。
映画製作自体にも弊害を及ぼしている。
猟奇的な殺人鬼が出てくる映画や、ちょっとでもリアルなバイオレンスがあるとスポンサーが付かない。
だからJホラーは幽霊ばっかりなんじゃないの?って。
あとね、日本では残された被害者への配慮もあって少ないけど、アメリカでは実際に起きた殺人事件をモチーフにしている映画が多々ある。
エド・ゲイン事件は、『サイコ』、『悪魔のいけにえ』(トビー・フーパー監督は違うと言っている)。
『羊たちの沈黙』に登場するハンニバル・レクターとバッファロー・ビルは、エド・ゲインを始め実在する多くのシリアル・キラーを融合して作り上げられた。
シャーリーズ・セロンがオスカーを受賞した『モンスター』なんて、まんま7人を撃ち殺した女性死刑囚アイリーン・ウォーノスを題材にしている。
『ゾディアック』もそうでしょう。
日本だって、『丑三つの村』や『八つ墓村』は1938年に起きた津山事件(男性一人が一晩で30人を殺害)がモデルだ。
実際の世の中がおかしいから、映画になることもあるんだよぉーって。
さてさて、『封印殺人映画』ですが、ホラー・ファンやマニア向けだと思うけど、
映画史や社会文化的な観点から捉えてみると中々興味深かったりするので、ファンでない方でも楽しめると思います。
あっ、あとこの映画はスラッシャー映画のゴアシーンがバンバンインサートされている。
様々な殺戮シーンを一度に見ることが出来るおいしい映画でもある。
そして、何よりも本作の魅力は、登場するスラッシャー映画をもう一度見たくなるってことですね。
劇場で関連作品のDVDを販売すれば、絶対に売れると思うな。
「スラッシャー映画とは何ぞや?」となるのですが、伊藤Pも詳しい定義は知りませんでした。
詳しくは本作品の公式ブログのコラムをご参照頂きたいのですが、
簡単に言うと殺人鬼が銃以外のあらゆる凶器を用いて、(主に)若者たちを殺しまくる映画を指す。
ではどんなのがあるかというと、
『ハロウィン』
『13日の金曜日』
『バーニング』
『血のバレンタイン』
『プロムナイト』
最近だと、
『スクリーム』
『テキサス・チェーンソー』
『ホステル』
といった作品が挙げられる。
『封印殺人映画』は、
これらの作品に関わった映画監督や出演者、スタッフ、評論家たちが、スラッシャー映画の歴史、映画界における位置付けや、社会に与えた影響を検証するという内容。
出てくる方々も中々豪華だ。
ジョン・カーペンター:『ハロウィン』
ウェス・クレイヴン:『エルム街の悪夢』、『スクリーム』
ショーン・S・カニンガム:『13日の金曜日』
トム・サヴィーニ:『ゾンビ』等の特殊メイク担当
ロブ・ゾンビ:『マーダー・ライド・ショー』
ホラー・マニアだったら喜ぶこと間違いない。
彼らが語る内容は勿論興味深いものばかり。
その中で一番引っかかるのは社会に与えた影響の部分でしょう。
当然の如く“悪影響”である。
何か世間を震撼させるような猟奇的な殺人事件が起こると、真っ先に“映画の影響”が取り沙汰される。
子供たちに悪影響を与える。
殺人を娯楽として捉えて、実際に殺人を犯す。
現実とフィクションの区別がつかなくなる。
などなどなど。。。
なんか世間を騒がせる猟奇的な殺人事件があると、家からホラービデオを押収したとかすぐに映画からの影響が取り沙汰される。
責任転嫁だとしか思えません。
ホラーが有害だと声高に叫ぶお母さんたち。
だったら子供に見せないような努力をせーよ。
※伊藤Pだったらある程度の年齢に達するまで見せないね。
見せたとしてもこれは作り物であり、本当に殺人を犯したら、逮捕されるし、場合によっては死刑になるし、殺された側の家族が悲しむでしょ。
お母さんたちも悲しむんだよって。
ちゃんと説明すれば良いのだよ。
物事の分別がついている中学生や高校生が殺人を犯す。
それはもう今までの生い立ちの問題でしょ。
この年齢で殺人が重罪であるということがわからないのは、映画のせいじゃないでしょ。
「ホラー映画を見ていたら、人を殺したくなった」
誰でも良かった。
悪いことだと理解していた。
といって冷静に異常としか思えない殺人行為に及んだ17歳の少年がいました。
ホラー映画が引き金だったのかもしれないけど、ホラー映画が原因だったかっていったらわかんないじゃない。
その後どんな供述をしているのか知らないけど、是非、その原因を突き止めて欲しいです。
殺人事件の原因は映画にあるという安易な発想はいつもあるけど、逆にここ日本では、社会を震撼させるような異常な事件を起こしてくれたお陰で、映画の方が迷惑被っている場合だってある。
酒鬼薔薇事件以降、スラッシャー系のホラー映画は地上波のテレビで放送されなくなってしまった。
先にあげた『13金』〜『プロムナイト』なんて、伊藤P全部テレビで見たよ。
映画製作自体にも弊害を及ぼしている。
猟奇的な殺人鬼が出てくる映画や、ちょっとでもリアルなバイオレンスがあるとスポンサーが付かない。
だからJホラーは幽霊ばっかりなんじゃないの?って。
あとね、日本では残された被害者への配慮もあって少ないけど、アメリカでは実際に起きた殺人事件をモチーフにしている映画が多々ある。
エド・ゲイン事件は、『サイコ』、『悪魔のいけにえ』(トビー・フーパー監督は違うと言っている)。
『羊たちの沈黙』に登場するハンニバル・レクターとバッファロー・ビルは、エド・ゲインを始め実在する多くのシリアル・キラーを融合して作り上げられた。
シャーリーズ・セロンがオスカーを受賞した『モンスター』なんて、まんま7人を撃ち殺した女性死刑囚アイリーン・ウォーノスを題材にしている。
『ゾディアック』もそうでしょう。
日本だって、『丑三つの村』や『八つ墓村』は1938年に起きた津山事件(男性一人が一晩で30人を殺害)がモデルだ。
実際の世の中がおかしいから、映画になることもあるんだよぉーって。
さてさて、『封印殺人映画』ですが、ホラー・ファンやマニア向けだと思うけど、
映画史や社会文化的な観点から捉えてみると中々興味深かったりするので、ファンでない方でも楽しめると思います。
あっ、あとこの映画はスラッシャー映画のゴアシーンがバンバンインサートされている。
様々な殺戮シーンを一度に見ることが出来るおいしい映画でもある。
そして、何よりも本作の魅力は、登場するスラッシャー映画をもう一度見たくなるってことですね。
劇場で関連作品のDVDを販売すれば、絶対に売れると思うな。