マイケル・ベイ節炸裂です。
えなりかずきが世田谷で産声を上げた1984年、
日本では別の商品名で発売されていたロボット玩具が、アメリカで『TRANSFORMERS』と名を変えて大ヒット。
1年後、しょこたんがオタク道を突き進むべく生を受けた1985年、
『TRANSFORMERS』は日本に逆輸入された。
テレビアニメとの相乗効果によって日本でも大ヒット。
そんな日本生まれのロボットが、スピルバーグ製作総指揮、そして、我らがマイケル・ベイ監督の手によって、
実写として映画になった。
冒頭のカタール襲撃はスピルバーグの『宇宙戦争』を彷彿させる不気味さ。
“おぉ!いいぞ!!”と思ったのも束の間、あとはマイケル・ベイ節炸裂だった。。。
いや、悲観することはない。
マイケル・ベイ“監督”作品である。
それを求めていたんだよ。
相変わらずの黄色がかった映像にザクザク編集。
バカ丸出しでなんの魅力もない主人公。
時間を無視した移動や人の体力度外視の階段駆け上がりダッシュを力技で見せきっちゃう。
そうだ!これこそマイケル・ベイだ!!!
そして、意外だったのがコメディのセンス。
『バッドボーイズ2バッド』では、死体をアイテムにした悪趣味な狙いギャグでことごとくスベっていたが、
今回は(恐らく)狙い通りのギャグを的確に放ちオーディエンスを笑わせてくれる。
そのバカバカしさは『オースティン・パワーズ』と大差ない(褒め言葉)。
また、『40歳の童貞男』、『エルム街の悪夢』、『X−MEN』ネタもセリフに入れる。
オマージュではなくギャグのネタとして他人の作品を、「お客さんはきっと喜ぶだろう」と安易に使ってしまうのもまたマイケル・ベイぽくってよい。
おっとそういえば、、ザコキャラに“『アルマゲドン』よりも凄いよ!”というセリフを言わせてたなぁー。
セルフ・パロディにも果敢に挑んだんだね。
そして、音楽もギャグに使う。
なんでいまどきの映画にCarsの「Drive」!
おまけにPlayerの「Baby Come Back」まで登場。
知らねーだろう!
今の若者は!!!
この30オーバー向けのギャグセンスも心憎い。
というか、コメディなんだ『トランスフォーマー』って。
立ち返って、マイケル・ベイといえば映像である。
というか映像しかない。
今回、賞賛に値するのは娯楽に徹している点。
というか、ただ単にロボットのような金属生命体を、スクリーンに描き出してみたかっただけとしか思えないほどストーリーがどうしようもない。
普通、ストーリーあっての映像だと思うのですが、映像あってのストーリーです。
もう開き直ったとしか思えない逆転の発想に徹したのが清い。
『アルマゲドン』の親子愛、自己犠牲
『パールハーバー』の恋愛
『アイランド』の管理社会への警告
これらマイケル・ベイが今まで描こうとしてことごとく失敗してきた人間の心情や社会性を、
今回はばっさりと切り捨て、映像だけに徹した点は彼がコトナ(#156参照)になった証拠だ。
車やコンボイやヘリコプターや戦闘機が瞬く間にロボットに変身する映像は一見の価値ありでしょう。
『ジュラシック・パーク』、『マトリックス』と映像の進化をリアルタイムで見て来たけど、
『トランスフォーマー』は“映像革命”という宣伝文句になんら遜色ないと思う。
キメのアクションやCGシーンが必ずあるマイケル・ベイ作品ですが、今回はキメとなるシーンのオンパレード。
ラストの20分はあるであろうバトルシーンは、映像で見せる芸術―映画ならではの興奮がある...
んだけどさ.....
やっぱりアクションシーンは何が何だかわかんねー。
それがマイケル・ベイ。
えなりかずきが世田谷で産声を上げた1984年、
日本では別の商品名で発売されていたロボット玩具が、アメリカで『TRANSFORMERS』と名を変えて大ヒット。
1年後、しょこたんがオタク道を突き進むべく生を受けた1985年、
『TRANSFORMERS』は日本に逆輸入された。
テレビアニメとの相乗効果によって日本でも大ヒット。
そんな日本生まれのロボットが、スピルバーグ製作総指揮、そして、我らがマイケル・ベイ監督の手によって、
実写として映画になった。
冒頭のカタール襲撃はスピルバーグの『宇宙戦争』を彷彿させる不気味さ。
“おぉ!いいぞ!!”と思ったのも束の間、あとはマイケル・ベイ節炸裂だった。。。
いや、悲観することはない。
マイケル・ベイ“監督”作品である。
それを求めていたんだよ。
相変わらずの黄色がかった映像にザクザク編集。
バカ丸出しでなんの魅力もない主人公。
時間を無視した移動や人の体力度外視の階段駆け上がりダッシュを力技で見せきっちゃう。
そうだ!これこそマイケル・ベイだ!!!
そして、意外だったのがコメディのセンス。
『バッドボーイズ2バッド』では、死体をアイテムにした悪趣味な狙いギャグでことごとくスベっていたが、
今回は(恐らく)狙い通りのギャグを的確に放ちオーディエンスを笑わせてくれる。
そのバカバカしさは『オースティン・パワーズ』と大差ない(褒め言葉)。
また、『40歳の童貞男』、『エルム街の悪夢』、『X−MEN』ネタもセリフに入れる。
オマージュではなくギャグのネタとして他人の作品を、「お客さんはきっと喜ぶだろう」と安易に使ってしまうのもまたマイケル・ベイぽくってよい。
おっとそういえば、、ザコキャラに“『アルマゲドン』よりも凄いよ!”というセリフを言わせてたなぁー。
セルフ・パロディにも果敢に挑んだんだね。
そして、音楽もギャグに使う。
なんでいまどきの映画にCarsの「Drive」!
おまけにPlayerの「Baby Come Back」まで登場。
知らねーだろう!
今の若者は!!!
この30オーバー向けのギャグセンスも心憎い。
というか、コメディなんだ『トランスフォーマー』って。
立ち返って、マイケル・ベイといえば映像である。
というか映像しかない。
今回、賞賛に値するのは娯楽に徹している点。
というか、ただ単にロボットのような金属生命体を、スクリーンに描き出してみたかっただけとしか思えないほどストーリーがどうしようもない。
普通、ストーリーあっての映像だと思うのですが、映像あってのストーリーです。
もう開き直ったとしか思えない逆転の発想に徹したのが清い。
『アルマゲドン』の親子愛、自己犠牲
『パールハーバー』の恋愛
『アイランド』の管理社会への警告
これらマイケル・ベイが今まで描こうとしてことごとく失敗してきた人間の心情や社会性を、
今回はばっさりと切り捨て、映像だけに徹した点は彼がコトナ(#156参照)になった証拠だ。
車やコンボイやヘリコプターや戦闘機が瞬く間にロボットに変身する映像は一見の価値ありでしょう。
『ジュラシック・パーク』、『マトリックス』と映像の進化をリアルタイムで見て来たけど、
『トランスフォーマー』は“映像革命”という宣伝文句になんら遜色ないと思う。
キメのアクションやCGシーンが必ずあるマイケル・ベイ作品ですが、今回はキメとなるシーンのオンパレード。
ラストの20分はあるであろうバトルシーンは、映像で見せる芸術―映画ならではの興奮がある...
んだけどさ.....
やっぱりアクションシーンは何が何だかわかんねー。
それがマイケル・ベイ。