作品のレビューではなく、取材簿なので「裏部屋」行き。
8月1日(水)。
『オーシャンズ13』で来日しているジョージ・クルーニーの取材日だ。
『オーシャンズ12』ジャパン・プレミアのレッドカーペットの取材に立ち会った際に、
ジョージ、ブラッド・ピット、マット・デイモンを目の前にしたことがあった。
まさに壮観だったのですが、単独インタビューをするのは今回が初めて。
ジョージのお茶目で、親しみやすい人柄は、記者会見や他局でのインタビューで大体、判っていた。
誰もが知っているハリウッド・スターに会うという緊張感が全く無いまま、取材場所となる都内の某ホテルへ向かう。
来日取材現場の雰囲気は、配給会社によって驚くほど違う。
取材対象者が誰なのかにもよるのですが、「サインも写真撮影もいいっすよぉ〜」というユルユルなのもあれば、「あれダメ、これダメ」というガチガチなのもある。
因みに『オーシャンズ13』の配給元であるワーナーはどちらかといえば、後者の方。
伊藤Pはパブリシスト時代、来日関係の仕事はほとんどがワーナーだった。
ワーナー気質で育ったので、それが当たり前だと思っていた。
サインや写真を強引にねだる媒体に対して、「仕事だろ(怒)」って思ったことも多々あった。
逆に、取材する側になって、各社のカラーの違いに驚いたぐらいだ。
勿論、伊藤Pだって一映画ファンだし、一般人なので、スターと写真が撮れたり、サインがもらえたりとかは嬉しいのですが、お互い仕事なんだから別にガチでも良いと思っている。
そして、今回のジョージの取材現場は、ジョージの人柄効果もあってか、いつもよりも和やかな感じ。
スケジュールの進行状況も順調とのこと。
そして、ほぼ定刻通り、取材部屋に呼ばれる。
部屋に入るとジョージは立っていた。
背は高い。
ダークスーツ、インナーはシャツだけどノーネクタイ。
いつものイメージだった。
伊藤Pの姿を見て、「どうやらコイツがインタビュアーだな」と察知するや、すんげー笑顔で、
「Hi! Nice to meet you」
と言いながら右手を差し伸べてきた。
こちらも右手を出して、ガッチリと握手。
伊藤P「Nice to meet you」
ジョージ「How are you?」
伊藤P「I’m fine, and you?」
ジョージ「Good! I’m Fine」
今時、小学生でも出来るレベルの挨拶をこなせた事に安堵しつつ着席。
次いで、媒体説明と自己紹介。
伊藤P「My name is Ito」
ジョージ「I’m George」
伊藤P「I know」
キチンと挨拶が出来た喜びと、ジョージの笑顔に釣られて、つい調子をこいて余計な一言を言ってしまった。。。。
気を取り直して、来日の感想から始まり、映画のことやブラピ、アル・パチーノのことについて質問する。
質問のひとつひとつに、ジョージは穏やかな笑みを浮かべながら、的確にユーモアを交えて答えてくれる。
昨日も取材がたくさんあったし、記者会見だってこなしている。
相当疲れているはずなのに、通訳さんが日本語に訳してくれている間も、笑顔を絶やさず、現場のスタッフにも気を配っていた。
足を組んで椅子に座る姿。
椅子の肘掛に肘を置き、顎の辺りで手を組む姿。
落ち着き払った物腰。
気配りも素敵だが、もう全身からオーラが滲み出ている。
まじでかっこ良すぎる。。。
やべーよ、こりゃ、女性だけでなくて、男も落ちるよ。。。
最後に続編はもう本当に作らないのかと問うと、「今回、良い作品が出来たし、去り際も良くないとね」と答えた。
「おお!BOOWYだ!BOOWYと一緒じゃん!!」と心の中で独り興奮。
そして、その前の質問で演じたダニー・オーシャンの人柄について聞いたら、「スマート」と答えていたので、
伊藤Pこれまた調子こいちゃって、
「引き際もスマートなのですね」とか言ってしまった。
ジョージはこれまた笑顔で「Thank you」と返してくれた。
この「Thank you」の一言だけでも、他の人と違う。
かっちょいいんだよねぇー
で、実は今回の取材はいつもと違うぞ!
これで終わりと思わせて、まだ続きが!
『オーシャンズ13』に引き続き、ジョージ主演作『さらば、ベルリン』が9月に公開される。
この作品でも取材することになっていたのである。
同じ人にそれぞれ違う作品で、同じ日に2回もインタビューするのは初めて。
しかもジョージ・クルーニーだよ。
2回もインタビューが出来るなんて凄いことだ。
なので、取材終了後に、
「20分後にまた別の作品で、取材しますんでよろしくお願いします」と通訳さんを介して伝えると、
「“The Good German”(『さらば、ベルリン』の原題)? See you in minutes」
と言ってくれて、また握手。
部屋を退出すると、ジョージも部屋を変えるようで、廊下に出てきた。
ふざけてSPの人のお腹にパンチを数発見舞いながら、伊藤Pの方を見て「He is a tough guy」と言う。
なんかやっぱりお茶目でステキである。
ジョージはそのまま別室へと向かったので、こちらもインタビュアーの控え室で待つ。
20分後、再び呼ばれて取材部屋へと立ち入ると、ジョージはすかさず伊藤Pの姿を認め、
「Oh!」とアメリカ人がよくやる大げさなジェスチャーをした。
伊藤Pはメッチャ日本語英語の発音で、「Nice to meet you again!」と返した。
因みにこの英語は間違いである。
「Nice to meet you」は、「はじめまして」という意味であり、これだと「はじめましてもう一回」である。
正しくは「Nice to see you」である。
取材の恥はかき捨て
気にするな、俺。。。
で、間違った表現を使用してしまったにも関わらず、ジョージは意に介さず(というか、発音が悪すぎて伝わらなかった可能性濃厚)、
「Welcome back!!」
とこれまた超笑顔で迎え入れてくれたので、またまた調子こいて、
「I’m back!」と答える。
因みにこの英語も間違いである。
これでは「私は戻ります」だ。
「I was back」とか「returned」とか「came again」でしょ。
取材の大恥はかき捨て
き、気にするなよ、俺。。。。。。
と、間違った表現にも関わらず、ジョージは気にかけることもなく、
「Change my clothes(服を変えなくちゃね)」
と冗談を言ってくれる。
取材部屋の雰囲気も良い感じで盛り上がる。
そして、着席後質問タイム。
質問案に目を落とした後、ジョージを見ると、ジョージは伊藤Pの左斜め後ろに向かって微笑んでいる。
目線を追うとその先には、『ER』時代からジョージLOVEな弊社の女性スタッフTが立っていた。
どうやら彼女の熱い視線に気が付いて、必殺のジョージ・スマイル攻撃を仕掛けたようだ。
Tは、このジョージの笑顔で秒殺だ。
まぁ、秒殺というよりも、既に数年前からドクター・ロスに殺(や)られているけど。
止めの一撃ってヤツですな。
この後も、ジョージはTに向かって何度か微笑んでいた。
これがミッキー・ロークだったら、「このエロオヤジ!!!!」なのですが、ジョージだと許せるし、キマっている。
『オーシャンズ13』の取材時と同様に、ジョージの答えは時にユーモアを交えつつの丁度良い長さ。
ダニー・オーシャン同様、スマートだ。
取材が終わり、お礼を述べると、伊藤Pの肩を抱えながら、「またな!」って感じ。
アニキィ〜!!
マジでかっこいいよぉ〜。
伊藤Pも舎弟になりたいっす。
豚はやだけど。(注1)
才能があって、背が高くて、上等なスーツを着こなせて、笑顔が素敵で、クレバーで、お茶目で、ユーモアがあって、嫌味がなくて、兄貴肌で、顔が良い。
伊藤Pは今まで生きてきて、こんなカッコイイ“オトナ”の男性を見たことがねぇーよ。
ジョージに惚れました。
モホホホホッ。
で、『オーシャンズ13』のデキですが、ぶっちゃけ普通です。
流石に3回目ともなると豪華スターの共演にあまり新鮮味を感じない。
オマケに新メンバーがエレン・バーキン。
かなり微妙だ。。。
そんな中、一番の見所は
敵役であるアル・パチーノかな。
アンディ・ガルシアとの共演なんて、『ゴッドファーザー』じゃん!!と、ひとりで興奮していた。
でもねぇー、パチーノとバーキンは『シー・オブ・ラブ』でも共演しているし、やっぱ、選ぶ女優を間違えたように思う。
注1:マックスという豚と、2006年にマックスが他界するまで18年間一緒に暮らしていた。
8月1日(水)。
『オーシャンズ13』で来日しているジョージ・クルーニーの取材日だ。
『オーシャンズ12』ジャパン・プレミアのレッドカーペットの取材に立ち会った際に、
ジョージ、ブラッド・ピット、マット・デイモンを目の前にしたことがあった。
まさに壮観だったのですが、単独インタビューをするのは今回が初めて。
ジョージのお茶目で、親しみやすい人柄は、記者会見や他局でのインタビューで大体、判っていた。
誰もが知っているハリウッド・スターに会うという緊張感が全く無いまま、取材場所となる都内の某ホテルへ向かう。
来日取材現場の雰囲気は、配給会社によって驚くほど違う。
取材対象者が誰なのかにもよるのですが、「サインも写真撮影もいいっすよぉ〜」というユルユルなのもあれば、「あれダメ、これダメ」というガチガチなのもある。
因みに『オーシャンズ13』の配給元であるワーナーはどちらかといえば、後者の方。
伊藤Pはパブリシスト時代、来日関係の仕事はほとんどがワーナーだった。
ワーナー気質で育ったので、それが当たり前だと思っていた。
サインや写真を強引にねだる媒体に対して、「仕事だろ(怒)」って思ったことも多々あった。
逆に、取材する側になって、各社のカラーの違いに驚いたぐらいだ。
勿論、伊藤Pだって一映画ファンだし、一般人なので、スターと写真が撮れたり、サインがもらえたりとかは嬉しいのですが、お互い仕事なんだから別にガチでも良いと思っている。
そして、今回のジョージの取材現場は、ジョージの人柄効果もあってか、いつもよりも和やかな感じ。
スケジュールの進行状況も順調とのこと。
そして、ほぼ定刻通り、取材部屋に呼ばれる。
部屋に入るとジョージは立っていた。
背は高い。
ダークスーツ、インナーはシャツだけどノーネクタイ。
いつものイメージだった。
伊藤Pの姿を見て、「どうやらコイツがインタビュアーだな」と察知するや、すんげー笑顔で、
「Hi! Nice to meet you」
と言いながら右手を差し伸べてきた。
こちらも右手を出して、ガッチリと握手。
伊藤P「Nice to meet you」
ジョージ「How are you?」
伊藤P「I’m fine, and you?」
ジョージ「Good! I’m Fine」
今時、小学生でも出来るレベルの挨拶をこなせた事に安堵しつつ着席。
次いで、媒体説明と自己紹介。
伊藤P「My name is Ito」
ジョージ「I’m George」
伊藤P「I know」
キチンと挨拶が出来た喜びと、ジョージの笑顔に釣られて、つい調子をこいて余計な一言を言ってしまった。。。。
気を取り直して、来日の感想から始まり、映画のことやブラピ、アル・パチーノのことについて質問する。
質問のひとつひとつに、ジョージは穏やかな笑みを浮かべながら、的確にユーモアを交えて答えてくれる。
昨日も取材がたくさんあったし、記者会見だってこなしている。
相当疲れているはずなのに、通訳さんが日本語に訳してくれている間も、笑顔を絶やさず、現場のスタッフにも気を配っていた。
足を組んで椅子に座る姿。
椅子の肘掛に肘を置き、顎の辺りで手を組む姿。
落ち着き払った物腰。
気配りも素敵だが、もう全身からオーラが滲み出ている。
まじでかっこ良すぎる。。。
やべーよ、こりゃ、女性だけでなくて、男も落ちるよ。。。
最後に続編はもう本当に作らないのかと問うと、「今回、良い作品が出来たし、去り際も良くないとね」と答えた。
「おお!BOOWYだ!BOOWYと一緒じゃん!!」と心の中で独り興奮。
そして、その前の質問で演じたダニー・オーシャンの人柄について聞いたら、「スマート」と答えていたので、
伊藤Pこれまた調子こいちゃって、
「引き際もスマートなのですね」とか言ってしまった。
ジョージはこれまた笑顔で「Thank you」と返してくれた。
この「Thank you」の一言だけでも、他の人と違う。
かっちょいいんだよねぇー
で、実は今回の取材はいつもと違うぞ!
これで終わりと思わせて、まだ続きが!
『オーシャンズ13』に引き続き、ジョージ主演作『さらば、ベルリン』が9月に公開される。
この作品でも取材することになっていたのである。
同じ人にそれぞれ違う作品で、同じ日に2回もインタビューするのは初めて。
しかもジョージ・クルーニーだよ。
2回もインタビューが出来るなんて凄いことだ。
なので、取材終了後に、
「20分後にまた別の作品で、取材しますんでよろしくお願いします」と通訳さんを介して伝えると、
「“The Good German”(『さらば、ベルリン』の原題)? See you in minutes」
と言ってくれて、また握手。
部屋を退出すると、ジョージも部屋を変えるようで、廊下に出てきた。
ふざけてSPの人のお腹にパンチを数発見舞いながら、伊藤Pの方を見て「He is a tough guy」と言う。
なんかやっぱりお茶目でステキである。
ジョージはそのまま別室へと向かったので、こちらもインタビュアーの控え室で待つ。
20分後、再び呼ばれて取材部屋へと立ち入ると、ジョージはすかさず伊藤Pの姿を認め、
「Oh!」とアメリカ人がよくやる大げさなジェスチャーをした。
伊藤Pはメッチャ日本語英語の発音で、「Nice to meet you again!」と返した。
因みにこの英語は間違いである。
「Nice to meet you」は、「はじめまして」という意味であり、これだと「はじめましてもう一回」である。
正しくは「Nice to see you」である。
取材の恥はかき捨て
気にするな、俺。。。
で、間違った表現を使用してしまったにも関わらず、ジョージは意に介さず(というか、発音が悪すぎて伝わらなかった可能性濃厚)、
「Welcome back!!」
とこれまた超笑顔で迎え入れてくれたので、またまた調子こいて、
「I’m back!」と答える。
因みにこの英語も間違いである。
これでは「私は戻ります」だ。
「I was back」とか「returned」とか「came again」でしょ。
取材の大恥はかき捨て
き、気にするなよ、俺。。。。。。
と、間違った表現にも関わらず、ジョージは気にかけることもなく、
「Change my clothes(服を変えなくちゃね)」
と冗談を言ってくれる。
取材部屋の雰囲気も良い感じで盛り上がる。
そして、着席後質問タイム。
質問案に目を落とした後、ジョージを見ると、ジョージは伊藤Pの左斜め後ろに向かって微笑んでいる。
目線を追うとその先には、『ER』時代からジョージLOVEな弊社の女性スタッフTが立っていた。
どうやら彼女の熱い視線に気が付いて、必殺のジョージ・スマイル攻撃を仕掛けたようだ。
Tは、このジョージの笑顔で秒殺だ。
まぁ、秒殺というよりも、既に数年前からドクター・ロスに殺(や)られているけど。
止めの一撃ってヤツですな。
この後も、ジョージはTに向かって何度か微笑んでいた。
これがミッキー・ロークだったら、「このエロオヤジ!!!!」なのですが、ジョージだと許せるし、キマっている。
『オーシャンズ13』の取材時と同様に、ジョージの答えは時にユーモアを交えつつの丁度良い長さ。
ダニー・オーシャン同様、スマートだ。
取材が終わり、お礼を述べると、伊藤Pの肩を抱えながら、「またな!」って感じ。
アニキィ〜!!
マジでかっこいいよぉ〜。
伊藤Pも舎弟になりたいっす。
豚はやだけど。(注1)
才能があって、背が高くて、上等なスーツを着こなせて、笑顔が素敵で、クレバーで、お茶目で、ユーモアがあって、嫌味がなくて、兄貴肌で、顔が良い。
伊藤Pは今まで生きてきて、こんなカッコイイ“オトナ”の男性を見たことがねぇーよ。
ジョージに惚れました。
モホホホホッ。
で、『オーシャンズ13』のデキですが、ぶっちゃけ普通です。
流石に3回目ともなると豪華スターの共演にあまり新鮮味を感じない。
オマケに新メンバーがエレン・バーキン。
かなり微妙だ。。。
そんな中、一番の見所は
敵役であるアル・パチーノかな。
アンディ・ガルシアとの共演なんて、『ゴッドファーザー』じゃん!!と、ひとりで興奮していた。
でもねぇー、パチーノとバーキンは『シー・オブ・ラブ』でも共演しているし、やっぱ、選ぶ女優を間違えたように思う。
注1:マックスという豚と、2006年にマックスが他界するまで18年間一緒に暮らしていた。