こんにちは。伊藤Pです。
今回の取材部屋は『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』のニコラス・ケイジ。
12月5日
朝、新宿の某ホテルに行く。
取材リリース(取材スケジュール詳細)に明記されている配給スタッフ部屋へ向かう。
ドアを開けて中に入るが、ポスターや機材が少々置いてあるだけで、無人だった。
「あれ?出払っているのかな?」と思い、
暫く待つが、誰も来ない。
もう一度、取材リリースを確認する。
スタッフルーム“4432”集合と書いてある。
おかしいなぁ〜と思い、部屋を出て番号を確認すると、
“4332”
慌ててエレベーターに乗ってルームナンバー4432へ行くと、
配給会社のスタッフが温かく迎えてくれた。
暫く椅子に座って待っていると、戸田奈津子さんが現れた。
どうやらニコラス・ケイジの通訳を担当するようだ。
戸田さんとは前の会社の時に少しだけ仕事をしたことがあるけど、
きっと覚えていないだろう。
しかしながら、名刺も変ったし、ここはキチンと挨拶するのが社会人。
配給の方との打ち合わせが終わった折を見計らい、
挨拶するべく椅子から立ち上がり近づいたが、
「そういえば、戸田さん」と配給スタッフが声をかけたため、
タイミングを逸してしまった。
どう考えても挙動不審な伊藤P。
他の媒体さんのチラチラ視線を感じつつ、
椅子に座りなおす。
そして、戸田さんは部屋を出てどこかへ行ってしまった。
気を取り直して映画の資料を読んでいると、
配給スタッフから声をかけられ、取材部屋へと案内してもらう。
取材時間までまだ20分ぐらいあったけど、
どうやらその部屋での1番最初の媒体のようで、
先に入っていてくださいとのこと。
取材部屋に入り、顔見知りのカメラクルーと軽く話していると、
戸田さんがやって来た。
すかさず名刺を出し、
「あの〜、以前少しお仕事をご一緒さて頂きました・・・」と、
言い終わるよりも前に、戸田さんはドンドン伊藤Pに近寄り、
「ハイ、ハイ、ハイ、そうですか」と言って名刺を受け取り、
さっさっと通訳さんの席に着いた。
戸田さんの突進の勢いに負けて後ずさった伊藤Pは、
備え付けの集音マイクに後頭部をぶつけ、
クルーさんをドキッとさせてしまった。
特にやることもないので、致し方なく、自分の席に座る。
直ぐ後ろには戸田さん。
静寂
静寂
静寂
「一緒に仕事したことあるし、ランチも食べたんだから、
なんか会話するのが社会人だろう」
と心をふるいたたせ、
話しかけよとしたら、戸田さんの方から、
「どんな質問ですか?」と聞いてきた。
汚い手書きの質問案を見せる。
質問の一個に「本シリーズは人が死ぬけど殺されないのは意図的ですか?」というのがあり、
戸田さん「殺されませんでしたっけ?」
伊藤P「死ぬけど、殺すシーンは前作にもなかったような記憶があるのですが...」
戸田さん「そうでしたっけ?」
シーン.....
「ハイ、ハイ、わかりましたよ」と質問用紙を返してくれる戸田さん。
再び、シーン....
「やばいな、なんかネタないかな...」と試行錯誤。
「あっ!そーいえば、この前『トリビアの泉』で、
“戸田奈津子には毎年トム・クルーズからのお中元が届く”
というトリビアをやっていたことを思い出す」
こ、これだっ!
伊藤P「戸田さん、そー言えば、この前『トリビアの泉』で戸田さんのネタが出てきましたよ」
戸田さん「あぁ、そうみたいですね。ハイ、ハイ。そんなこと聞かれました」
伊藤P「ネタ提供の場合でも戸田さんのところに番組から問い合わせがあるんですか?」
戸田さん「トムはね律儀な人だからね。贈ってくれる人とそうでない人がいるのよ」
伊藤P「あぁ、そうなんですかぁ〜」
まったく話が噛み合っていない...
結局、その後会話もないまま時が過ぎ、
10分ぐらいしてからニコラス・ケイジ入室。
戸田さんを笑顔で抱擁するニコラス・ケイジ。
横に突っ立ているだけの伊藤P。
やっぱり戸田さんだとハリウッド・スターは安心なんだなぁ〜。
で、そつなく10分間の取材をこなして、終了。
ニコラスと戸田さんにお礼を言って退室しました。
以上、
ニコラス・ケイジ取材記でした。
↑
タイトルに偽りあり。。。
※『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』ニコラス・ケイジ インタビュー 動画 &テキスト |
『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』
公開日:2007年12月21日
劇場情報:日劇1ほか全国にて
配給会社:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
公式HP:http://www.disney.co.jp/movies/nt2/