残暑厳しい9月のある日。
伊藤Pの手元に一枚の試写状が届いた。
今年もっとも美しい試写状。
麻生久美子さんのUP。
麻生久美子海外初進出作品『ハーフェズ ペルシャの詩』だ。
速攻で、配給会社の担当者Hさんにメール。
「取材!取材!取材をぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
暫くして返信が。
「東京国際映画祭の際に取材日を組むので、ちょっと調整します」とのこと。
ニヒヒヒヒヒッ。
しかし、問題点が一つある。
それはアボルファズル・ジャリリ監督作品であること。
ジャッキー・チェンで育ち、ハリウッド印の作品ばかり見て育ち、
中近東の映画なんてほとんど見たことねーよって。
ボールどころかデッドボールだ。
でも、麻生さんのためだ。
ということで見に行った。
普通は、試写室の受付で試写状をスタッフの方に渡す。
しかし、伊藤Pは「試写状持ってくるの忘れました」と言った。
嘘を付きました。
試写状はカバンの中に入っていました。
保存したかったのです。
だから上記の写真も撮ることが出来たのです。
そして、鑑賞。
作品自体、興味深かったので一安心。(作品の感想は後日掲載予定です)
よし!あとは取材だ!取材!!!
Hさんとのやり取りがより頻繁になる。
そして、麻生さんに取材する場合、漏れなくジャリリ監督が付いて来ると知らされる。
そもそも、この取材に限らず、ツーショットのインタビューは難しい。
時間的な問題は勿論、質問が偏りすぎてもまずい。
交互に質問することで流れが途切れたりすることも多い。
『ハーフェズ ペルシャの詩』は様々な解釈が出来る作品なので、
それぞれに取材してジックリ聞きたいという気持ちもある。
よって、バラバラをお願いしてみるが、
Hさん「今回は、ツーショットじゃないと、麻生さん取材受けないんです」
なるほど...
麻生さんとの楽しいおしゃべりタイムが半分になるが、
0よりマシ。
監督への質問は2個ぐらいにしちゃえば済む話だ。
ヘヘヘヘヘヘヘッ
続いて取材予定日が10月25日か26日のどちらかに絞られてきた。
しかし、26日はどうしても外せない私用があって、伊藤Pお休み。
「な、なんとか25日でぇぇぇぇぇ」
Hさん「こればっかりはどうにもなりません」
この頃になるとメールの件名は「麻生久美子になんとしても会いたい」である。
こんな件名があるか?いや、あるんだよ!!
駄目な社会人だ。
そして、取材日が決まった。
Hさん「26日です」
がぁぁぁぁぁぁ〜ん
でも、ここまで来たら意地だよ、意地!
私用は恐らく午後イチには終わる。
夕方からだったら大丈夫だ!
ということで、時間の調整お願いします!
Hさん「誠意対応しますが、ご希望に添えない場合も。。。」
そこをなんとかしておくれ!
そして、待つこと数日。
たった数日なのに、どれほど長く感じたことか。。。
でも待った甲斐があって吉報。
26日夕方@六本木でフィックス。
久美ちゃんイエェーイ!!
Hさん、本当に調整ありがとうございました!
Hさんのご協力とご尽力がなければ成立しませんでした。
以降、後編に続く。
『ハーフェズ ペルシャの詩』
2008年1月19日より東京都写真美術館にて
配給: ビターズ・エンド