いよいよ日本時間の2月25日(月)の午前中から、
第80回アカデミー賞の授賞式が執り行われます。
どこのサイトもアカデミー賞の特集をやっておりますね。
あっ、もちろん「GyaO Cinema」でもやっています。
(アカデミー賞特集はコチラ)
授賞式当日にリアルタムで受賞結果もお届けいたします!
(アカデミー賞受賞速報はコチラ)
そんなこんなで、伊藤Pもたまには受賞予想でもしてみっかぁーって。
勿論、全部見ているわけではないので、下馬評と自分の感に拠るところが大。
第一、伊藤Pの予想なんて興味ねーって?
まぁ、そう言わずにお付き合いください。
尚、取って欲しいという伊藤Pの願いも込めての予想でございます。
■作品賞
◎『ノーカントリー』
・『つぐない』
・『ジュノ』
・『フィクサー』
・『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
『ノーカントリー』、『フィクサー』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は見た。
『ノーカントリー』のバルデムVSジョシュの攻防は、凄まじかったが終盤大失速。
個人的にはミルクシェイクが最高な『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』なんだけど、
下馬評では『ノーカントリー』が濃厚のようで。
でも、最近の作品賞は予定調和を許さないから、何が来るかわからんぞ。
なんせ去年は『ディパーテッド』が受賞ですからね。
■主演男優賞
◎ダニエル・デイ=ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
・ジョージ・クルーニー『フィクサー』
・ジョニー・デップ『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
・トミー・リー・ジョーンズ『告発のとき』
・ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミス』
最初はジョージ・アニイに受賞して欲しいと思ったけど、『ゼア・ウィル〜』を見て、
断然、ミルクシェイク・ダニエルを押すね。
ヴィゴも『ベオウルフ』なんて鼻くそだぜ!といわんばかりに、
フルチンで大バトルを繰り広げる熱演を見せているらしい。早くみたいなぁ。
■主演女優賞
◎ジュリー・クリスティ『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』
・ケイト・ブランシェット『エリザベス:ゴールデン・エイジ』
・マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』
・ローラ・リニー 『The Savages』
・エレン・ペイジ 『ジュノ』
一本も見とらんが、大方ジュリー・クリスティという意見が多いようで。
■助演男優賞
◎ハビエル・バルデム『ノーカントリー』
・ケーシー・アフレック『ジェシー・ジェームズの暗殺』
・フィリップ・シーモア・ホフマン『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
・ハル・ホルブルック『Into the Wild』
・トム・ウィルキンソン『フィクサー』
これはバルデムが受賞間違いなしだ。バルデム、ケーシー、ウィルキンソン、
壊れた男たちはアカデミーのお気に入りか?アカデミー助演不気味賞。
■助演女優賞
◎ティルダ・スウィントン『フィクサー』
・ケイト・ブランシェット『アイム・ノット・ゼア』
・ルビー・ディー『アメリカン・ギャングスター』
・セルシャ・ローナン『つぐない』
・エイミー・ライアン『Gone Baby Gone』
まったくワカラン。下馬評ではセルシャ・ローナンらしいが、見ておらんのだ。
劇中同様、授賞式で緊張して、脇の下から汗が滴り落ちて欲しいからティルダにしておこう。
それにしても凄い汗だったな...
■監督賞
◎イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン『ノーカントリー』
・ジュリアン・シュナーベル『潜水服は蝶の夢を見る』
・ジェイソン・ライトマン『ジュノ』
・トニー・ギルロイ『フィクサー』
・ポール・トーマス・アンダーソン『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
個人的には断然PTAだ。『ゼア〜』の全編からはPTAの情熱がほとばしっていた。
PTAが今までの手法をやめ、ネオ・クラシカルに挑んだ。
特に冒頭20分。まさしく映画だった。
でも、きっとコーエン兄弟が受賞するのでしょう。
■外国語映画賞
◎『モンゴル』(カザフスタン)
・『ボーフォート −レバノンからの撤退−』(イスラエル)
・『ヒトラーの贋札』(オーストリア)
・『Katyn』(ポーランド)
・『12』(ロシア)
全て未見。
それだったら浅野忠信主演の『モンゴル』に取って欲しいと思うのがパトリオットってもんでしょう。
■長編アニメ賞
◎『レミーのおいしいレストラン』
・『ペルセポリス』
・『サーフズ・アップ』
ペストを運ぶ媒体ネズミが料理するという発想は、やっぱりミッキーの国だね。
新宿や地下鉄の駅でデブデブのネズミを良く見かけるので、スンゲー抵抗あり。
でも、作品力、話題性を見たら『レミー』でしょう。
次回は是非『河童のクゥと夏休み』をエントリーして欲しい!望む!全米公開!!
■脚本賞
◎『フィクサー』
・『ジュノ』
・『Lars and the Real Girl』
・『レミーのおいしいレストラン』
・『The Savages』
この部門のノミネートが一番首をかしげたな。なんで『レミー』?
他にもっと良い脚本の作品あったと思うんだけどな。
『恋空』とか。あっ、『恋空』は脚色賞か。
■脚色賞
◎『ノーカントリー』
・『つぐない』
・『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』
・『潜水服は蝶の夢を見る』
・『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
勿論、原作なんて読んじゃいないさ。
アメリカ文学界の重鎮コーマック・マッカーシーの原作を忠実に映像化したらしいので、
『ノーカントリー』かなぁ。
『ゼア〜』の原作「OIL!」ってのも良いんだよ。“!”が。
ミルクシェイク!!!!!!!!!!!!!!!!!!って、びっくりマークまで作品で表現している。
※先程から出てくるミルクシェイクですが、作品を見たら判ります。
話すとネタバレになっちゃうんだよぉぉぉ〜。
■美術賞
◎『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
・『アメリカン・ギャングスター』
・『つぐない』
・『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
・『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
これは『つぐない』以外、全部見ているぞ。『スウィーニー』も印象的だったけど、
格調高い美術が堪能できる『ゼア〜』で。
■撮影賞
◎『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
・『ジェシー・ジェームズの暗殺』
・『つぐない』
・『潜水服は蝶の夢を見る』
・『ノーカントリー』
ロジャー・ディーキンスが『ジェシー』と『ノーカントリー』でダブルノミネート。
『ゼア〜』のロバート・エルスウィットとの闘いになるでしょう。
どれも素晴らしいんだよねぇ。。。実は毎年注目している部門なのでとても迷う。
■衣装デザイン賞
◎『エリザベス:ゴールデン・エイジ』
・『Across the Universe』
・『つぐない』
・『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』
・『スウィーニー・トッド』
よくわからんが、物量勝負!
■編集賞
◎『ボーン・アルティメイタム』
・『潜水服は蝶の夢を見る』
・『イントゥ・ザ・ワイルド』
・『ノーカントリー』
・『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
『ボーン』だ!『ボーン』!!本当に素晴らしい編集だ。
強敵だらけだけど受賞して欲しい!
物語の辻褄を合わせる編集だけでなく、編集でテンポを出す。
『ボーン』のテクニカルすぎる編集は作品の肝だ。
■メイクアップ賞
◎『マッド・ファット・ワイフ』
・『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』
・『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』
『ピアフ』と『パイレーツ』はパンダメイクだけど、
『マッド・ファット』はそんなもんじゃない!全身メイクだ。
しかも!
話題再沸!M・ジャクソン「スリラー」のメイクを手がけたリック・ベイカーと、
2年連続同部門にノミネートされた辻一弘のゴールデン・コンビだぜ!
■作曲賞
◎『つぐない』
・『The Kite Runner』
・『フィクサー』
・『レミーのおいしいレストラン』
・『3:10 to Yuma』
『フィクサー』、『レミー』はあんまり印象に残っていないなぁー。
『つぐない』は予告編で聴く限り、緊迫感溢れる感じでインパクトがあった。
そして、贔屓しまくりだけど『ゼア〜』の素晴らしいスコアが対象外ってのは、
ちょっと納得いかん。
『ゼア〜』はあの音楽じゃなかった全く違う印象の作品になったと思う。
■オリジナル歌曲賞
◎“So Close” 『魔法にかけられて』
・“Happy Working Song” 『魔法にかけられて』
・“That's How You Know”『魔法にかけられて』
・“Falling Slowly”『ONCE ダブリンの街角で』
・“Raise It Up” 『August Rush』
5曲中、3曲が『まほかけ』。どれでもよろしいがな。
■音響賞(録音賞)
◎『トランスフォーマー』
・『ボーン・アルティメイタム』
・『ノーカントリー』
・『レミーのおいしいレストラン』
・『3:10 to Yuma』
うぉー、これも迷うなぁー。『3:10』以外体感したけど、どれも良かったな。
『レミー』の下水道シーンの音は“おおぉぉ!”って思ったのを覚えている。
『ノーカントリー』はなんでノミネートされているのか不明だったけど、
作品を見て理解した。音響は重要だよね。バァーン!!!!
『ボーン』はイマジカで見たので、そりゃもうねぇー。
そして、日劇1というあんまり音の良くない劇場で見た『トランスフォーマー』。
それでも興奮したんだから『トランスフォーマー』かな。
■音響編集賞
◎『ボーン・アルティメイタム』
・『ノーカントリー』
・『レミーのおいしいレストラン』
・『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
・『トランスフォーマー』
音響賞は『トランスフォーマー』にしたので、こちらは『ボーン』にしました。
仲良く分けましょう。
ところで、音響賞と音響編集賞はどう違うのだ?
説明はコチラのサイトの項目2に譲ります。
この2部門の違いだけでなく、なかなか興味深いトリビア記事です。
■視覚効果賞
◎『トランスフォーマー』
・『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
・『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』
凄い映像を見せるためだけに作った『トランスフォーマー』なんだから、
受賞しないでどうする!!
『ジュラシック・パーク』、『マトリックス』、そして、『トランスフォーマー』。
CG技術発展の歴史に残る映像革命だったと思っている。
■ドキュメンタリー賞
◎『シッコ』
・『No End in Sight』
・『Operation Homecoming: Writing the Wartime Experience』
・『Taxi to the Dark Side』
・『War Dance』
『シッコ』しか見ていない。
マイケル・ムーアの発言力が大統領選で熱い今のアメリカでどう捉えられているのか?
とても気になる賞ですね。
ドキュメンタリー短編賞、実写短編賞、アニメーション短編賞は全く判りませんので、
今回は割愛させて頂きます。
どんだけ的中するかしらねーけど、以上、予想でした。