「凹みました」
これは『ブラックサイト』宣伝担当者の発言。
なにが、どう凹むのだろうか!?
気になる!
まぁ、伊藤Pとしては凹もうが凹むまいが、
ダイアン・レイン主演のスリラー映画というだけで、
見なくては!!の作品。
『ブラックサイト』 4/12より渋谷東急ほか全国にて 配給会社:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
ネット犯罪専門のFBI捜査官ジェニファーは、
“killwithme.com”と名付けれたサイトの存在を知る。
このサイトは拉致監禁された一般人が殺されるまでの過程を、
ライブ中継し、しかもアクセスされればされるほど、
被害者の死期が早まるという仕掛けが施された恐ろしいサイトだった。
高度なネット知識を持ち、中々尻尾を掴ませない犯人を追うジェニファー。
しかし、魔の手はジェニファーの周辺にまで迫っていた・・・
いやー、凹んだ。
一杯凹んだ。
まず何が凹んだって、ダイアン・レインの老けっぷり。
もう43歳(撮影時は42歳)だし、役柄上ノーメイクなので仕方ないけど、
80年代から90年代にかけて、大変“お世話”になった女優さんなだけに、
つらいなぁー...
いや、もちろん、今も綺麗なんですけどね、
若き日のダイアン・レインは本当に美しくて、エロくて、かっこよかったんだよ。
知らない人は『ストリート・オブ・ファイヤー』、『コットンクラブ』を見て下さい。
脱ぎっぷりも良くってね。
『ビッグタウン』、『愛は危険な香り』とかレンタルビデオ屋で借りて、
何度も見たっけなぁー・・・
まぁ、何にしても、こうやってノーメイクをいとわずに役に挑むわけでして、
ホンマモンの女優さんです。
で、老けたダイアン・レインに凹みつつ見たのですが、
そんな凹みなんて豆粒。
宣伝担当者の仰る通り、鑑賞後もっと凹んだ。
物語はあやふやに終わるのではなく、きちんとした結末を持って終わる。
なのになんだ、このモヤモヤとした残尿感は・・・
YouTube、ニコニコ動画といった投稿サイトが全盛の今、
ひょっとしたら本作で描かれたことが、絵空事ではなくなるかもしれない。
そして、もしも殺しの現場をライブ中継するサイトが実在したとしたら、
自分は果たしてアクセスするだろうか?
興味本位と怖いもの見たさから、クリックしてしまうかも。
例えその行為が、被害者の死を早めることになると知っていたとしても・・・
白状するけど、チェチェンや中東で行われた非人道的行為を、
数年前にネットで見たことがある。
生きている兵士や人質の首をナタで切る映像だった。
見たら後悔するって判っていたけど、
見てみたいという誘惑に負けた。
“killwithme.com”の様に、
アクセスする=殺害に参加するという類のものではないけど、
殺人シーンをモロに映し出すという点ではニアだ。
だから『ブラックサイト』で繰り広げられる出来事を、
リアルに、身近に感じ、そして、自己嫌悪。
どよーんって凹んだ。
しかも、資料によると、
実際に“killwithme.com”の様な仕組みのサイトを作ることは、
技術的に可能だそうで・・・
益々凹む。
とまぁ、あまりにも凹む、凹むって連発すると、
逆パブになりかねないな・・・
確かに凹むんだけど、トリック、犯人の動機、伏線の張り方とか、
とても良く練られているので、スリラー映画としての完成度はかなり高いと思う。
娯楽性と今日性を持ち合わせた作品ですな。
R-15指定なんで、16歳以上の方は是非。
でも模倣犯になっちゃダメだよ!
コメント (3)
見に行きたいな〜。
R-15か〜。見れない!!!
投稿者: アカムトルム | 2008年04月11日 21:27
映画の内容、こんな感じだったんすね〜。
自分も中東の首切りの映像やらを、当時興味本位で仲間と一緒に見ました。
というか、なんやかんやで見たかったかもしれません。
見た後は苦かったし、結局1回しか見れんかった。
投稿者: ぶちょ | 2008年04月13日 02:54
アカムトルムさん、ぶちょさん
コメントありがとうございます。
>アカムトルムさん
U−15なんですね。
良いなー若くて。
でも、若いから『ブラックサイト』見れないのか...
伊藤Pが小さかった頃は、R指定なんてなかったから、
エロ、グロ、スパ、ドピャなんで見ることが出来たんだけどね。
まぁ、宮崎勤事件とかあったから、規制が厳しくなったんだよね。
>ぶちょさん
残酷シーンは、見たいけど見ると後悔し、自己嫌悪に陥りますよね。
自分への戒めも含め『ブラックサイト』を是非。
残酷ウンヌン抜きにしても、
娯楽作品としても、良く出来ていると思いますよ。
結構、怖いです。
投稿者: 伊藤P | 2008年04月14日 21:44