末期癌であることを宣告された大富豪エドワードと、
家族のために地道に働いてきたカーター。
病室で知り合った二人は意気投合し、
死ぬ前にやりたいことを書きだした“棺桶リスト”を実現させていく。
『最高の人生の見つけ方』 配給:ワーナー・ブラザース映画 5/10より丸の内ピカデリー2ほか全国にて |
“死”を扱っている作品だが、決して後ろ向きではない。
残された日々、自分のやりたい様に生きる。
自由気ままにやりたい放題やった後、
最終的に二人が見つける最高の人生とは?
ジャック・ニコルソンならではの、ユーモアと強引さと、
傲慢さと優しさが混在したエドワード。
対して、モーガン・フリーマンらしい、
誠実で物静かで冷静なカーター。
この二人のウィットに富んだ会話のお陰で、
見ているこちらも悲壮感を感じることなく、
どちらかというとコメディかのように見ることが出来る。
重くないけど、軽くない。
お涙頂戴じゃないけど、グッとくる。
監督は『恋人たちの予感』、『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー。
最近、パッとしなかったけど、
流石にこの手のライトヘビー級の人間ドラマを描くのが上手い。
演技、演出、物語。
どれも安心して見ていられるし、
きちんと伝えるもののを伝えてくるプロ集団が作った作品。
現実的にはエドワードみたいにお金が潤沢にあるわけないし、
カーターのように家族の猛反対を押し切る勇気もないだろうな・・・
じゃぁ、もしも余命6ヶ月と言われたら、
自分の“棺桶リスト”はなんだろう。
沖縄離島、泡盛古酒利き酒ツアーとか良いかもしれないな。