こんにちは。伊藤Pです。
今しがたシドニー・ポラックの訃報が届いた。
享年73歳。
死因は癌。
最近では、俳優やプロデューサーとして活躍することが多かったけど、
伊藤Pが映画好きになった時には、既に名匠の域に達していた監督だった。
中学生の時に見てさっぱり意味がわからなかった『泳ぐ人』 → そりゃそうさ!
同じく中学生の時に見てチンプンカンプンだった『追憶』 → そりゃそうだ!!
またまた中学生の時に見て???だった『愛と哀しみの果て』 → 当たり前だ!!
と、伊藤Pにオトナの映画の洗礼を浴びせたのはシドニー・ポラック監督作品だった。
一方、ロバート・ミッチャムと高倉健の渋さにときめいた『ザ・ヤクザ』。
ロバート・レッドフォードのかっこよさに惚れた『ザ・コンドル』。
ダスティン・ホフマンの演技に笑った『トッツィー』。
など、オトナの映画の面白さを教えてくれたのもシドニー・ポラックだった。
大学生の時に見た『ザ・ファーム/法律事務所』以降、
監督としてはあまりパッとしなかたけどね。
俳優として一番思い出に残っているのは、『アイズ ワイド シャット』かな。
元々ハーヴェイ・カイテルが演じるはずだったんだけど、
スタンリー・キューブリックの長期撮影にいい加減頭にきて、カイテルが降板。
その代役として、急遽、シドニー・ポラックが出演した。
『アイズ ワイド シャット』は宣伝を担当していたので、
この降板代役劇をよく覚えている。
最近だと製作も務めた『フィクサー』に出演している。
『アイズ ワイド シャット』同様、なんかちょっと胡散臭そうな、
裏がありそうな初老のエリートを演じると冴えるね。
で、この『フィクサー』なんだけど、
製作総指揮を担当したアンソニー・ミンゲラが今年の3月18日に急逝。
そして、今度はプロデューサーのシドニー・ポラックが死んでしまった・・・
年齢を増すごとに、死に接する機会が多くなる。
自然の摂理だし、当然のことなんだけど、悲しいですね。