16歳の高校生ジュノは、
同級生と興味本位でした1度きりのセックスで妊娠してしまう。
この予想外の妊娠に対して、独自の考えを持って、
マイペースに立ち向かうジュノの10ヶ月間をユーモアたっぷりに描いている。
『JUNO/ジュノ』 6/14よりシャンテ・シネほか全国にて 配給会社:20世紀フォックス映画 |
全米7館での限定公開だったのに、評判が評判を呼び2448館に拡大公開され、
クリスマスシーズンの大作がひしめく中、ボックスオフィス第2位を記録。
全米だけで1億5千万ドルのメガヒット。
因みに製作費は75万ドル。
1ドル=120円で計算すると、
9千万円のバジェットで、180億円稼いだことになる。
なんてこったい!!
何が人々をこれ程までに惹きつけるのか?
まぁ、いろんな要素があるけど、
まず、ポジティブ・シンキングだ。
10代の妊娠といえば、ヘヴィな話に成りかねないけど、
当事者であるジュノは至ってマイペース。
最初は堕胎を考えるが、出産することを決意。
生まれてきた赤ちゃんを自分で育てるのは無理と判断し、
“理想の里親”を探しだす。
ここまで自力でやってから、両親の報告するという周到ぶり。
とても大変なことなのに、自分の気持ちに正直に、
そして、前向きに生きているジュノを見ていると、
こちらもポジティブになってくる。
ジュノは言いたいことはストレートに言うし、
決断力もあり大人の一面を見せる。
でも、一瞬にして子供にも戻ってしまう。
ファッションにも無頓着(逆にこれが独自のファッションセンスになっている)、
パンクロックとB〜C級ホラーが大好き。
ちょっと普通の子とは違うけど、とてもチャーミングだ。
そして、そんな一風変わったジュノを演じたエレン・ペイジも魅力的だ。
(実際は超暗かったけど)
ただでさえ多感な時期の16歳。
そんな年齢で直面するアクシデントに対する心の機微が、伝わってくる。
あとは、伊藤Pは男なんでそこまで思わなかったけど、
ジュノが愛用するハンバーガー型の電話機などの小道具も、
女の子的には「かわいいぃぃ」って。
ジュノの気持ちを代弁する音楽の使い方も良い。
高価なギブソンのアコースティック・ギターを、
ケースに入れずに剥き出しで持ち歩くのも、ジュノらしい。
お金をかけなくても、面白くて、心に響く映画は作れるんですね。
いやー映画って本当に良いもんですねぇ。
『JUNO/ジュノ』 ※エレン・ペイジ インタビュー 動画 & テキスト |
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プロフィール
伊藤一之<♂>
2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。
本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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