天才的な音楽の才能を持つ孤児エヴァンは、両親と音楽で繋がっていると信じ、
施設を抜け出しニューヨークへやって来る。
様々な人と出会い、音楽の才能を開花させていくエヴァン。
やがて、エヴァンの思いに引き寄せられるように、
両親もニューヨークへと赴き・・・
『奇跡のシンフォニー』 6/21より日比谷スカラ座ほか全国にて 配給会社:東宝東和 |
ご都合主義で予定調和だけど、
「終わりよければ全てよし」って感じで、
わかっちゃいるけど泣けてしまう。
まぁ、ファンタジーですよ。
ファンタジーだからか、エヴァンはギターを手にすれば、
次の日には独自の奏法で、早くもストリートミュージシャンとして公園に立っているし、
すぐに鍵盤系もマスター。
作曲だっていとも簡単にこなしてしまう。
伊藤Pなんて10年以上ギター弾いているけど、
一向に上手くならないし、キーボードも駄目。
音符も読めない。
多分、もうこれ以上音楽のレベルは上がりそうもないから、
エヴァンの才能に嫉妬しながら見ていたよ。
畜生!お前なんて、このまま両親と会えなければいいのに!!
嘘ですよ。嘘。
でも、ホント、これだけの才能があったら、
楽しいだろうなぁー。
って、あんまり映画の中身と関係ないね。
暴力や性的なキツイ描写もない。
大人も子供も楽しめる安心な作品。
他にもまさに大団円という感じのラストにかかるシンフォニーや、
エヴァンを演じたフレディ・ハイモアとか、
父親だと知らない父親であるジョナサン・リース=マイヤーズとか、
語る要素は多分にあるのだが、何故か、頭に思い浮かぶのは、
「感動の!」「演奏が凄い!」「顔が長い」とか陳腐なワードばかり。
このところ、脳みその枯渇を感じる・・・
(前から枯れてたって)
この手の作品は先述の通り、結末を楽しむものではない。
なので、かなりネタバレだが、(なので、以下注意)
エヴァンにしろ、両親にしろ、出会えたは良いが、
「11年間の空白を埋めるのは中々難しいだろうなぁ〜」と、
「良好な家族関係ってそんなに簡単じゃないでしょう」って、
ファンタジーの“ファ”の字もない感想も一方で持っている伊藤P。
あぁぁ、本当に夢がない男になってしまった・・・