チャウ・シンチーが初めて挑んだSFモノ。
『少林サッカー』、『カンフーハッスル』もSFといえば、
SFなんだけどね。
『ミラクル7号』 6/28よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて 配給会社:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
主人公は超極貧の親子。
実直な父親ティーは、小学生のディッキーを名門校に通わせるために、
工事現場で必死に働いている。
父の思いを受けディッキーは勤勉に励むも、
ビンボー過ぎるために同級生からいじめられている。
そんなある日、ティーがゴミ捨て場で拾ってきた謎の物体が、
二人の生活を大きく変えてしまう・・・
チャウ・シンチーお得意の負け犬根性炸裂の痛快作。、
汚さ、えげつなさを笑いに転化するいつものパターンを用いつつ、
最後にはホロリとさせる気持ちの良い作品。
チャウ・シンチーって、ビジュアル的に幾らでも下品に成り得るのに、
そうならないユーモアがある。
『食神』のカレン・モクや『少林サッカー』のヴィッキー・チャオなど、
美しい人にあえてブサイクメイク施したりするけど、それが笑える。
『ミラクル7号』でも教師がテストの最中に、
鼻糞をほじったりするし、ウ○チネタも出てくる。
それも笑える。
この下品さと笑いの匙加減は、チャウ・シンチーならではだと思う。
予定調和になりそうでならない“ハズシ”も健在だ。
本作で新しく加わった要素としては、SFと「可愛らしさ」。
チャウ・シンチーはスピルバーグが好きらしいので、
『未知との遭遇』、『E.T.』へのオマージュという感じかな。
あと、「可愛らしさ」といえば、
ティーが拾ってきた地球外生命体のミラクル7号こと、
ナナちゃんがメッチャクチャかわいい。
一家に一体の超癒し生物だ。
なるべくなら、そのビジュアルを見ずして鑑賞して欲しいなぁ。
けど、テレビのコマーシャルとかで、その容姿がガンガン出てるから無理だよね。
あと、鑑賞後に男の子であるティーを演じていたシュー・チャオが、
実は女の子であると知らされ、メッチャ驚いた。
さらにチャウ・シンチーの養子になったって(中国では良くあることらしい)。
因みに女の子であるシュー・チャオが男の子を演じたのと同様に、
女の子が男の子の役を演じたり、男の子が女の子を演じているので、
誰がそうなのか探しながら見るのも楽しいかも。
しかし、ナナちゃん。
本当に可愛いなぁ〜。
『ミラクル7号』 ※チャウ・シンチー&シュウ・チャオ インタビュー 動画 & テキスト |
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チャウ・シンチー主演、監督、香港、2008年、88分
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プロフィール
伊藤一之<♂>
2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。
本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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