2008年07月13日更新

『ドラゴン・キングダム』ジャッキー・チェン取材記 パート2

パート1からの続き。


ジャッキーの取材が出来るかも知れないと、
『ドラゴン・キングダム』宣伝担当のOさんに言われたものの、
今まで何度も「かも」で終わっていたので、あまり期待しなかった。


7月7日。
ジャッキーの取材がほぼ間違いなく出来そうだと、
Oさんに言われても半信半疑だった。


7月10日。
ジャッキーの取材詳細決定のリリース(取材日程詳細)が手元に届いても、
取材が飛ぶかもしれないという不安が付きまとう。


それでもやはり期待はしていて、【伊藤Pの部屋】でも取材のことに触れたし、
数名の知り合いにも話した。
でもやっぱりジャッキーと取材部屋で向き合うまで、油断は禁物だ。


ジャッキーの取材が決まってから、、
「思いの丈をぶつけたるんだね」と数人から言われた。


そりゃ、飯田格さんの話をして、好き好きオーラを発して、
少しでも印象を残したいけど、取材時間は10分。


この貴重な10分は伊藤Pのための10分ではなく、
媒体として頂いた10分。
ここを履き違えては絶対にいけない。


そして、迎えた7月11日の取材日。
取材時間は夕方。


日中、常にジャッキーの取材のことばかりを考えていたわけではないけど、
やはり「あぁ、今日なんだ〜」と思ってしまう。


伊藤Pは取材で緊張することは滅多にないんだけど、
取材時間が近づくにつれ、妙な緊張感に襲われた。


ジャッキーと話せる楽しみ、期待。
一方できちんと取材できるのか?という不安。
失敗したくないという思い。


まぁ、ジャッキーを好きになって約24年。
人生の3分の2だもんなぁ。
いろんな感情が渦巻くのも無理ないか。


取材待機部屋でもいまいち落ち着かない。
Oさんから「お水でも如何ですか?」と言われ、
最初は断ったんだけど、すぐに思い直して水を貰った。
自分で意識している以上に喉が渇いていた。


そして、遂に「伊藤さん、どうぞ取材部屋へ」と呼ばれた。


で、取材部屋に入ると、公式動画カメラクルーとして、
飯田格さんの息子であり、悪友であるIがいるではないか!
(Iってイニシャルにする意味も既にないが・・・)


伊藤Pの顔を見て、ニカァ〜と笑う悪友I。
当然、悪友Iは伊藤Pがどんな思いで、この場にいるのかを知っている。


軽く会話を交わしながら、部屋の奥を見るとジャッキーがいた。


インタビュアー席へと歩み、「Nice to meet you」といって手を差し伸べると、
ジャッキーが握り返してくれた。


ジャッキーの手は柔らかかった。


そして、取材前に唯一の自己アピールとして言おうと決めていた、
「小学生のときから大好きでした。お会いできて光栄です」
という一言を発しようと思った矢先、
悪友Iがジャッキーの日本の事務所の方に、
伊藤Pがジャッキーの大ファンであること、
今日という日を待ちわびていたことを話してくれた。


それが通訳さんを介して、ジャッキーに伝わった。


ややお疲れモードのジャッキーが、ちょっと笑った。


悪友Iの粋な計らいに大感謝。


インタビュー自体は、やっぱり緊張した。
「いま、ジャッキーと話している!」
「小学生の俺、ちょっとこれって凄くない?」
って、アホなことが頭に浮かび、声が裏返って尻つぼみになる。


ふと目線を悪友Iに向けるとニコニコしている。
この笑顔が、気持ちをかなり楽にしてくれた。


結果、終始和やかだったし、思ったよりも質問できた。
内容も『ドラゴン・キングダム』が中心となったので、
媒体としての役目は果たせたかなとは思う。


一通り終わって、「Thank you very much」と言って立ち上がり、
お別れの握手をしたら、な、な、なんと!
ジャッキーの方から肩を抱き寄せ、写真を撮ろうと言ってくれた。


事情によりスチールカメラが2台あったため、
弊社のスタッフ2人がシャッターを切りまくる。
ちょっと贅沢だな。


何を浮かれているのだ!
公私混同だ!と言われるかも知れないけど、
すんません。
ジャッキーなんで許してくださいませ・・・


因みに伊藤Pの右手はジャッキーの脇に。
がっしりとした筋肉の感触が手に残った。


再び感謝の一言をジャッキーに述べながら握手をして、
念願のジャッキー取材は終了した。


その後、次の取材時間まで空きがあるとのことで、
現場に残って、悪友Iと話をした。


悪友I 「伊藤っち、超声小さいんだもん」
伊藤P 「そりゃ、緊張するさぁ。でもIさんの方を見たらニコニコしていたから、
     それが凄い助かったよ」
悪友I 「いやー、なんか自分のことのように思って、嬉しくてなっちゃってさ」


こう思ってくれる友がいることに感謝。


そして、この悪友との縁も元を質せばジャッキーだ。
ジャッキーと悪友Iと伊藤Pが同じ空間にいて、それぞれの仕事をした。


なんか万感の思いだね。


奇しくも飯田格さんの誕生日は7月7日。
伊藤Pの父親(故人)の誕生日が7月10日。
ジャッキーにインタビューしたのは7月11日。


何かあるとしか思えない。


兎にも角にも、今回、こんな素晴らしい体験をさせて頂きまして、
本当に光栄でした。


伊藤Pに取材して欲しいという有難いお気持ちを持って、
弊社の媒体を強く推薦してくださったOさん。
取材の調整をして下さった大先輩の宣伝マンTさん。
ありがとうございました。


そして、まだ媒体としてあまり認知されていなかったカミングスーンTV時代から、
“媒体とは何かを伝えるものだ”という考えの下、
取材の重要性を認識して、よりビッグな人が取材できるように奔放してきたスタッフの面々。
長年に渡るこの地道な努力がなければ、こんな機会には恵まれなかったと思う。


大感謝。




『ドラゴン・キングダム』
※ジャッキー・チェン インタビュー テキスト 
  動画はWEB掲載NGでした

※ロブ・ミンコフ監督 インタビュー テキスト
  ジャッキーとロブ・ミンコフ監督とでは話しに食い違いがある!

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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