伊藤Pは漫画をほとんど読まない。
『NANA』が映画化!
『デスノート』が映画化!
って騒がれても、“へっー、そんな漫画があるんだぁ〜”ぐらいな勢い。
なので、「20世紀少年」が映画化される!
と言われても全くピンと来なかったんだな。
『20世紀少年』 8/30より日劇2ほか全国東宝系にて 配給会社:東宝 (C)1999浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館 (C)2008映画「20世紀少年」製作委員会 |
でもって、
漫画のキャラとキャストがそっくり。
豪華キャストが揃っている。
監督が堤幸彦。
三部作。
上映時間が2時間22分(予定)。
そのぐらいの知識しかないまま見た。
冒頭、T.REXの「20th Century Boy」がかかる。
別にグラム・ロックの大ファンというわけではないが、
70年代ロックを愛するものとしては、外せない一曲だ。
当然、血が騒ぐ。
掴みはOKだったんだけど、
序盤はもう登場人物を追っかけるので精一杯。
“お、おれ、原作読んでないんですよぉ!!”
更に69年と97年の二つの時代を描いているから、
誰が誰なのか益々判らなくなってしまった。
暫くして、数多の登場人物の中でも、
なんとなーく、この人たちが重要なんだなぁ〜と理解し始める。
漫画を読んでいない人もいると思うので、
一応、補足しておくけど、
・ケンヂ(唐沢寿明)
・オッチョ(豊川悦司)
・ユキジ(常盤貴子)
・ヨシツネ(香川照之)
・モンちゃん(宇梶剛士
・マルオ(石塚英彦)
・フクベエ(佐々木蔵之介)
第一章ではこの7人がとりあえず抑えておくべきキャラでしょう。
やっぱりこの手の物語の人数は7人だよね。
黒沢明監督は偉大だ。
登場人物は多いし、97年と69年を行ったり来たりするし、
結構複雑な構成なんだけども、
“2000年末に人類が滅亡する”と子供の時代にケンヂが書いたことが、
大人になってから実際に起こり始める。
しかも、その首謀者はかつての仲間だったのでは?
上記7人たちは、首謀者が誰なのかを探りつつ、人類滅亡を阻止しようとする。
という物語であるということは、しっかりと理解できる。
よく整理出来ているということなのかな?
そして、クライマックスを迎え、ここから!ってところで、
「次回に続く」。
最初から三部作だってわかっているから、
“まぁ、こんなもんかぁーっ”てね。
当然、回収されていない伏線もあるし、
登場人物の行動で理解できない所もある。
きっと、それは二章、三章で解決してくれるのでしょう。
人間関係がしっかり描かれていない部分があり、
本来、熱い涙が流れるシーンのはずが、
「はっ?」って感じになっているのが残念だったりもする
でも、まぁ、『20世紀少年』に関しては、
三部作全部を見ないと最終的な評価は下せないのかなぁ〜って。
“いやいや『ロード・オブ・ザ・リング』、『スパイダーマン』とかは、
三部作だけど、1本単位でも面白いじゃないですか!!”
確かにそうだな・・・
あと、超ウルトラ豪華なキャストなんだけども、やっぱり凄いね。
主演クラスが贅沢にゴロゴロ出てくるから、華やかだ。
それから、堤幸彦監督ということで、
“悪ノリ”するのか?という危惧していたんだけど、
それほど“堤ワールド”は炸裂していなかった。
実際には小ネタをかなり撮ったけど、
繋げてみたら邪魔だったんで、全部カットしたんだって。
正しい選択だと思う。
なんにしても、さまざまな意見が飛び交う作品だろうなぁ。。。
どちらかと言うと、否定派が多いのでは?という予測を立てたところで、
また明日もデンデケデデン、デケデンデン。
※『20世紀少年』 唐沢寿明 インタビュー 動画&テキスト
※『20世紀少年』 堤幸彦監督 インタビュー テキスト
※『20世紀少年』 唐沢寿明 取材記