元全米ナンバー1のポルノ女優がジェナ・ジェイムソンと、
初代フレディ・クルーガーことロバート・イングランド共演で、
タイトル通りストリッパーがゾンビと化す『ゾンビ・ストリッパーズ』(10月公開)。
人気シリーズのフルCG化となる『バイオハザード ディジェネレーション』(10月18日公開)。
そして、御大ジョージ・A・ロメロ先生の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(11月公開)と、
今年の下半期はゾンビが熱い。
そして、その先陣を切って、ロメロ先生の『死霊えじき』('85)をリニューアル(?)した、
『デイ・オブ・ザ・デッド』(8月30日公開)が公開。
『デイ・オブ・ザ・デッド』 8/30よりシアターN渋谷、銀座シネパトスほか全国にて順次公開 配給会社:ムービーアイ エンタテインメント (C)2007 DOD PRODUCTIONS INC. |
正体不明のウィルス性疾患が蔓延し、州兵部隊によって封鎖されたコロラド州の小さな町。
あとはもう説明いらないでしょう。
患者がゾンビとなり、人間たちはゾンビとサバイバルを繰り広げる。
怖いかというと全く怖くないし、『死霊のえじき』が好きな人は冒涜!っていうかも知れないけど、
1時間25分、それなりにかる〜い気分で楽しめた。
ホラーというより、サバイバル・アクションというジャンルだと思って見た方がいいかな。
腕が千切れたり、首がちょん切られたり、目玉が飛び出したり、
臓器がぐちょぐちょだったりと、車に轢かれたり、スプラッター度はそこそこあった。
キャストも変に充実していて、ゾンビと戦う女兵士役にミーナ・スヴァーリ。
『アメリカン・ビューティー』で、ケビン・スペイシーに惚れられる女子高生を演じた彼女だ。
ずんぐりムックリした体型で、背筋よく銃を構えながら歩く姿は、
様になってんだかなっていないんだかわからんが、妙な魅力がある。
共に戦う黒人兵士役には、ニック・キャノン。
どっかで聞いたことがある名前だな?って思っていたら、
マライア・キャリーと結婚したお兄ちゃんだった。
来日して取材を受けているマライアのお膝の上に座っていたあの人だ。
あともう一人。
『ミッション・インポッシブル』の重要メンバー・ルーサー役でお馴染みのヴィング・レイムス。
この手の映画でこの手の人が出ていると、大概こういう役所だよねってな役所で登場。
『ミッション・ポッシブル』のセルフパロディをやっているのが切ない。
豪華なんだか、B級なんだが判らないキャスティングが魅力だ。
いや、明らかにBだな・・・
そして、監督のクレジットを見て、
“あぁ〜だからこのテイストなのね”と納得。
スティーヴ・マイナーだった。
資料には80年代ホラー・ブームを支えたって書いてあるんだけど、
そういう監督だったっけ?
確かに『13金』の2と3を撮っているけど、
その後の作品は例えホラーテイストでも、かる〜い作品が多かった。
『デイ・オブ・ザ・デッド』全編に漂う軽いノリは、
監督がスティーヴ・マイナーだからでしょう。
しかし、まだお仕事の依頼が来るんですね。
それに驚きました。