1組のスキー板に2人の選手が乗り、
荒唐無稽のジャンプをする『スキージャンプ・ペア』。
この作品で一躍注目を浴びた真島理一郎が総監督を務め、
個性豊かな映像作家がクリエイトした奇妙キテレツなスポーツ競技を集めた
オムニバス作品『東京オンリーピック』。
『東京オンリーピック』 8/8より新宿バルト9にて 配給会社:アスミック・エース エンタテインメント |
2008年の邦画ワースト1は、『少林少女』で揺るがないと思っていたけど、
『少林少女』を凌ぐ作品に出会ってしまった。
インタビューさせて頂いた真島理一郎総監督には申し訳ないけど、
正直に書かせてもらいます。
どの作品もあまり笑えなかった。
シュール、ナンセンスとかいう以前に、くどい。
それぞれの競技の発想自体は悪くないと思うんだけど、
とにかく同じようなことを繰り返されるので、途中で飽きちゃう。
それが12本もあるうえ、
ナビゲーターの茂木淳一と中川翔子のスタジオトーク、
更には10分間の休憩まであって、上映時間余裕の2時間越え。
拷問だ。
元々DVD企画だったものが、劇場でも公開することになったそうで、
上映時間が長いのもそれが原因のようだ。
でさ、長くなってしまったことを正当化するがために、鑑賞の手引きを後付けしている。
「スポーツ観戦みたいにリラックスして、見たい作品だけを見てくれればいい。
興味のない作品の上映中は、トイレに行ったり、ロビーでくつろいで下さい」
これって“映画”なのか?
古臭い考えかもしれないけど、観客を楽しませて、
上映時間中椅子に座らせているのが映画だと思う。
途中で席を立って良いことが前提の映画なんて・・・
大体、全部きちんと見たいと思っている人からすれば、
他の人が上映中に立って、出たり入ったりするのは大迷惑だよ。
劇場でもやろうと言い出したのは、恐らく本作へ出資した企業の人でしょう。
いろんな思惑が伺える。
企業なんだから儲け主義で当然だし、それで良いと思うけど、
そもそもの企画意図からズレたがために、
弊害が生まれてしまうのはちょっとどうかと思う。
3人の外国人クリエイターの作品が、尺の都合で劇場版から漏れたりとかね。
元々劇場公開を前提にしていれば、始めからクリエイターを6人ぐらいにして、
上映時間1時間半以内に収めるとか出来たと思う。
時間に余裕がある人には良いかもしれないけど、
1分1秒、人生を生き急いでいる伊藤P的にはマッタリと見るのは無理っす。
『東京オンリーピック』真島理一郎総監督 インタビュー テキスト
コメント (1)
全く同感です。
元々、『スキージャンプ・ペア』が何故にあんなに巷で話題になるかも疑問でした。
自分はごく普通の一般人、そして映画を愛する人間です。
そんな一般人でも思います。
「映画ナメテネェ???」
って。
“身内だけ”で楽しんで頂きたい作品(?)だと思います。
でもって、
またしてや伊藤Pさん、
同感です。
全て代弁してくれました。
流石です。
投稿者: dies | 2008年11月28日 18:17