この2週間、鬼の様な取材ラッシュです。
そんな訳で2回に分けて取材記。
■『コドモのコドモ』甘利はるな
『コドモのコドモ』 9月、シネ・アミューズ、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開 配給会社:ビターズ・エンド |
小学生が妊娠するというなかなかショッキングな作品ですが、
内容はとてもディープで、いろいろと考えさせられる。
取材対象者は、妊娠しちゃう小学生を演じた甘利はるなちゃん。
まだ12歳の女の子だ。
恐らく伊藤Pがインタビューさせてもらった日本人女優の中で、
最年少でしょう。
伊藤Pの3分の1の年齢の女の子とどう話せば良いのか、
取材前からちょっと心配だった。
で、結果は、正直、きつかったっす・・・
伊藤Pが質問 → はるなちゃんが熟考(沈黙)
これの繰り返しが続いてしまった。
質問自体が難しかったかな・・・反省・・・
12歳の子供たちの性に対する認識が知りたかったんだよね・・・
伊藤Pが12歳だとして、質問にきちんと答えられるのかというと、
まぁ、無理だと思うので、仕方ないか・・・
甘利はるなちゃんはかなり緊張しており、
その緊張を解すことが出来なかった伊藤Pが力不足なのでしょう。
■『レッドクリフ』トニー・レオン
『レッドクリフ』 11/1より日劇1ほか全国にて 配給会社:東宝東和、エイベックス・エンタテインメント |
最近、スランプ気味だったジョン・ウー先生が念願の「三国志」にトライ。
見事復活を遂げた。
ジョン・ウー再降臨の立役者である主演のトニー・レオン。
流石、トニー様は人気者で単独は難しく、8媒体による合同取材に出席。
8人のインタビュアーのうち、女性は6人。
最後にインタビュー部屋に入室してきた女性インタビュアーの人が最強に面白かった。
「私、トニーの大ファンなんです」
「興奮し過ぎて、昨日、眠れなかったの」
「あぁ、もう死にそう。心臓がバクバクする。今日が私の命日かも」
「私、ツキがないから、取材日の前日に死ぬんじゃないかと、怯えていたの」
「旦那さんよりも愛している」
「結婚しても好き。むしろ、結婚したトニーがもっと好き」
「目が合ったら倒れちゃうかも」
「トニーの前に倒れたら、介抱してくれるかしら」
「私、8番目だけど、順番回ってくるかな?もしも回ってこなかったら、
トニーの返答が長くなるような質問した人・・・恨むから」
言うこと全てにウケてしまった。
なんか、思いっきり二日酔い状態の伊藤Pは、
申し訳ない気持ちになってしまったよ。
そして、トニー様が颯爽と登場。
伊藤Pはトニーよりも、その女性インタビュアー(以下、CWさん)を注視してしまった
平静を装うCWさん。
でもきっと心は波打っているのでしょう。
こぎれいな格好、ジェントルマンな物腰、質問に対して、丁寧な回答をするトニー。
男の伊藤Pから見ても、トニーはかっこいいよ。
で、伊藤Pは3番目。
合同取材は他媒体のことも考えると時間配分が重要だし、
ダラダラと自分の意見とかを質問の前にくっ付けたりしたら、
CWさんに殺されると思ったので、
「アクションはいかがでしたか?」とメッチャ簡潔に質問した。
トニー「アクションの基礎は出来ているので、そんなに大変ではなかったです」
といった感じで、これまた簡潔な返答。
CWさんに殺害される心配はなさそうだ。
その後も快調に取材は進み、遂にCWさんの番になった。
CWさん「はぁ。(胸を押さえて)ちょっと倒れそう・・・」
LOVE、LOVEオーラをここで繰り出してきた。
それに対して爽やかな笑顔を振り撒くトニー。
こりゃCWさんまた、更にメロメロでしょう。
良かったですね。順番回ってきて。
で、2巡目。
こうなったら是非CWさんにも2問目を!
ということで、伊藤Pの2問目。
「ジョン・ウー監督との久しぶりのコラボレーションはいかがでしたか?」
質問時間5秒!
超簡潔!
偉いだろう!!
そして、無事、CWさんも2つ目の質問をすることが出来た。
良かった、良かった。
その後もトラブルもなく、取材終了。
トニーが退出の段になり、みんな立ち上がる。
「ありがとう」とトニーが出て行こうとすると、
すかさずCWさんが握手をするべく、サッと手を出す。
それに快く応えるトニー。
流れで、インタビュアー全員に「ありがとう」と言いながら握手するトニー。
そ、そして、最後に握手をした女性インタビュアーが、
トニー主演作のDVDとサインペンを取り出してきた。
サインに応じるトニーの姿を見て、CWさんが黙っているわけもなく、
「ずるい」を連発。
サインを貰った女性が一言。
「私も“大”ファンなんで」
羨望の眼差しのCWさん。
その思いを叩き潰すかのように、宣伝担当の方々が、
「すみません、食事に出なくちゃいけないんで、これで終わりです」
サインをゲットした女性は、
CWさんにとって“非情上使(ひじょうじょうし)”だな。
うーん!上手い!(←どこがだ!)
オチが付いたところで、今回はこの辺で。
次回は『20世紀少年』唐沢寿明さんへの取材をメインにお送りいたします!