2008年08月19日更新

『ウォンテッド』ティムール・ベクマンベトフ監督 取材記

アンジェリーナ・ジョリー&ジェームズ・マカヴォイ主演のアクション映画『ウォンテッド』。
アクション映画が好きな分、より厳しい目で見てしまうジャンルなんだけど、
この『ウォンテッド』は大・大満足の作品だった。



wanted.jpg
『ウォンテッド』
9/20より日劇1ほか全国にて
配給会社:東宝東和
(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.




荒唐無稽でメッチャクチャなんだけど、何故か説得力のあるアクション・シーンの連続で、
瞬く間に2時間が過ぎていった。


アンジーもエロくってかっこいいんだけど、
仕事もダメ、恋人も同僚に寝取られるという、
うだつのあがらない青年ウェスリー役のジェームズ・マカヴォイが良い。


ウェスリーは、何故かアンジー演じるフォックスという暗殺者たちが属する組織に招かれ、
暗殺者として教育されていくのですが、育成過程で殴られる、切られと散々な目に遭う。


wanted2.jpg


マカヴォイは『つぐない』で幸の薄すぎる悲運の男性役を演じ、、
『ラストキング・オブ・スコットランド』では、
ウガンダンの独裁者アミンの悪行を目の当たりにして、
恐怖に慄く世間知らずの青年医師に扮している。


そう、マカヴォイはその辺にいそうで、Mな人を演じるのが上手い。


『ウォンテッド』もそうなので、Mなマカヴォイを堪能したいファンにはうってつけの作品だ。


そんなマカヴォイの魅力を引き出したのは、
『ナイト・ウォッチ:NOCHNOI』、『デイ・ナイト』を手掛けたティムール・ベクマンベトフ監督。
何度、唱えても名前を覚えられないロシア人監督だ。


で、そのティムール・ベクマンベトフ監督が来日したので、取材に行ってきました。


が、ロシア人の通訳さんがあまりに酷かった。


恐らく伊藤Pの質問意図は、通訳さんによって歪曲されて監督に伝わり、
監督が言ったことも、これまた通訳さんによって歪曲されて伊藤Pに伝わっていたね。


何度かベクマンベトフ監督は、質問の意味を聞き返していた。
ベクマンベトフ監督、格闘家のアンドレイ・コピィロフみたいに図体デカイくてさ、
「えっ?何?」って感じで、しかめっ面するから怖いんだよ。


僕はレスラーじゃないよ!映画監督だよ!


幸い、監督が多弁でなかったので、通訳さんの発する単語を拾って、
なんとか内容を掴むことができたけどさ。


そんな状況下で、流れも作れず、
あっちゃこっちゃと質問が飛び交ってしまうどうしようもない取材だったんだけど、
最後にマカヴォイの魅力について聞いてみた。


ベクマンベトフ監督「マカヴォイは、我々と一緒です。どこにでもいるような人です。それが魅力です」


伊藤Pは、思わず失笑してしまった・・・


この監督のコメントをマカヴォイが聞いたら、どんな反応を示すのだろうか・・・


そんなマカヴォイですが、近日来日予定だそうで。


監督のコメントをマカヴォイに伝える?
皆さんならどうしますか?

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.t-shirt-ya.com/blog/cgi/mt-tb.cgi/1042

この一覧は、次のエントリーを参照しています: 『ウォンテッド』ティムール・ベクマンベトフ監督 取材記:

» ウォンテッド 送信元 OKANOTION'S BLOG
薦められて話題の「ウォンテッド」を観る。 やっぱり映画館で観るのはこういう作品が好きだなぁ〜。 アンジーばかりが取りだたされていますが... [詳しくはこちら]

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)




リンク

プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
Powered by
Movable Type