中島哲也監督が作り出した世界感に、
全く入る込むことが出来ないまま映画が終わった。
『パコと魔法の絵本』 9/13より有楽座ほか全国東宝系にて 配給会社:東宝 (C)2008 「パコと魔法の絵本」製作委員会 |
一代で財を成した偏屈クソジジイ・大貫は、入院した病院で、
事故で一日しか記憶がもたないガチ☆ボーイな孤児の少女パコと出会う
大貫はパコと触れ合ううちに、自らの過ちに気が付いていく。
過剰な演技、過剰な演出、過剰な映像は、作品のテイスト上、納得出来る。
それが中島監督の味だと言うことも、重々わかっているつもりだったのだが...
何がダメだったのか、自分でも良く分からないんだけど、
一つ要因を挙げるとしたら閉塞感かな。
そもそも演劇的な要素が強く、舞台となる病院以外あまり場所が変わらない。
同じ場所が何度も出てくるし、
パコの記憶が一日しか持たないから、同じようなやり取りが何度も繰り返され、
ちょっとうんざり。
終盤にガマ王子が主人公となるCGアニメが出てくるけど、
アニメ以前の段階で、映画の世界に入れてないわけでして...
でもおとぎ話とかファンタジーが好きな人だったら、楽しめるんじゃないかな。
役所広司さんの取材の時に、ロリコンのカメラマンがポスターを見て、
パコ役のアヤカ・ウィルソンちゃんに猛反応を示していたので、
ロリな方も楽しめるかと。
そうね〜、伊藤Pは役者さんの演技やメイクを楽しんだかな。
役所さんは、役所さんの恩師である仲代達也さんが『乱』で演じた一文字秀虎にそっくりな風貌。
演技が上手い役者さんが、過剰なメイクをして演技をするのって、
あまり日本映画で無かったような気がするので、
どんな心境で演じたのかちょっと気になった。
後で役所さんにインタビューさせて頂く機会があったので聞いてみたら、
演じる際に、かなりメイクに助けれられたとおっしゃっていた。
オカマの國村隼さんも凄いな。
ホントにオカマバーにいるもん。こういう人。
あと小池栄子。
細かくキャストをチェックしなかったので、
“誰だ、この女優は?”って思いながら見ていた。
鑑賞後、小池栄子だと知って驚いたってぐらいなメイクの施しようだ。
あっ、そうそう、楽しんだって言えば、土屋アンナ。
この映画を見た前日に『それいけ!アンパンマン 妖精リンリンのひみつ』の舞台挨拶の取材で、
生アンナを見ていた。
当然、ギャップがあるわけで、それが面白かったな。
にしても、アンナさん、脚綺麗だよね。。。
※『パコと魔法の絵本』役所広司 インタビュー 動画 & テキスト
コメント (3)
この舞台を見て大爆笑・号泣したことがあるだけに、この映画はなんかガッカリしちゃいました。
巷で評判がいいのが解せない私です。
投稿者: miran | 2008年09月14日 23:28
>marinさん
コメントありがとうございます。『パコと魔法の絵本』大ヒットで25億円狙える勢いだそうですよ。
宣伝担当者の人が「どうやったらヒットするんだろう・・・」とやや悩んでいたので、そういった意味ではヒットして良かったとは思います。
舞台にしろ、本にしろ、マンガにしろ、オリジナルが良いものを映画化するのは本当に難しいと思います。
それぞれ得意分野があると思うので、必ずしも映画化に適しているわけではないですよね。
特にオリジナルが好きな人は、より「あれ?なんか違う」って思ってしまっても仕方ないと思います。
投稿者: 伊藤P | 2008年09月16日 20:46
2ちゃんを閲覧していたら、「伊藤Pって人が思いっきり監督の名前間違えて、パコをけなしていた」という一文を発見。
おぉ!本当だ!思いっきり間違えているじゃないか!!!
まるで気が付かなかったよ。
失礼致しました。
早速訂正させて頂きました。
あぁ、はずかしい・・・
投稿者: 伊藤P | 2008年12月12日 00:25