9/27よりシネマ・ロサ(レイト)にて 配給会社:アムモ |
会社が突然倒産し、無職となった石井晃は、、
大学時代の映研の先輩・村崎から自主映画を作ろうと提案を受け、
オーディションで集めた個性豊かなメンバーと共に映画制作に取り掛かる。
そして、いつしかヒロイン役の眞名水と恋仲になり同棲生活を始める石井。
ところが、村崎から出された、撮影中に本当にセックスをする“本番”の提案を、
何の相談もなしに眞名水が承諾したことによって、二人の関係はギクシャクし始める・・・
石井と眞名水が繰り広げる「愛とセックスの価値観の相違」
自主映画を作ろうとする7人の男女の情熱、
これが本作の柱かなと。
この自主映画をきっかけにして、新しい道が開かれると信じ、
夢を叶えるために“本番”を受け入れる眞名水。
自分という恋人がいるのにも関わらず、
“本番”に挑もうとする眞名水が理解できない石井。
二人がどう向き合い、どう歩み寄って行くのか。
本作最大のポイントでしょう。
そして、もうひとつのポイントですが、
村崎を筆頭に低予算だけど映画を作ろうという情熱は確かに感じ取れるけど、
何故作るのか、作ってどうするのかという目的が明確でない。
映画制作費も低予算にもほどがあるってほど少ない金額で、
情熱を傾けたところで、完成するんかい?という疑問が残る。
ビデオカメラで撮影し、マックとかで編集するのなら可能かもしれないけど、
どうやらそうではないようだ。
村崎が作りたいという映画の中身も、“本番”があるってこと以外、
内容も良く判らない。
情熱を傾けるに値する映画であることがあまり伝わってこないので、
“いい年して、なにやってんの?”って思ってしまったことは否めないかな。
もう少しこの部分を描けば、眞名水の取った行動に説得力が出るし、
二人の考え方の相違や葛藤に重みが増したように思う。
まぁ、なんにしてもヒロイン、眞名水を演じた吉沢明歩の映画かなと。
「吉沢明歩 取材記」でも書いているので、
あまりプッシュするとどっかの回し者状態に成りかねないな・・・
そんな訳で、詳しくは「吉沢明歩 取材記」(とインタビュー)に譲りますが、
更なる飛躍を期待しております。
って思っていたら次回作がVシネ(ソフト発売済)だけど劇場公開されるのね。
『デコトラ★ギャル奈美』。
(※10/25よりポレポレ東中野にてレイトショー)
本編を見ていないので予告編判断だけど、
うーん・・・どうなんだろうなぁ・・・
ドスを効かすにはまだ早いように思うが・・・
それこそ、『窓辺のほんきーとんく』の堀井彩監督が影響を受けたATGぽい作品とかが、
はまるような気がするんだけどな。
※『窓辺のほんきーとんく』吉沢明歩 インタビュー テキスト