2008年10月15日更新

#289 『FROGS on Screen』


FROGSonScreen.jpg

『FROGS on Screen』

10/18より丸の内TOEI2ほか全国にて
配給会社:ソニー株式会社
(c)株式会社アミューズ・ソニー株式会社 2008年




2008年3月に天王洲銀河劇場で行われた“青春DANCEアクト”「FROGS」。


注目の若手俳優たちによるこの公演を撮影、編集した劇場版が『FROGS on Screen』で、
上映を含め全てデジタルシネマ技術を駆使して制作されている。


劇団☆新感線が行っている「ゲキ×シネ」シリーズと同じ感じかな。


劇団☆新感線の公演は随分前に見に行ったことがあるけど、
舞台ファンであるかと言えばイエスではない。


ましてや女性ファン向けの“青春DANCEアクト”となると、
完全に守備範囲外。


それでも『FROGS on Screen』を見たのは、
主演の桜田通のインタビューがあったから。


桜田通


イケメンだし、
『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』では、
主役に抜擢された注目の俳優だから、
ユーザーの引きがあると見越した上で、インタビューをこちらからお願いした。


とは言うものの、余りにも普段見ている映画とは一線を画する作品なので、
すんなり入り込めるかちょっと心配だった。


しかし、そんな心配は危惧に終わった。


桜田通をはじめとした主要キャスト4人が、
1時間50分弱、演技して、踊って、歌い続ける。


特にダンスに関しては、ド素人の伊藤Pから見ても、
様々な種類のダンスを披露していることが判る。


そして、激しく踊った後、息切れしないで芝居している。


そんなことはミュージカルでは当たり前のことなのかもしれないけど、
伊藤Pはビリーズ・ブートキャンプで、“ヒィハァ、ゼェゼェ”言っていたんでね。
それよりも激しい動きをサラァ〜とやって、芝居までやるんだから、
相当激しい練習を重ねたんだろうなぁ〜って、関心したんよ。


若いけど、間違いなくプロ意識があると思った。


物語はまぁ、特に感銘を受けたとかはないんだけど、
若手イケメン君たちのエネルギッシュなステージは見応えがあったし、
日本には才能ある若手俳優がたくさんいるんだなぁーとも思った。


反面、


「いいなぁー、若いって・・・
 俺、桜田君の年の頃(16歳)なんて、帰宅部で運動なんてしていなかったし、
 何の目的も持たずただ、ただ映画ばっかり見ていて、不健康だったなぁ・・・
 有り余る時間を無駄にせず、もう少し将来について考えるべきだったかなぁ・・・」


もう戻ってこない青春時代の悔恨と寂寥感を呼び起こす残酷ムービーでもあったな。


そんなオッサン伊藤Pとは正反対に、青春街道まっしぐらな桜田通くんの取材ですが、
一回り以上も年齢差があるし、高校生のパワーに気後れするところもあったりするんで、
ちょっと不安だった。


ある意味、“未知との遭遇”だったんだけども、
流石、志が高い若者。
しっかり自分の言葉で答えてくれた。


いるんですよ、あんまり話してくれない俳優さんとか。


確かにインタビュアーの力量も問われる部分なんだろうけども、
高々10分そこいら、しかも初対面で話を聞き出すには、
取材を受ける側の“取材を受ける姿勢”も不可欠。


質問に対して、
「別にないです」、「特にないです」、「わからないです」
といった答えしか返ってこないと、「映画見て欲しくないの?」って思ってしまう。


まぁ、舐められているんだろうから、
こちらが舐められないようにするしかないのかもしれないけど、
多くのお客さんに見てもらいたいという気持ちがインタビューを受ける側にあるのなら、
見当違いな質問じゃない限り、キチンと考えて発言して欲しい。


そんな気持ちを持ち合わせていないのなら、最初から取材を受けるべきじゃないでしょう。


そういった意味でも、桜田通くんにはプロ意識があったんだろうなぁーって。


これからはダンスだけでなく、芝居を積極的にしていきたいとのこと。
若い俳優が頭角を現すということは、日本映画界にとってプラスなわけでして、
今後のご活躍に期待しております。


※『FROGS on Screen』桜田通 インタビュー テキスト

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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