10/25より池袋シネマサンシャイン、お台場シネマメディアージュ、シアターN渋谷ほか全国にて 配給会社:ザナドゥー (C)2007 The Weinstein Company,LLC.All rights reserved. |
ジョン・カーペンター監督の古典ホラーのリメイク。
監督がロブ・ゾンビということで、リメイクとはいえ期待していたんだけど、
う〜ん・・・いま一歩かなぁ・・・
まず決定的にマズイのはまるで怖くないということ。
殺戮シーンも伊藤P的には大人しいなぁ。
やっぱりホラー映画の見せ場の一つなわけでして、
もうちょっと過激にやっちゃって欲しかったなぁ。
痛さや不快感、嫌悪感、恐怖感を見る者に与える。
これがゴアシーンに必要不可欠な要素だと思っているんだけど、
あまり感じなかったんだよねぇ・・・
でも、多分、これはロブ・ゾンビが誠意を持ってリメイクしているからなんだと思う。
というのはオリジナルの『ハロウィン』は、
ブギーマンことマイケルVSルーミス医師の対決(悪VS善)、
連続殺人鬼、サイコパス、怪物ものといった後のホラー映画の定番要素が、
そこかしこに散りばめられており、正統派ホラーと言われ古典となっている。
ゴアシーンが売りの作品ではない。
確か、血しぶきが飛び交うシーンはなかったような記憶がある。
リメイク版で、過激な惨殺シーンばかりが前面に押し出されてしまうと、
恐らく誠意のあるリメイクではなくなると考えたのでしょう。
だからこそ、オリジナルでは5分ぐらいだった、
マイケルの少年期のエピソードをタップリと描き、
ドラマ性をより強くしている。
マイケルの精神が破綻し、
殺人鬼になってしまった理由をじっくりと描くことによって、
後半の展開に“哀愁”が帯びてくる。
理解して欲しい人に理解してもらえなかった時、
人は一番悲しいと思う。
そして、その悲しみが憎悪に変わるのは意外とたやすい。
現実に起きている殺人事件でも、
こういった人間関係の誤解や行き違いが動機というケースも多々ある。
そう考えると、マイケルって上記の要素だけでなく、
もっとリアルな恐怖の化身なんだなぁ・・・
今気が付いたよ。
まぁ、ドラマ性を強くし、オリジナルに敬意を払ったが故に、
ホラー的要素が薄くなってしまったのは残念だけど、
数多のリメイクホラーの中では、良い方かなと。
あとさ、『エイリアンVS.プレデター』や『フレディVSジェイソン』があったように、
ブギーマンも対決してくれないかな?
怪力怪物君対決ということで、
『ブギーマンVSジェイソン』、『ブギーマンVSレザーフェイス』とかどうだろう?
いっそのこと面倒だから、
『ブギーマンVSジェイソンVSレザーフェイス』の三つ巴サバイバルマッチってのはどうだ?
舞台は大日本プロレス。
(昔だったら大仁田厚が率いたFMWだな)
リングの上には、チェーンソー、ボウガン、斧、金属バット、錆びたナイフなどの凶器が置かれ使用は自由。
切ろうが、射ろうが、振り下ろそうが、叩こうが、刺そうが、何しても良い。
勝者は1人で、負けたらマスクを取らなくてはならないという、
マスカラ・コントラ・カベジュラマッチ(敗者マスクはぎマッチ)を採用。
負けた怪物君のマスクはオークションに出され、その収益金は恵まれない子供たちに寄付する。
あれ・・・映画からかけ離れちまった・・・