11/1より日劇1ほか全国にて 配給会社:東宝東和、エイベックス・エンタテインメント (C)Bai Xiaoyan |
『M:i-2』以降、パッとしなかったジョン・ウー監督の次回作が「三国志」だと聞いた時、
ちょっとがっかりした。
高校時代、テストで90点以下を取ったことないぐらい世界史が得意だったんだけど、
中国史だけは、どうも好きになれなかった。
そんな苦手意識があったからか、
漫画、小説、ゲームと様々なジャンルで題材になっているにも関わらず、
「三国志」にはまるっきり興味が沸かなかった。
なので、まず「三国志」ド素人の伊藤Pが『レッドクリフ』を見て、
ちゃんと内容が理解出来るのか不安だった。
同じような武将の名前と国名で、三つの国が絡むんでしょ?
頭わりーからさ、直ぐに覚えられないかもってね。
そりゃ、高校の頃はちょっとぐらい知識あったかも知れないけど、
もう20年近くも前のことなんで、覚えているわけがない。
だったら見る前に予習すれば良いんだけど、
基本、予備知識なしで見て、映画だけで勝負したいんだよね。
そんな訳で予習無しのまるで知識無しでチャレンジしてみた。
最初はやはりちょっと戸惑ったけど、
大した混乱もなく物語を追うことが出来た。
登場人物は個性的かつ、魅力的で、誰がどういう立場に立たされているのかも、
明確に理解できた。
一番面白かったのはやはり合戦シーン。
大勢が“わ〜”って、闇雲に戦うのではなく、きちんと戦術を描いてくれている。
実写版『300』って感じ。
その戦術もわかりやすく、
“あぁ〜、なるほどねー、多勢に不勢の時はこうやって戦うんだぁ”ってね。
投げられた槍を馬に乗りながら空中で掴み取って、投げ返したりと、
戦術が理論的な割には、荒唐無稽だって言う人もいるんだけど、ジョン・ウーだからさ。
もはやトレードマークではなく、ギャグ化している白い鳩も出てくるしね。
ガン・アクションや戦争ものでなくても、ジョン・ウーは、ジョン・ウーを貫くのだ。
それから、今現在、タイトルに『PartI』って付いたから書くけど、
伊藤Pはまだそんな表記もされていなかった完成披露試写会で見たんで、
“えっ!?ここで終わるんすっか?”ってかなり驚いた。
続編があるなんて思いもよらなかったから、ある意味、かなり衝撃的な結末だった。
場内もかなりざわついた。
個人的にはそれはそれで楽しかったんだけど、
きっと方々からクレームが入ったんだろうな。
確かにマスコミはまだしも、お金を払って見るお客さんを騙すことになりかねないからね。
なんにしても、「24」みたいにかなり良い所で終わったんで、
すんげー、続きが気になる。
中には面白くないっていう人もいたけど、
「三国志」初体験者としては、判りやすかったし、結構楽しめた。
今後どんな人間関係と戦いが待ち受けているのか・・・
早く見たいっす。
『PartII』は2009年4月公開予定。
『レッドクリフ PartI』
※トニー・レオン インタビュー
※リン・チーリン
※チャン・チェン
※ジョン・ウー監督