今日は『007/慰めの報酬』の取材日。
『007/慰めの報酬』 1月、サロンパス ルーブル丸の内ほか全国にて 配給会社:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (C)2008 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. |
オルガ・キュリレンコ、マーク・フォースター監督、そして、ダニエル・クレイグの順番。
三連休明けの午前中で、頭が活性化されていない状態(いつもかも・・・)で、
リッツ・カールトンの集合部屋へと向かう。
部屋には「王様のブランチ」でお馴染みのリリコさんがいた。
リリコさんは朝だろうと夜だろうといつも元気だ。
「見習わなくちゃ〜」と思いつつ、ボォ〜。
ソニーの方が出してくれたコーヒーでちょっと目が覚め、
オルガ・キュリレンコの取材に臨んだ。
オルガ・キュリレンコといえば、『ヒットマン』の記事にも書いたけど脚である。
『ヒットマン』で見せた股下何センチ?の美脚は、『ヒットマン』最大の見せ場だった
その生おみ足を拝めるなんて、贅沢な仕事だ・・・
そんな状態なので、取材部屋に入るなり顔よりもまずそのおみ足に目が行った。
人間のものとは思えない長さですなぁ。
そして、顔は可愛らしい中にも凛々しさが伺える感じで、
とーぜんの如く、超小さい。
まぁ、なんてお綺麗なんでしょう・・・
なんて見惚れているうちに取材スタート、と思ったら、
女性エージェントが取材部屋に入ってきて、
「ポスターが映ってないじゃないのよ」
と、カメラの画角に文句を言ってきた。
出た!恐怖のエージェント・クレーム!!
でも、エージェントが確認したモニターは、
何故か高い位置に設置されたサブカメラ(何に使用するのか不明)のもので、
メインカメラのモニターにはきちんとポスターが納まっていた。
それを見て、「Yeah!オーケェ〜」と納得して、陽気に部屋を出て行く女性エージェント。
怖い、怖い・・・
仕切りなおして取材再開。
オルガは、同じくウクライナ出身のミラ・ジョヴォヴィッチのように、
大はしゃぎとかはしないけど、
「『007』に出演できたのは人生で最も幸せな瞬間だったわ」
「完成した映画を初めて見た時は、もう心臓バクバクだったの!」
と、時折、喜びや興奮を身体全体で表しておりました。
10分間の取材が終わり、お次はマーク・フォースター監督。
この監督、まだ39歳。
40歳を前にしてこんな凄い映画を撮っちゃうんだから才能ある監督だ。
30歳前半でハル・ベリーにオスカーをもたらした『チョコレート』や、
ジョニー・デップ主演の『ネバーランド』を監督している。
30代前半で撮れるような内容じゃないよ。
同じく30代の伊藤Pからすると、一体どんな人生を歩んできたんだと思ってしまう。
そんなちょっと気になるマーク・フォースター監督ですが、
取材部屋に入って、「Hello,nice to meet you.」と声を掛けながら握手を求めると、
蚊のなくような小さな声で「Hello」と言いながら、手を差し出してきた。
か細い声、そのイントネーション、
手を差し出してきた時の物腰から瞬時に、
「ゲイ?」
と思った。
質問に対する返答の声のボリュームは、挨拶の時より大きかったけど、
やっぱりソフトな感じ。
途中、通訳さんが日本語に訳している最中に、
知人が取材部屋の入り口に来たようで、
マーク・フォースター監督はその人に向かって手を振った。
その所作も柔らかい。
この監督、『チョコレート』、『ネバーランド』、『007/慰めの報酬』と、
どの作品も男女の心の機微を描くのが絶妙だ。
なんとなーくその理由が判ったような気がした。
取材が終わり、ダニエル・クレイグの取材部屋へと向かう道すがら、
現場スタッフの方に事実確認をしてみたんだけど、
「ゲイかどうかは判りませんが、そんな感じですよね」
確実な裏は取れなかった。
(帰社して、ネットでちょっと調べたけど、これまた裏は取れなかった)
続いて、ダニエル・クレイグだ。
ダニエル・クレイグのイメージは、
真面目で物静かといった如何にも英国紳士然とした佇まい。
そして、取材部屋に入ると、まさにそのイメージを体現したスーツ姿のダニエル・クレイグが、
背筋をピンと伸ばし、ズボンのポケットに両手の親指だけを突っ込んで仁王立ちしていた。
か、かっこよすぎる・・・
ダニエルの前に行くと、ダニエルの方から微笑を浮かべながら手を差し出してきた。
「ボ、ボンドの手だぁ〜」って思いながら、握るとしっかりと握り返してきた。
着席して、取材開始。
女優ならともかく、男優の顔やファッションとかあんまり気にも留めないんだけど、
ダニエルに限っては、どうしても身だしなみが気になって色々と観察してしまった。
まず、印象的だったのが、吸い込まれそうになるぐらい美しいブルーの瞳。
パソコンのやり過ぎで慢性的な眼精疲労に陥り、
常に目が真っ赤な状態の伊藤Pとは大違いだ。
続いて、スーツ。
ファッションは疎いので判らないんだけど、映画と一緒でトム・フォードのスーツなのかな?
紺のネクタイを締めて、ビッシと着こなしている。
このスーツの中に、あの超合金のような肉体が・・・
ストレートな伊藤Pにまで、変な連想させてしまうダニエル・クレイグ。
でも、あんな凄まじい筋肉を身にまとっているのに、
スーツを着ているととてもスマートに見えるんだよねぇ。
伊藤Pが同じスーツを着て、ネクタイを締めても、きっと喪服にしか見えないだろうな・・・
あと、腕時計。
メーカーまでは判らなかったんだけど、
キラキラ輝くややごついシルバーの腕時計だった。
ピカピカといえば、靴も光っていたよ。
うーん・・・まさにダンディ。
そして、ダンディズムにはオチャメイズムが必要だと、
ジョージ・クルーニーの取材以降、伊藤Pは勝手に決めている。
ダニエル・クレイグは、その部分が欠落していると思っていた。
ところが・・・
伊藤P「この後、ジェームズ・ボンドはどこに向かうのでしょう?」
ダニエル「本作で未熟なジェームズ・ボンドは、完結した。
だから、次回作ではなんでも可能なんだ。
お馴染みのQやマニー・ペニーを復活させることも出来るし、
もっとビーチで女性と寝ることだって出来る」
伊藤P「前のボンドに戻るということですか?ダニエルさんはどっちが良いですか?」
ダニエル「勿論、ビーチに行きたいよ。アハハハハハッ」
こ、このユーモア。
か、完璧なるダンディズムだ・・・
まさに、あなたはジェームズ・ボンドだ。
でも、ダニエル・クレイグは、決してボンド色に染まる俳優じゃないと思う。
当初、ダニエルがボンド役に決まった時に、反対運動が起きたけど、
それが逆にダニエル・クレイグという役者を物語っていると思うんだよね。
そんなダニエル・クレイグの取材は、滞りなく終了。
最後にまたガッチリと握手を交わし、退出しようとすると、
同行した女性スタッフTが熱い視線をダニエルに投げかけていた。
それに気が付いたダニエルが、手を振りながら「バイバイ」。
このT嬢は、ジョージ・クルーニーの時もこの戦法を用いて成功。
今回も見事、狙い通りの展開に持ち込んだ。
中々の策士だ。
諸葛孔明と名付けよう。
「あのバイバイで一撃でした」と、T嬢が大興奮になるのも判る。
男の目から見てもダニエル・クレイグは素敵だった。
スタイル抜群の美人女優
才能溢れるゲイ風監督
これぞダンディズムの男優
「今日は、女!真ん中!男!と、オールラウンドの取材だったなぁ〜」と思いながら、
廊下の角を曲がった瞬間、おすぎさんと出くわした。
本当に今日は凄いなぁ・・・
そして、そんな余韻を引きずったまま『誰も守ってくれない』の試写に行ったら、
今度は、映画パーソナリティの襟川クロさんがいた。
『007』だけでも濃厚なのに、リリコさん、おすぎさん、クロさんにも会った。
本当に、本当に今日は凄い日だったなぁ・・・