11/28よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて順次公開 配給会社:アスミック・エース エンタテインメント (C)2008 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved. |
<以下、ややネタバレ>
間違いなくシリーズの中で最もつまらない。
流石に毎年のペースで、5作目ともなれば致し方ないか・・・
『ソウ』シリーズに貫かれていた驚きの仕掛けが弱い。
というか、ない。
逆にそれで驚いた。
話の軸も弱いなぁー。
ジグソウの後継者は誰だ?って、お前しかおらんだろ!
そのお前さんに至っては完全に役不足。
ジグソウにあった何をしでかすかわからない不気味さや凄味がない。
これは役者の力量もあるけど、キャスティングからして失敗だったんじゃないかな。
キャスティングと言えば、ホフマン刑事とストラムFBI捜査官の顔が似ていて、
どっちがどっちだか判らなくなることが多々あった。
私はホフマン?それともストラム?
仕方ないからネクタイをしている、していないで判断したよ。
ゲーム自体もイマイチ盛り上がらない。
死んで欲しくないキャラの不在が悔やまれる。
だから拷問器具もそれ程痛みを感じることが出来ない。。
ダーレン・リン・バウズマン監督の後を引き継いだのは、
2作目以降プロダクション・デザイナーを務めていたデイヴィッド・ハックル。
ハックル監督はより感情面を強調し、『ソウ』シリーズに新しい息吹を吹き込み、
シリーズの寿命を伸ばそうとした。
その狙いは間違っていないと思うんだけど、面白さが半減してしまったのもまた事実。
ジグソウの遺品など、未回収のエピソードもある。
そう考えると今までのシリーズとこれからのシリーズを繋ぐ、
橋渡し的な作品なのかもしれない。
※『ソウ5』 デイヴィッド・ハックル監督 インタビュー テキスト