つまらなかった映画の紹介としては、 『東京オンリーピック』以来となる【裏部屋】。
『平凡ポンチ』 11/22よりシネマート六本木、シネマート新宿ほか全国にて順次公開 配給会社:エスピーオー (C)2008「平凡ポンチ」製作委員会 |
インタビューさせて頂いた秋山莉奈さんには申し訳ないが、退屈極まりない映画だった。
2008年邦画部門ワースト5入りは確実だ。
冒頭の『パルプ・フィクション』的な展開と、
その後、5分間ぐらいまでは見れたんだけど、それ以降は・・・
巨乳願望があるミカと、運のない映画監督の純愛ロードムービーっていうけど、
どこが純愛なんすかっ?
何をしでかすか判らないミカのどこに映画監督は惚れたんだい!
ミカも映画監督ではなく、彼の作品が好きなだけじゃないかい!
純愛だったかどうかは、秋山莉奈も疑問視していたようなんだけど、
演者が理解出来てないんだったら、観客には益々伝わらないよ。
二人が逃避行をしなくてはならない原因もアホらしい。
ジョージ朝倉の原作漫画を読んでないからわからんが、原作通りなのか?
唯一、面白いと思えたのは、
秋山莉奈が森下悠里の巨乳を鷲掴みにして揉みしだくシーンぐらいかな。
無駄としか思えない長回しと、意味不明な会話の応酬、
理解しようという気も起きないイメージ映像にウンザリっす。
まぁ、見る前から危険臭が漂っていたんで、判っちゃいたんだけど・・・
製作側は、原作のファン、秋山莉奈ファン、佐藤佐吉ファンをターゲットにして、
劇場+ソフト+テレビ放映権+ネットコンテンツのトータルで、
トントンか、黒字を出せれば良いという考え方なんでしょう。
ビジネスとしてはそれで良いのかも知れないけど、
上記ファン以外の人たちにもアピール出来るような作品にしようという思いはないのかな?
より多くの人々を取り込めば、当然収益だって増すわけだし。
作品が面白ければ、秋山莉奈や佐藤佐吉を知らない人も見に来て、
彼らの新しいファン獲得になるだろうし、原作だって読みたいって思うかもしれない。
悪いけど、佐藤佐吉監督の他の作品を見たいとは思わないし、
原作を読んでみたいとも思わなかった。
『天然コケッコー』とか映画見て面白かったから、原作漫画読んだよ。
少女漫画っすよ。
三十路をとっく越えたオッサンが、少女漫画を読みたいと思ったんですよ。
とは言っても、今後もこの手の一定ファン限定の駄作は沢山製作されるのでしょう。
なるべく関わらないようにしたいものだ。
もしも作る場合は是非、上記を踏まえて製作して欲しいっす。
この映画、1時間40分ぐらいあるんだけど、凄まじく長く感じた。
長く感じたのは感覚だからまだ良いとして、
伊藤Pの貴重な人生の1時間40分を現に捧げてしまったことが、何よりも悔やまれた。
これが鑑賞直後に真っ先に感じたことだ。
イーグルス「ホテル・カリフォルニア」の4曲目だ。
(わかりづれーって)
まぁ、秋山莉奈さんにインタビューして、
彼女が一生懸命やっていたということは判ったんで、多少は気持ちも収まったんだけどさ。
ブルマやメイド服とかコスプレ姿が拝めるんで、秋山莉奈ファンは楽しめることでしょう。
あと、佐藤佐吉監督が作りだす脱力した緩い世界観が好きという人も、
楽しめるんじゃない?
因みに『東京ゾンビ』は見ていません。
※『平凡ポンチ』 秋山莉奈 インタビュー テキスト