12/20より新宿ミラノ3にて 配給会社:東宝東和 |
決まった仕事もないグータラな無責任男ベン。
酔っ払った勢いで一夜を共にした女性キャスター・アリソンが妊娠。
産んで育てると決まったは良いが、お互い良く知らない者同士で、
ちょっとしたことで仲たがい。
しかもベンは口先ばかりで、現実を受け入れることが出来ない。
果たして2人とお腹の赤ちゃんの運命は・・・?
バカ映画ぽいけど意外とまともなダメ男の奮闘劇。
何の心の準備も無い男女に、突然赤ちゃんが!というよくある話ですが、
それぞれの立場や考え方、更には男と女の根本的な違いに到るまで、
きちんと描いているし、それを説教臭くなくコメディタッチで描いている点が良い。
一方、倦怠期を迎えたアリソンの姉夫婦のやり取りが、また秀逸。
「旦那をボロカス言うのよ。そうするとショックを受けて直そうとするの」
調教だ。
そして、王道パターンでエンディングに突き進むわけですが、
ちょっと最後は感動してしまった。
もう一本のヘタレ男ムービー、『寝取られ男のラブ♂バカンス』とセットにして、
「男たちの恋愛強化月間!?」という括りで2本立て公開されるんだけど、
まず日本で公開されるだけでも奇跡に近い。
DVDスルーに出来ない政治的な理由があっての日本公開で、
端からヒットなんて狙っていないってのは判るんだけど、
それにしても酷いタイトルだね。
まず覚えられない。
映画の仕事をしている伊藤Pでさえ、
ことある毎に調べないと正式タイトルが出てこない。
もう少し覚え易いコンパクトなタイトルにするべきでしょう。
幾ら捨て作品だとしてもこれじゃ一般には認知されないよ。
2作品ぐちゃぐちゃになるし。
あとキービジュアル。
ムサイ男じゃなくて、女性にした方が良かったんじゃないかな?
アリソンを演じたキャサリン・ハイグルは日本で知名度低いけど、
美人だしスタイルも良い。
アメリカではネットアンケートの「最も理想的な女性99人」の1位に選ばれているほどなので、
女性からも好感持たれると思うんだけどなぁ。
(因みに子役時代に『暴走特急』でセガール演じるライバックの娘を演じている)
性器が露骨に映るカットがあるんだけど(個人的には不必要なショットだと思う)、
それ以外は普通にコメディ映画として、女性も見られると思うんだよね。
『俺たちフィギュアスケーター』以降のバカ映画の流れに便乗したんだろうけど、
公開する劇場も違うし、同日公開の作品数、なんと34本(前日公開の『地球が静止する日』含む)だよ。
埋もれるって。
80年代後半から90年代前半によく見かけたライトなラブコメのテイストが漂うし、
結構、面白かったんで、公開の仕方もうちょっとどうにかならんかったのかな・・・