前々回の洋画ベスト、前回の邦画ベストに引き続きまして、
2008年のワースト作品の発表です。
【ワースト5(邦画)】
1位:『少林少女』
本当は『東京オンリーピック』なんだけど、
作品の話題性・規模・長編映画としての出来、観客に与えた影響などを考慮した結果、
第1位にします。
本当に良くこんな脚本でゴーサインが出たもんだ。
カンフー映画のクセしてブルース・リーをまるでリスペクトしていないのにも腹が立つ。
伊藤Pは試写で見たので、お金払っていないけど、
お金払って見た方々は、もっともっと腹が立ったとお察し致します・・・
2位:『東京オンリーピック』
これは映画じゃない。映画だと思いたくもない。
暇潰しにもならない究極に退屈な拷問映像集。
3位:『平凡ポンチ』
こういう映画を作るお金があるのなら、
映画が撮りたくても撮ることの出来ない若い人たちに、製作費を回してあげなさい。
その方が日本映画のためだと思うよ。
4位:『赤い糸』
生まれて初めて貶し目的で見た映画かもしれない。
思いの外『恋空』ほどぶっ飛んでいなかったのが返って残念、肩透かし・・・
5位:『陰日向に咲く』
作品自体が成功しているとは思えないんだけど、
何にしても西田敏行演じるモーゼの糞キャラに尽きる。
2008年度のワーストキャラ。
【ワースト3(洋画)】
邦画ほど駄作がなかったので、3本にします。
1位:『D-WARS ディー・ウォーズ』
韓国人監督シム・ヒョンレの意気込みは買うが、
作品の出来はまるで買えないねぇ・・・
根性と金はあるから、自分で書かないで、
ちゃんとした脚本家使って撮った方が良いよ。
2位:『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
映画の出来よりも、ギャガ・コミュニケーションズという配給会社を吹っ飛ばすという、
2008年最もリアルに悪影響を与えた罪深き作品。
因みに興行収入は約37億円。
上半期の洋画興行成績では『アイ・アム・レジェンド』(43億円)に続いて第2位。
決して悪い数字じゃないのに、何故、ギャガは崩壊しなければならなかったのか?
それは作品の買付金(32億円)、宣伝費(25億円)が甚大過ぎたためだ。
興行収入で回収できていない上、
松竹が共同配給となっており、売上げがまるまるギャガに入らないし、
37億はあくまでも興行収入なので、配給収入となると・・・
制作・買付を直接せず、他社から作品の配給宣伝を委託することになり、
ギャガは大幅に事業縮小。
生え抜きのギャガ宣伝部の面々が、他の配給会社に散っていた。
人の人生を大きく左右した『ライラの冒険』。
映画ビジネスの恐さを目の当たりにしました。
3位:『スルース』
そこまで酷い映画でもないんだけど、他にないんで無理矢理3位。
まぁ、下品な映画だったな。
邦画は簡単に5本挙げられたけど、
洋画で作品の内容だけ見て、本当にトホホな映画は『D-WARS ディー・ウォーズ』のみ。
駄作が少なかったのか、それとも自分の映画を選ぶ目が肥えたのか?
【ワースト監督賞】
■本広克行監督:『少林少女』
次回作はテレビドラマの劇場版『SP 警視庁警備部警護課第四係』だそうで。
元々テレビ畑の監督だし、こういう企画の方があっているんじゃないでしょうか?
【ワースト主演男優賞】
■『D-WARS ディー・ウォーズ』の主演男優
【ワースト主演女優賞】
『D-WARS ディー・ウォーズ』の主演女優
【ワースト助演男優賞】
『L change the WorLd』:南原清隆
【ワースト助演女優賞】
『赤い糸』:渡辺典子(というか、演じた母親だけど)
【ワースト取材賞】
合同取材で質問の際に、
長々と自分の感想を述べてから質問するインタビュアー
以上、2008年を3日間に渡って振り返ってみましたが、
「あなたのハートには、何が残りましたか?」(c)木村奈保子 ← マジです