今週の月曜日の午後のこと。
インタビューする予定だった『ワールド・オブ・ライズ』のリドリー・スコット監督の来日が
中止になったという知らせを受けた。
原因は持病の腰痛悪化。
伊藤Pが映画好きになった時点で、
『エイリアン』、『ブレードランナー』を手掛け巨匠の領域に達していた人だっただけに、
取材出来る事を心底光栄に思っていた。
71歳という年齢を考えると、次の機会は中々ないと思われる。
本当に残念でならない。
やや落ち込んでいた月曜日。
今度は、これまたインタビューする予定だった
ジャン=クロード・ヴァン・ダム来日中止の知らせが届いた。
こちらの理由は不明。
配給元もコンタクトが取れないとのこと。
ヴァン・ダムは前回の『レプリカント』で来日した際にインタビューしたので、
今回2回目となるんだけど、今回の『その男ヴァン・ダム』はかなり変わった映画で、
ヴァン・ダムの新たな一面が見られる作品。
色々と聞いてみたいことがあったので、これまた残念でならない。
取材する側としては、予定していた枠に穴が開いてしまうから、
困るっちゃ困るんだけど、もっと困るのは配給・宣伝側でしょう。
2つともドタキャンだ。
既に記者会見の日程も決まっており、そのお知らせハガキも発送済み。
・ハガキ作成費
・ラベル代
・発送費
・記者会見場のキャンセル料
・宿泊施設のキャンセル料
・記者会見中止のお知らせハガキの作成
・その発送費
被害総額はいかほどか?
不況の世の中。
映画配給会社としては、1円だって無駄に経費を使いたくないでしょう。
取材をブッキングしていたパブリシストも、
想定していた媒体に「ごめんなさい!」の連絡をしなくちゃいけない。
来日中止はパブリシストのせいではないのに、
「ざけんな!」、「空いた枠どうしてくれる!」といった恨み節を、媒体から言われるケースもあるだろう。
精神的にもやられますな・・・
幸い、伊藤Pがパブリシストだった時に、担当作品で来日のドタキャンはなかった。
良かった良かった。
でも、著名人を呼ぶ試写会を実施した際、
来るといって来なかった人がいた。
90年代後半、浅香光代と壮絶なバトルを繰り広げていた野村沙知代だ。
サッチーが来る!!
ってことで、各局のワイドショーのクルーが押し寄せたんだけど・・・
まぁ、伊藤Pのせいじゃないしぃぃぃ。
でも、次の日、「サッチーまたドタキャン!」という見出しで、
スポーツ紙が掲載したので、朝のワイドショーで結構紹介してもらった。
ラッキー。
伊藤Pにとって、ドチャキャンといえばサッチーなのである。