あけましておめでとうございます。伊藤Pです。
本日1月5日より仕事始め。
本年もよろしくお願い致します。
2009年の一発目は、2009年の日本の映画界について触れてみようかと。
本ブログで何度も触れていますが、
2008年は邦高洋低が顕著。
洋画の年間興行成績ベスト3
1位:『インディー・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 57.1億円
2位:『レッドクリフ PartI』 48億円
3位:『アイ・アム・レジェンド』 43.1億円
だったのに対して、
邦画の年間興行成績ベスト3
1位:『崖の上のポニョ』 154億円
2位:『花より男子 ファイナル』 77.5億円
3位:『容疑者Xの献身』 50億円
洋画ベスト3が束になっても『崖の上のポニョ』に勝てない・・・
もちろん、邦画が元気なのは良いのですが、
あまりにも格差が有り過ぎる。
よって、2009年は洋画に頑張ってもらいたいところなのですが、
結構、豊作で洋画の巻き返しが期待される。
■1月
・『マンマ・ミーア!』
・『007/慰めの報酬』
最初の目玉はこの2本でしょう。
共に20億〜30億は狙いたい。
■2月
・『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
・『チェンジリング』
・『7つの贈り物』
・『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー』
どれもメガヒットする作品ではないが、
『ベンジャミン〜』、『チェンジリング』は賞レースに絡む作品。
オスカー発表と共に数字を伸ばし、10億〜20億はいけるのでは?
『7つの贈り物』は、稼ぎ頭ウィル・スミスの新作なので、
地味ながらもそこそこ行く可能性あり。
『ハイスクール〜』は、全く未知数。
昨年行われたイベントも大盛況とのことで、意外と当たるかも!?
■3月
・『DRAGONBALL EVOLUTION』
・『マダガスカル2』
・『ワルキューレ』
・『ウォッチメン』
今年の興行のキーとなるであろう『DRAGONBALL EVOLUTION』。
大コケの要素も多分にあり、どうなるのか大注目。
『マダガスカル2』は、ファミリーに人気があり、前作もヒットしている。
『ワルキューレ』は約1年ぶりのトム様主演映画。出来も良いらしいので、復活を願う。
『ウォッチメン』は難しい作品だと思うけど、化ける可能性はある。
■4月
・『トワイライト〜初恋〜』
・『レッドクリフ Part II』
・『バーン・アフター・リーディング』
・『グラン・トリノ』
『トワイライト〜』は全米で大ヒットを記録し、既に続編決定。
しかしながら、日本では結構、厳しい興行になるかと・・・
『レッドクリフ PartII』は『PartI』のヒットを受け40億は固い。
『バーン・アフター・リーディング』は、コーエン兄弟の新作にして、
ジョージ・クルーニー、ブラピら豪華スターが出演している話題作。
監督・キャスト共に申し分ないけど、やや箱(劇場)が大きすぎるかも・・・
『チェンジリング』に続く、『グラン・トリノ』はイーストウッドの新作。
■5月
・『天使と悪魔』
『ダ・ヴィンチ・コード』のキャスト・スタッフが再集結した、
ダン・ブラウン原作のロバート・ラングドン・シリーズ。
『ダ・ヴィンチ〜』ほどの話題性はないけど、“大”ヒットしてくれないとまずい作品。
■6月
・『ターミネーター4』
『T3』を無かったことにした、シュワ抜きの『T4』。
予告編のビジュアルを見る限り、気合は入っているようだ。
ソフトの回転も良いシリーズなので、老若男女にアピール出来る。
『ダイ・ハード4』が39億円だったので、それは越えて欲しいなぁ。
・『トランスフォーマー:リベンジ』
2006年に公開された前作は40.2億円とヒットはしたが、
期待された数字には遠く及ばなかった。
この続編でタイトル通り、リベンジできるか!?
■7月
・『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
2008年の正月興行から2009年の7月17日に飛んでしまったが、
2009年の興行で最大の目玉となる“お化け”シリーズの新作。
『ハリー・ポッターと賢者の石』('01) 203億円
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』('02) 173億円
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』('04) 135億円
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』('05) 115億円
と、常に100億円はクリアしているが、ジリ貧状態。
そして、遂には前作『不死鳥の騎士団』('06)が94億円と100億越えならず。
息切れを見せ始めている感も否めない・・・
■夏以降
・『2012』
前作『紀元前1万年』をコカシたローランド・エメリッヒが、
本職に戻った大災害ムービー。
マンネリズムを感じなくも無いが、特報の波を見て思わず「スゲッ」って。
・『G.I.ジョー』
アクション・フィギュア玩具の実写版。
・『ハムナプトラ』シリーズのスティーヴン・ソーマズ監督の久しぶりの新作。
・『ナイト ミュージアム2』
前作が大ヒットを記録したので、続編にも期待したい。
・『アバター』
ジェームズ・キャメロンの『タイタニック』以来の新作。
製作費2億ドル・・・回収出来るのかな・・・
という感じで、ザッと挙げてみただけでも、
これだけの大作・話題作が揃っている。
一方の邦画は、ジブリ作品はないし、
昨年過去最高の収益を上げた東宝もラインナップを見る限りでは渋めの作品が多い。
洋画復興なるか?
まぁ、洋画も邦画もヒット作が沢山あって、
業界全体が盛り上がるのが一番良いんだけどね。
2009年も多くの作品をご紹介出来ればと思っておりますので、
引き続き、ご贔屓頂ければこれ幸い。