1/16よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて 配給会社:アスミック・エース エンタテインメント (c) Dox Productions Limited 2007. All rights reserved |
月面着陸、月面歩行を成功させたアメリカのアポロ計画('69〜'72)のドキュメンタリー。
NASAが所有していた膨大な量の記録フィルムと、
アポロ計画に従事した宇宙飛行士たちへのインタビューで構成されている。
一番の見所はデジタルリマスターされ、鮮明な映像として甦ったNASAの蔵出し記録フィルム。
アポロの発射、宇宙空間、そして、月世界の映像が詩的で美しい。
特に宇宙でのロケットの切り離しのシーンは、
デイヴィッド・シントン監督が一番のお気に入りとして挙げているように、
最新CG技術で再現したんじゃないの?ってぐらい良く撮れている。
しかもカメラは切り離されるロケット側に据えられている。
一体どうやってカメラは回収されたんだ?
(その答えはコチラのデイヴィッド・シントン監督のインタビューで)
そして、大したコンピューターが存在しない時代に、
宇宙、そして、月にまで行ったことに改めて驚かされた。
どうやって、宇宙空間のこととか研究し、技術を培ったんだろうってことで、
70年代から月面着陸と歩行は、国家規模の捏造と疑われることもあるけど、
この映画を見る限りでは、実際に行っていると感じた。
記録映像が真実を語っていると思うし、宇宙飛行士たちへのインタビューも、
実際に宇宙を経験した者たちだからこその内容。
宇宙、そして、月に行き、彼らは一体何を感じたのか?
そもそも冷戦下、対ソビエトの一環として始まったアポロ計画。
しかし、その結果は政治的な色合いが薄れるぐらい人々に感動を与えた。
そして、宇宙飛行士たちの体験談は、40年経った今だからこそ、より重みを増し、
そこからアポロ計画の新たなる意義が見出される。
この映画が最後に示すメッセージは、説教臭いんだけど、
過去に偉業を成し遂げた70代のじいさんたちの言葉だからか、妙に納得してしまった。
どうでも良い話ですが、わたくし、月に土地を持っています。
友人の結婚式の引き出物が、月の土地の所有権という粋な一品。
隣人には映画パソナリーティの伊藤さとりさんや、
ジャッキー・チェンの取材時にナイス・アシストをしてくれた悪友Iがいたりする。
いつか自分の月の土地に立ってみたいなぁ〜。
※『ザ・ムーン』デイヴィッド・シントン監督 インタビュー テキスト
※『地球が静止する日』&『ザ・ムーン』 取材記