第81回アカデミー賞が発表されました。
22日の予想記事と比較してみました。


◎・・・受賞
△・・・外した部門の伊藤Ｐの予想


■作品賞　→　外した
◎『スラムドッグ＄ミリオネア』
△『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・『ミルク』
・『フロスト×ニクソン』
・『愛を読むひと』


初っ端から外してるがな・・・


でも『スラムドッグ〜』も大好きな作品だし、関連会社であるＧＡＧＡ配給作品なので、
予想は外しているものの、素直に良かったと思っている。


ここ日本では、アカデミー賞受賞の冠が最近あまり興行的に効果を発揮しない。
前年の『ノーカントリー』は4億弱の興行収入。
果たして、無名の役者、3分の1がヒンドゥー語というこの作品が、
どれだけの成績を残せるのか・・・
宣伝頑張って欲しいです。




■主演男優賞　→　外した
◎ショーン・ペン　『ミルク』
△ブラッド・ピット『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・リチャード・ジェンキンス　『The Visitor』
・フランク・ランジェラ　『フロスト×ニクソン』
・ミッキー・ローク　『ザ・レスラー（原題）』


『ミルク』は見ていないのですが、ショーン・ペンが名優であることは間違いない。
ブラピは『12モンキーズ』('96・助演男優賞)以来、2度目のノミネートで、
ヴェネチアで主演男優賞を受賞した『ジェシー・ジェームズの暗殺』などは、本国では無視されていた。
演技力ウンヌンであまり語られない俳優なので、今回受賞して欲しかった。
でも、またいつかノミネートされるでしょう。




■主演女優賞　→　的中
◎ケイト・ウィンスレット　『愛を読むひと』
・メリル・ストリープ　『ダウト−あるカトリック学校で−』
・アン・ハサウェイ　『レイチェルの結婚』
・アンジェリーナ・ジョリー　『チェンジリング』
・メリッサ・レオ　『Frozen River』


ゴールデン・グローブ賞では、本作で助演女優賞、
『レボリューショナリー・ロード／燃え尽きるまで』で主演女優賞を受賞。
ちょっと、ごちゃごちゃしていますが、念願の受賞。
おめでとうございます。


これで、ケイトの自宅には監督のサム・メンデスのと合わせて2つのオスカー像が飾られる。




■助演男優賞　→　的中
◎ヒース・レジャー　『ダークナイト』
ジョシュ・ブローリン　『ミルク』
フィリップ・シーモア・ホフマン　『ダウト−あるカトリック学校で−』
ロバート・ダウニー・Jr　-『トロピック・サンダー／史上最低の作戦』
マイケル・シャノン　『レボリューショナリー・ロード／燃え尽きるまで』


故人に賞が贈られたのは『ネットワーク』('76)で主演男優賞を受賞したピーター・フィンチ以来。
32年ぶりの快挙！と喜べないのが悲しいし、改めて若き名優がこの世にいないことが残念でならない・・・




■助演女優賞　→　外した
◎ペネロペ・クルス　『それでも恋するバルセロナ』
△マリサ・トメイ　『レスラー』
・ヴィオラ・デイヴィス　『ダウト−あるカトリック学校で−』
・タラジ・P・ヘンソン　『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・エイミー・アダムス　『ダウト−あるカトリック学校で−』


共演者の受賞＝ダスティン・ホフマン（『レインマン』）、
　　　　　　　キューバ・グッディングJr.（『ザ・エージェント』）
元妻の受賞　＝ニコール・キッドマン（『めぐりあう時間たち』）
元彼女の受賞＝ペネロペ・クルス（今回）


頑張れ！トム・クルーズ！！！！！！！！！




■監督賞　→　外した
◎ダニー・ボイル　『スラムドッグ＄ミリオネア』
△デヴィッド・フィンチャー　『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・スティーヴン・ダルドリー　『愛を読むひと』
・ガス・ヴァン・サント　『ミルク』
・ロン・ハワード　『フロスト×ニクソン』


まぁ、言い訳じゃないけど、思い入れの強さでデビッド・フィンチャーにしたんで・・・
因みにダニー・ボイル監督は一度インタビューさせてもらったことがあるのですが、
陽気でメチャクチャク良い人でした。




■外国語映画賞　→　的中
◎『おくりびと』（日本）
・『戦場でワルツを』（イスラエル）
・『The Baader Meinhof Complex』（ドイツ）
・『The Class』（フランス）
・『Revanche』（オーストリア）


予想の時点で“多分、受賞出来ないと思うけが”と書いたことを謝罪します。
本当に良かったです。
初の快挙です。
下馬評では『戦場でワルツを』が有力視されていたけど、
イスラエル映画ということで、ガザ空爆が票に悪影響を及ぼした可能性もある。




■長編アニメ賞　→　的中
◎『ウォーリー』
・『カンフー・パンダ』
・『Bolt』


ピクサーは来年も『カールじいさんの空飛ぶ家』がある。




■オリジナル脚本賞　→　外した
◎『ミルク』
△『ウォーリー』
・『In Bruges』
・『Frozen River』
・『ハッピー・ゴー・ラッキー（原題）』


主演男優賞と脚本賞受賞ということで、『ミルク』が益々見たくなった。
以前、試写に行こうと思ったら時間を間違えていたというチョンボをしてしまった・・・



■脚色賞　→　的中
◎『スラムドッグ＄ミリオネア』
・『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
・『ダウト−あるカトリック学校で−』
・『フロスト×ニクソン』
・『愛を読むひと』




■美術賞 →　的中
◎『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・『チェンジリング』
・『ダークナイト』
・『ある公爵夫人の生涯』
・『レボリューショナリー・ロード／燃え尽きるまで』




■撮影賞　→　的中
◎『スラムドッグ＄ミリオネア』
・『チェンジリング』
・『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・『ダークナイト』
・『愛を読むひと』


映画において撮影って本当に重要だと思っているので、
いつも撮影の仕方とか意識しながら映画を見るようにしている。
だからというのもあるが、的中出来てよかった。




■衣装デザイン賞　→　外した
◎『ある公爵夫人の生涯』
△『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・『オーストラリア』
・『ミルク』
・『レボリューショナリー・ロード／燃え尽きるまで』




■編集賞　→　的中
◎『スラムドッグ＄ミリオネア』
・『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・『ダークナイト』
・『フロスト×ニクソン』
・『ミルク』


撮影賞同様、いつも注目している賞であり、鑑賞中も同じく注意して見ている。
だから、撮影賞、編集賞を2年連続的中出来たのはちょっと嬉しい。




■メイクアップ賞　→　的中
◎『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・『ダークナイト』
・『ヘルボーイ／ゴールデン・アーミー』




■作曲賞　→　的中
◎『スラムドッグ＄ミリオネア』
・『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・『ディファイアンス』
・『ミルク』
・『ウォーリー』




■オリジナル歌曲賞　→　外した
◎“Jai Ho”　『スラムドッグ＄ミリオネア』
・“O Saya”　『スラムドッグ＄ミリオネア』
・“Down to Earth”　『ウォーリー』


ひとつの部門で同一作品複数ノミネートとなると票が割れる傾向が強いんだけど、
今回は違ったようで。




■音響賞（録音賞）　→　外した
◎『スラムドッグ＄ミリオネア』
△『ダークナイト』
・『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・『ウォーリー』
・『ウォンテッド』




■音響編集賞　→　的中
◎『ダークナイト』
・『スラムドッグ＄ミリオネア』
・『アイアンマン」
・『ウォーリー』
・『ウォンテッド』




■視覚効果賞　→　的中
◎『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』
・『ダークナイト』
・『アイアンマン』


『ベンジャミン・バトン』は最多13部門ノミネートで、技術部門3賞受賞。
昨今のハリウッド映画有利のアカデミー賞と真逆の展開。
2年前の『ブロークバック・マウンテン』が賞を逃したことで、アカデミー賞の体質が問題になったけど、
今回の結果を見ると、変革が見られたということのなのかな？




■ドキュメンタリー賞　→　外した
◎『Man on Wire』
△『Trouble the Water』
・『The Betrayal』
・『Encounters at the End of the World』
・『The Garden』


『Man on Wire』どんな映画かと思って公式サイト（英語）を見てみたが、面白そう。
世の中にはいろんな奇人変人(?)がいるんだなぁ〜。




■アニメーション短編賞　→　的中
◎『つみきのいえ』
・『Lavatory - Lovestory』
・『Oktapodi』
・『マジシャン・プレスト』
・『This Way Up』


『おくりびと』、『つみきのいえ』と日本映画がダブルで受賞！
素晴らしい！！！




ということで、22部門中13部門で的中。
去年が21部門予想して、うち12部門で的中なので、
今年もまるで駄目な予想屋さんでございました・・・


しかも、作品、主演男優賞、監督賞という主要部門を外している。


まぁ、良いさ・・・『ベンジャミン・バトン』が好きなんだよ。
（何度も言いますが、『スラムドッグ＄ミリオネア』も好きです）