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第80回アカデミー賞で作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞を受賞した
『ノーカントリー』を手掛けたコーエン兄弟の最新作。
全身整形のために金が必要なリンダと、
同じくフィットネスセンターでインストラクターをしていてオツムが少々弱い筋肉バカのチャド。
クビになったCIA局員オズボーンの妻ケイティと不倫関係にある財務省連邦保安官ハリー。
オズボーンとの離婚を有利に進めるために、
ケイティは夫のパソコンに入っていた情報をCD-ROMにコピーするが、
それを受け取った弁護士がフィットネスセンターで紛失してしまう。
そのCD-ROMをチャドが拾ったために、関係した全ての人たちの人生が狂い出す。
コーエン兄弟とは『オー・ブラザー!』で組んだジョージ・クルーニー、
ジョエル・コーエンの奥さんであり、コーエン兄弟作品の常連フランシス・マクドーマンドに加え、
ジョージの盟友ブラッド・ピット、
更にジョン・マルコヴィッチに、ティルダ・スウィントン、
リチャード・ジェンキンズとオスカー受賞&ノミネート俳優が集結。
一本の作品で主役クラスの名優たちが共演し、
彼らの演技をたくさん見られるのは、素直に嬉しい。
結構ダークでシニカルな話を、
芸達者な俳優たちが肩の力を抜いて気楽に作った感が滲み出ていて、
ライトな感覚で楽しむことが出来る。
しかしながら、力を抜き過ぎたからか、
これだけのキャストが揃い、プロットも凝っているも関わらず、満足感がない。
贅沢過ぎる?
そして、タイトルが『バーン・アフター・リーディング』(読んだら燃やせ)だからか、
見ている最中は楽しんだけど、鑑賞後内容を脳みそからあっさり消し去ってしまった。
印象に残っているのは、オーバーアクト気味のブラピのアホさ、
クローゼットのあのシーンと、マルコヴィッチの斧かな。