今まで何度か清水崇監督にインタビューしたことがある。
その度に清水崇監督は「『呪怨』の呪縛から逃れたい」とこぼしていた。
清水崇監督の名を有名にしたのは間違いなく「呪怨」シリーズだ。
でも、ビデオ版2作、劇場版2作、ハリウッドリメイク2作と続き、
“「呪怨」の清水崇”という言われ続け、流石にうんざり状態だったのでしょう。
全米でDVD発売された『The Grudge3』に関与しなかったのもうなずける。
が、やっと「呪怨」から開放されたのも束の間、「呪怨」誕生10周年を記念して、
新に『呪怨 白い老女』、『呪怨 黒い少女』が作られた。
『呪怨 白い老女』
『呪怨 黒い少女』
配給:ティジョイ
6/27より新宿バルト9、梅田ブルク7にて2作同時公開
(C)2009東映ビデオ・CEL
清水崇監督は原案・監修でクレジットされている。
どれぐらい関わっているかは分からないけど、
名前が入っている以上まったく関係ないとは言えない訳でして、
まだまだ呪縛から逃れられないようだ・・・
そして、清水崇監督が辟易している様に、
『The Grudge3』以外全ての「呪怨」シリーズを見てきた伊藤Pも、
ちょっと「呪怨」はトゥー・マッチな状態だったので、
今回の新作2本はスルーする予定だった。
しかしながら、『呪怨 黒い少女』に出演している中村ゆり嬢の取材オファーが来た。
『パッチギ!LOVE&PEACE』、『ララピポ』に次いで3度目だ。
しかも『ララピポ』の取材は去年の12月だったので、かなり短いスパン。
かなり迷ったが、【『ララピポ』中村ゆり取材記】に記した通り、
伊藤Pは中村ゆりのファンなのである。
また、あの吸い込まれるような瞳を拝みたい。。
清水崇監督同様、伊藤Pも「呪怨」の呪縛から逃れられないようで・・・
と、前置きが長くなりましたが『呪怨 黒い少女』中村ゆり取材記であります。
まず、失敗をこきました。
このところ諸事情によりインタビューの仕事をしていなかった。
3月末の『新宿インシデント』ジャッキー・チェン以来、約1ヵ月半ぶりだ。
久しぶりの取材だったうえ、月曜日というのもあり、
今日、取材があるということが頭から抜けている状態で、朝、服を選んでしまった。
家を出て暫くしてから、今日中村ゆり嬢の取材があることを思い出し、
もっと服を吟味するべきだったと後悔しまくった。
今までT-SHIRT-YA.COMのティシャツで、どれだけ話の糸口を作ってきたことか・・・
何よりも中村ゆり嬢に会えるというのに、いつも以上にイケテナイ服装が頂けない。
そんな思いを胸に秘め、取材現場へと向かう。
そして、中村ゆり嬢が取材部屋に入って来て、伊藤Pと目線が合った瞬間、
ニッコリ笑って「どうもご無沙汰しております。よろしくお願い致します」と言われた。
顔には出しませんが、そりゃ、昇天ですよ。
まさかこんな伊藤P如きを覚えていて頂けるなんぞ、つゆにも思わずでして、嬉しい限り。
つくづくもっと服を選ぶべきだったと・・・
自意識過剰だってばさ。
そんな伊藤Pを更に喜ばせてくれたのが、オミアシ。
今回はやや短めのスカートだったので、細くて、美しいオミアシがドンと目の前に。
取材をブッキングしてくれたスタッフ・ワカも「ワァ、足綺麗・・・」と、
普段、滅多に言わないことを口にしていた。
で、今回、テキストのみの取材でムービーカメラは入らなかったのですが、
インタビューカット(インタビュー中のスチール撮影)を撮るため、
取材前に、ただでさえ美しいお顔のメイク直し。
この間、気の利いた会話でもするべきなんだけど、
何を話したらいいのか分からず、どうしようかぁーと思っていたら、
中村ゆり嬢から「お元気でしたか?」と聞いてきた。
まさか気を使って話しかけて頂けるなんぞ、つゆにも思わずで、ハッピーな限り。
しかし、突然の振りだったので動揺してしまい、
「ボチボチです」というどうしようもない返答をしてしまった。
したら、中村ゆり嬢が「こちらもボチボチでした」と笑いながら切り替えしてくれた。
助かりました。
そんなこんなで取材が始まったのですが、
重要人物であるにも関わらず、
「呪怨」シリーズの特徴である登場人物のエピソードを積み上げていくという構成上、
中村ゆり嬢の出番が少ないため、質問にやや苦労した。
そのため、同じような返答内容になってしまうような質問が続いちゃったりして、
結構、中村ゆり嬢を困らせてしまった。
そして、「うーん・・・・なんだろう・・・・」
と、暫く考えた後、ニッコリ微笑んで誤魔化す。
その笑顔がまた、可愛いんだわさ。
動画で押さえていないなんて、勿体無いっす。
よし!この笑顔を引き出すために、もっともっと困らせちゃえー!
ということで、質問を続ける。
案の定、言葉に窮してしまい、
伊藤Pがフォローを入れちゃったりして・・・。
そのやり取りもなんだかコントチックで、面白かったなぁ。
それでも中村ゆり嬢は一生懸命考えてくれた。
そして、終盤では「なんやろう・・・」、「そうやなぁー」といった関西弁が飛び出し、
イントネーションも変わってきた。
大阪出身なのは知っていたけど、今までのインタビューでは関西弁は一度も無かった。
以前、地方出身の人が「リラックスしたり、真剣になったりすると方言が出てしまう」と言っていた。
この人の発言を当てはめるのならば、中村ゆり嬢から関西弁が出たというのは良い傾向だ。
でさ、この関西弁がまたねぇ、良いんですよ。
全然、きつくなくて、可愛らしい感じ。
もっと関西弁でしゃべってぇ〜って。
そんなこんなで終始和やかな雰囲気のまま、インタビュー終了。
スチール撮影を終えた後、「有難うございました」と挨拶すると、
中村ゆり嬢から「また、是非よろしくお願い致します」と言われた。
和やかとはいえ、結構、意地悪な感じのインタビュアーだったんだけど、
そういって頂けるとはあり難いお話で。
今回、間違いなく過去の取材の時よりも中村ゆり嬢はリラックスしていた。
それは、多分、3回目(正確には4回目→【『ララピポ』中村ゆり取材記】参照)の取材だからだと思う。
今までも気分を害するような的外れな質問はしないように気をつけきたし、
インタビュー原稿もしっかりと書いてきたつもりだ。
多分、そういった誠意ある接し方をしてきたからこそ、
中村ゆり嬢も安心&信頼してくれたんだと思う。
人によるけど、何度もインタビューすることって大切なんだなって思った。
今後も映画に沢山出演するようなので、こんなオイラで良かったら、
また是非取材させてください!
※今回撮影した美しい中村ゆり嬢のスチールは、まだ掲載許諾が降りていないので、
『ララピポ』で撮影した時の写真で堪忍にしてねぇ。
今回の取材での写真の許諾が降りました!
やっぱし、綺麗っす・・・
※『呪怨 黒い少女』中村ゆり インタビュー テキスト