6月6日よりユーロスペース、シネカノン有楽町2丁目ほか全国にて順次公開 配給会社:リトル・モア (C)2009「ウルトラミラクルラブストーリー」製作委員会 |
青森の田舎町で農業を営むちょっと変わった青年・陽人が、
事故で彼氏を亡くしたショックから立ち直れないまま、
東京から青森の幼稚園に赴任して来た町子先生に一目惚れ。
さらに陽人に“ある出来事”が起きたことから次々と珍事が巻き起こる。
監督は横浜聡子。
前作『ジャーマン+雨』は未見だが、
非常に作家性の強い個性的な作品だということは耳にしていた。
同様に、この『ウルトラミラクルラブストーリー』でも独特な世界観を構築している。
横浜聡子監督の出身地である青森でオールロケを行ったにも関わらず、
映像の雰囲気は80年代のインディーズ映画やアート作品に似ていて、
青森らしくない雰囲気も醸し出している。
でものんびりとした中、陽人役で同じく青森出身の松山ケンイチを筆頭に、
ほとんど全てのキャストが津軽弁をしゃべっていて、やっぱり青森だったりする。
そして、およそスコアとは言い難い、不思議な音楽というかノイズがかかり、
観客の感覚を麻痺させ、完全に作品の世界へと引きずり込む。
文章力がないんで上手く表現でかないんだけど、とにかく変。
勿論、確信犯なんだけど、ちょっとズレていてトンチンカン。
更に物語も奇天烈だ。
中盤まで普通の人間ドラマとして見ていたんだけど、
陽人の身にあることが起きてからは、
この作品がどこに向かって行くのか皆目見当がつかなくなった。
鑑賞後にARATAが演じていたと知った町子の死んだ元カレ・要の登場シーンも驚愕だ。
なんなんだ?この映画は!?
真面目な人間ドラマなのか?
ファンタジーなのか?
もしかしてホラーに転じちゃうのか?
ってな感じで混乱させられた。
そして、トドメはラストシーン。
頭の整理が出来ていないうちに、さらなる混乱を引き起こす。
なんだぁ〜!この話は!!
なんだぁ〜!このラストシーンは!!
エンドロールが流れている間、必死に考えるも、
まるで理解が出来ないまま客電が点灯してしまった。
たまたま知り合いの女性Mッチが見に来ていたので、
Mッチに「なんなん?この映画?」とやや憤慨チックに言うと、
Mッチも困った顔で“私も全然分からない・・・”と首を横に振った。
「麻生久美子が出ていなかったら、絶対に見なかった!!
この2時間はなんだったんだ!」と、作品に対する怒りを爆発する一方で、
理解出来ない自分も腹立ったしい。
しかも横浜聡子監督は30歳だと!?
畜生!分からないままでいるのは悔しすぎる!
ということで、帰りの電車の中で必死に考えた。
そして、なんとか『ウルトラミラクルラブストーリー』を理解するに至った。
これを説明しちゃうと完全にネタバレになってしまうので、
追って、【裏部屋】にて「ネタバレ」解釈篇を書こうと思います。
(いつものように正解かどうかは分かりませんが・・・)
裏#74 『ウルトラミラクルラブストーリー』ネタバレ解釈篇
コメント (2)
はじめまして。
自分も、わけわからんかったです。
トラックバックさせてもらいますね。
よろしくですー
投稿者: abc | 2009年06月07日 22:03
>abcさん
コメントありがとうございます。ウルトラミラクル大ヒット中で、賛否両論巻き起こっているようです。
ちょっと前ですが【裏部屋】に解釈編を載せましたので、お時間ある時にでも是非。
投稿者: 伊藤P | 2009年06月12日 20:29