シェイクスピアの戯曲を沖縄の島に置き換えて描く『真夏の夜の夢』。
本作の主演女優、柴本幸さんと中江裕司監督に取材しませんか?というお話を頂いた。
7月25日よりシネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国にて 配給会社:ワーナー・ブラザース映画 (C)2009「真夏の夜の夢」パートナーズ |
沖縄は勿論、沖縄を舞台に映画を撮り続けている中江裕司監督の作品も好きだし、
是非ということで、お願いした。
インタビューをするので、当然、『真夏の夜の夢』を見たのですが、
冒頭からいきなり精霊(キジムン)が出てきた。
キジムンとは、別名キジムナーと呼ばれる沖縄で伝承されてきた妖怪で、
古木に住む精霊のこと。
中江裕司監督の『ホテル・ハイビスカス』や、
原恵一監督の超ウルトラ大傑作アニメ『河童のクゥと夏休み』にも登場するし、
沖縄ではキジムンをデザインにした様々な商品や広告等があり、かなりポピュラーな存在。
生態は様々な言い伝えがあるが、座敷わらしや河童に近い感じで、
人間と敵対せず、共存するタイプの妖怪である場合が多い。
『真夏の夜の夢』でも、
柴本幸演じるゆり子と彼女を守るキジムン・マジルーの交流と活躍が描かれている。
というか、その部分が作品の柱になっている。
鑑賞後、「柴本さんと中江裕司監督に何を聞こうかなぁー」と思案している最中、
自分がT-SHIRT-YA.COMで販売されていた“KijimunaTシャツ”を所有していることを思い出した。
「そうだ!インタビューの時にこのTシャツをプレゼントしたら、喜ぶに違いない!」
という考えに至り、早速、T-SHIRT-YA.COMからの提供が可能かどうか確認したら、
“KijimunaTシャツ”は現在取り扱っていないという返事が返って来た。
「残念!」と思っていたら、
「代わりに“ブナガヤTシャツ”だったらご用意できます」との連絡が。
ブナガヤを調べたみたら、キジムンの別名であり、ほぼ同義。
「是非お願いします!」ということで、2枚送ってもらった。
そして、取材当日、“ブナガヤTシャツ”を2枚持って取材現場へと向かった。
オイラの着用Tシャツは当然の如く、“Kijimuna”だ。
映画を見ている時はそれ程思わなかったんだけど、
実際に見ると柴本さんはお父さんの柴俊夫さんに良く似ている。
お母さんは真野響子さんという芸能一家の出だし、
慶応義塾大学卒業の才女ちゅうことで、発言もしっかりしておりました。
中江裕司監督は、『恋しくて』でもインタビューさせて頂いた。
その時に沖縄の魅力を聞いたら、こんな答えが返ってきた。
「日本全国が東京の文化になりました。
本来、人間は生活のために仕事をするのに、東京の文化は生活よりも仕事を優先します。
そんなおかしな現象に唯一巻き込まれていないのが沖縄なのではないでしょうか?
沖縄は生活を大事にしているし、生活の臭いがする。
自分という個性を持って生きていくことが許される土地だと思います」
このコメントには激しく心を揺さぶれたんだけど、
今回も「なるほど」と思えるような発言が何度も飛び出した。
スターや監督と実際に会うという行為自体に感動することは多々あれど、
話を聞いて、その内容に感動するケースは中々ない。
柴本さんと中江監督の間柄も良好で、
ココだけの話や、今だから話せる話がボンボン飛び交い、
あっという間に終了時間となってしまった。
で、“ブナガヤTシャツ”をお二方にプレゼント。
事情により、中江監督の写真しか掲載出来ないのですが、
柴本さんも“ブナガヤTシャツ”のデザインを見て、
何度も「可愛い!」を連発。
大いに喜んで頂けたようです。
良かった、良かった。
因みに中江裕司監督は、沖縄在住なだけあって、
T-SHIRT-YA.COMを知っていました。
柴本さんには、
“ブナガヤTシャツ”以外にも素敵なデザインのTシャツが、
T-SHIRT-YA.COMに沢山あることをアピールしました。
是非、ご贔屓にぃぃぃ。
※柴本幸&中江裕司監督インタビュー テキスト