過去の思い出を蘇らせてくれるのも映画の良いところ。
今回、『THE ダイエット』の主人公である50歳のファット・ウーマンの裸体とアンダーヘアを見て、
今から10年近く前に大学時代の仲間と行った旅行の記憶が思い出された。
以下、その懐かしき旅行紀ですが、
一部、不快に感じたり、不適切な表現がありますので、ご注意下さい。
文章的にはR15+かな。
今から10年近く前の秋、
2学年上のO先輩から旅行に行こうと声を掛けられ、
1つ上のY先輩、同学年で紅一点のT女史、一つ後輩のG、そして、伊藤Pが招集された。
男4人女1人という布陣だ。
まず一行が向かった先は熱海。
全員ロック好きなので、
ブラック・クロウズとジミー・ペイジのジョイント・ライブのCDを聴きながら、
快調に東名高速をすっ飛ばしていた。
しかしながら、土曜日ということもあり、
小田原に着いた当たりから大渋滞に巻き込まれ、熱海に着いたのは4時ぐらいだった。
熱海と言えば温泉や梅園だが、我々が真っ先に向かったのは秘宝館。
今はなき「トゥナイト2」で山本晋也監督が紹介していたのを見て以来、
ずっと行ってみたいと思っていた。
そんな秘宝館には、
オトナのおもちゃやペイントがハゲかかった裸体のマネキンとかが展示してあった。
確か、男女のマネキンが機械仕掛けでぎこちなく性交をする展示物もあったと記憶している。
他には穴が空いた箱があり、そこを覗くと女のマネキンが裸で水浴びをしていて、
ずっと覗き続けていると、マネキン女にばれて、
「やだ!エッチ!!」と覗き穴に水をかけられるというびっくり系の装置もあった。
まぁ、全体的にコメディチックだし、古くさいので、性的な興奮などまるでなし。
5人はゲラゲラ笑いながら場内を突き進んだ。
そんな中、亀を助けた浦島太郎が竜宮城に招かれ、
褒美としてあてがわれた女性とやりまくるという安いエロビデオを、
大画面で上映するコーナーに行き当たった。
意外と出ていた女の子が可愛くて、ちょっと興奮したけど、
みんなの手前、そんなことはおくびにも出さなかった。
出口近くで映写されていた日活ロマンポルノ「団地妻」を少し鑑賞したところで、
閉館時間となった。
初めての秘宝館では大いに笑い、
しなびた感とちょっとエッチな気分を味わうことが出来た。
秘宝館を後にした一行は、宿に車を置き、タクシーで繁華街へとくりだした。
全員お酒が行ける口なので、迷わず居酒屋へ。
かなり食べて、飲んだ。
酒の肴はもっぱら秘宝館のこと。
普段はあまり喋らないけど、酔っぱらってやや饒舌になったY先輩が、
「秘宝館でちょっといやらしい気分になった人は挙手せよ」と言い出した。
女性であるT以外の全員が挙手。
Y先輩「ひょっとして浦島太郎?」
全員同意。
Y先輩「良かった。ちょっと(チ○コ)起っちゃってさ。俺だけかと思ったよ」
「結構、女の子可愛くなかったですか?」
Y先輩「やっぱそうだよね。俺もそう思ったんだよ。いや〜、可愛いかった!」
他の野郎どもも同意。
男って奴は・・・
そこそこ酔っぱらった面々が、次に向かったのは、
リーダーであるO先輩たっての希望で、人気の少ない寂しい商店街にあるストップ劇場。
ポン引きと交渉をして、確か4000円の入場料を半額ぐらいに値切った。
「いきなり50%オフ成立とは、余程厳しいんだろうな」と思いつつ、
怪しいカーテンをかきわけて入場。
薄暗く、さほど広くない場内には低いステージがあり、
前の方に座布団が2列ならんでおり、後ろの方にはパイプ椅子が置かれていた。
他に客が誰もいないので、一番前の座布団席に陣取った。
始まる前には団体観光客とおぼしきお客さんも加わり、そこそこの入りだった。
秘宝館同様、ストリップも初体験だったんだけど、
浅草ロック座とは明らかに違う怪しい雰囲気で、胸騒ぎを覚えた。
やがて客電が落ちて、井上陽水の「リバーサイド・ホテル」がかかり、
舞台袖から登場したのは・・・
次回に続く。