8/22より全国にて 配給会社：ティ・ジョイ (C)２００９「ぼくとママの黄色い自転車」製作委員会 |
小学3年生の大志は、ファッションの勉強のためパリに留学中の母親から届く手紙を
いつも楽しみにしていた。
しかし、ある日、
父親の仕事部屋から山田静子という女性から送られてきた手紙と写真を発見した大志は、
手紙の消印と写真から母親が小豆島にいると確信する。
父親に内緒で愛犬アンと一緒に、
大志は母親からもらった黄色い自転車で小豆島へと向かうのだが。。。
横浜から小豆島まで、自力で行こうとする少年の成長を描いたひと夏の冒険物語。
少年の独り言や犬への問掛けが説明ゼリフになっており、
鑑賞中何度も“それって映画としてどうなの？”って思ったんだけど、
小学生低学年でも理解出来るようにという作り手側の配慮だということに気が付き、
相変わらず穿った見方しか出来ない自分に自己嫌悪。
そう！これは健全なる日本の児童たちに向けられた作品なのだ。
と思いながらも、夏なのに大志があまり汗をかかず、暑さをまるで感じさせなかったり、
熱を出してもすぐに下がったりと細かい点が気になったりして。。。
嫌だねぇ、こういう心の狭いオッサン。
まぁ、突っ込みどころもありますが、
超ベタベタな、今時珍しいぐらいのド直球ファミリー映画。
毎年、夏になると公開された文部省推薦映画の流れを継承している感じだ。
主題歌はさだまさしだし。
ストレートな分、展開も先読みできるというか、
見る前から結末が分かってしまうんだけど、
ロードムービーに付き物の“旅先での出会い”があるからか、
退屈することはない。
最後もわかっちゃいるんだけど、ちょっと感動させられる。
あと、オッサン目線だと、
大志の父親と母親の取った選択が、良いのか悪いのかという点に注目してしまう。
正直、最初は否定的だったんだけど、
鈴木京香演じる母親の思いを聞いて納得した。
そこが一番の泣き所でもある。
また、鈴木京香がいいんだよねぇ。
ということで、かなり全うな作りになっている。
全うすぎて、書くネタに困る・・・
400回記念なのにこんな文章で良いのだろうかと疑問に思いつつ、
ませた子供が多い昨今、
この礼儀正しい作品がどこまで子供たちの歓心を得るのか気になりますな。
