9/26より銀座シネパトスほかにて 配給会社:東映ビデオ (C)2009「今日からヒットマン」フィルムパートナーズ |
ひょんなことから殺し屋になってしまった平凡なサラリーマンが、
営業で培った話術と機転、そして適当に扱いを習っただけの銃を武器に、
次々と振りかかって来る災難を切り抜けていくアクション・コメディ。
これまたマンガの実写映画化。
『カムイ外伝』、『のんちゃんのり弁』、『空気人形』と四作品連続。
そして、そのどれひとつとして原作を読んでいない。
『カムイ外伝』以外、その存在すら知らなかった。
“うーん、つくづくマンガと縁がない生活を送って来たんだなぁ”と実感。
それはさておき、映画の中身ですが、
主人公の稲葉十吉が巻き込まれる裏社会を構成する2つの組織、
“コンビニ”と“スーパーマーケット”の関係がちょっと分かり難いんだけど、
テンポも悪くないし、サクッと見られる拾いもの。
ごく普通の人間である十吉が、どうやってピンチを回避するのか?が、
毎回なかなか面白かった。
十吉を演じたのは武田真治。
良く考えると『歌謡曲だよ、人生は』の短編「いとしのマックス」(傑作!)を除いて、
武田真治主演の映画を見るの初めてだ。
演技している姿を見るのも久しぶりなはずなのに、
あまりそれを感じさせない。
不思議だ。
十吉は営業マンとしては切れ者だけど、
嫁さんとの約束は反故してばかりでちょっとだらしない。
突然、殺し屋になってしまい慌てふためく。
仕方ないけど、ちょっと情けなかったりする。
そんな十吉役は武田真治にピッタリだ。
武田真治を良く知らないのに、何故かそう思ってしまう。
これまた不思議だ。
そして、大健闘だったのがヒロインのちなつを演じた森下悠里。
『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップロワイアル』、『平凡ポンチ』と、
別に追いかけている訳ではないのだが、出演作を見る機会がちょいちょい多い。
正直『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップロワイアル』は、
グラビアアイドルが適当に演技してます程度のレベルだったけど、
今回は殴られ、痣を作り、血まみれになる。
『平凡ポンチ』では秋山莉奈に乳を鷲掴みされており、
今回も前田健に揉まれる。
綺麗に撮られる事ことを優先する女優さんが結構いる中で、
体当たりの演技を見せている。
こういう度胸は素晴らしいと思う。
原作は現在も連載中ということのなので、
ひょっとしたらシリーズ化されるのかもしれない。
なんといってもシリーズ大好き。
東映ビデオですからね!
■『今日からヒットマン』
※森下悠里 インタビュー テキスト
※森下悠里 取材記
近日UP予定