10/9よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて 配給会社:東宝東和 (C) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED. |
天才的なストリートレーサーで、賞金を荒稼ぎしているドミニク。
そして、ドミニクに対して窃盗犯の疑いを持ち接近を試みる潜入捜査官ブライアン。
反目するはずの二人の微妙な友情関係を描いた人間ドラマと、
派手なカーアクションが受けて、
2001年に予想外の大ヒットを記録した『ワイルド・スピード』。
その後、シリーズ化されるも、
1作目で知名度を上げたヴィン・ディーゼルが続編『ワイルド・スピード×2』で抜け、
日本を舞台にしたシリーズ3作目『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』では、
ポール・ウォーカーも出演せずで、次第にスケール感も小さくなっていった。
もう新作はないだろうと思っていたら、ヴィン・ディーゼルの呼び掛けで、
第1作目の主要キャストが再集結。
シリーズ随一のスケール感で『ワイルド・スピード』が復活した。
全米では4月に公開され、メガヒット。
公開3日間で『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』の総興行記録をあっさり抜き、
その後も順調に推移し、シリーズ最高の興行成績を収めた。
この成績は納得だ。
ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカーは勿論、
ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースターといったオリジナルキャストたちは、
1作目以降それぞれが様々な話題作に出演して、その知名度を上げていった。
元々、全員華があるけど、もっと華々しい装いで戻って来たという感じ。
この4人が揃ったというだけで見たくなる。
で、中身ですが、良い意味でも悪い意味でも予想外。
序盤からまさかの展開をみせ、今までのシリーズにはなかったテイストを加え、
本シリーズの真骨頂であるストリートレースを飛び出し、
メキシコ国境付近で凄まじいカーアクションが繰り広げられる。
1作目からカーアクションにCGを用いており、
今回、その使用量が増加したのはちょっと残念だったけど、
スピーディーで、激しいスタントは健在。
やはり本作の見所の一つだ。
そのアクションを彩るチューンナップカーも車好きにはたまらないでしょう。
カーキチじゃないから、細かい部分までは分からんが、
いかにも怪物的な重量感のあるアメ車ダッジ・チャージャーや、
ピッカピッカに磨かれた日産スカイラインGT-Rを筆頭に、
カマロ、トリノ、ロードランナー、ポルシェといった車が爆走するシーンは爽快だった。
続いて役者だが、今回注入された新テイストの部分を担い、
1作目以上の存在感をアピールするのは、プロデューサーでもあるヴィン・ディーゼル。
シリーズ復帰を自ら祝うかの様な大活躍をみせる。
対するポール・ウォーカーも単にカッコイイだけでなく、
苦い経験を積んできた男の哀愁を漂わせ、一皮剥けた演技を披露。
ドミニクの恋人レティを演じるミシェル・ロドリゲスも冒頭で危険なアクションをみせる。
男勝りなんだけど、妙にエロい。
そして、何といってもドミニクの妹で、
ブライアンの元恋人であるミア役のジョーダナ・ブリュースターの再登板は嬉しい限り。
『テキサス・チェーンソー ビギニング』時に書いた記事に登場する半ケツスチール、
未だに保存してあるぞ。
今回、着ている衣装が地味なのが残念だけど、軽いエロシーンがあるので由としよう。
(最近は、アメリカ映画もレイティングの影響か、この手の作品の濡れ場描写が薄いのう・・・)
もう一人、本作には注目の女性が出ている。謎の女ジゼル役のガル・ギャドットだ。
2004年にミス・イスラエルに選ばれただけあって、スタイル抜群の美女だ。
マッチョな男たちとセクシーな女たち。
カッコイイ車。
スピーディーなアクションとスリリングな展開。
心地よい熱気とエロさ。
映画小僧だった頃、
アメリカン・アクション映画に追い求めていた男のロマンが、
ぎっしりと詰まった快作だった。