2009年11月03日更新

#425 『ソウ6』


ソウ6

『ソウ6』

11/6よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて
配給会社:アスミック・エース エンタテインメント
(C)MMIX Lions Gate Films Inc. ALL Rights Reserved




「24 -TWENTY FOUR- 」ばりにまだ続くんですか?状態の「ソウ」シリーズの第六弾。


監督はシリーズ全作で編集を手掛けてきたケヴィン・グルタート。


いつの間にやら1〜3、4〜6という感じでトリロジー化されていたみたいで(後付けか?)、
本作は後者の三部作の完結編にあたる。


どんでん返しがなかったことがどんでん返しだった『ソウ5』で未回収だった、
ジグソウの遺書と遺品の内容が明らかになるし、
『ソウ3』でのジグソウがしたためたアマンダへの手紙といった、
ほとんど忘れかけていたかつての謎や解明され、
このところの最大の課題だったジグソウの“真の後継者”も解決する。


ソウ6


またジグソウことジョン・クレイマーの内面がより明確に描写され、
ジグソウの後継者(たち)との関係性や各々の役割も判明する。


よって、4〜6の完結編というよりも、
「ソウ」シリーズを総括している感じだ。


このシリーズが素晴らしいのは、
一つの作品として成立させながらも(『ソウ5』は微妙だけど)、
各作品が多かれ少なかれリンクしていて、意外な事実が明らかになるところと、
更に次に繋がる新たな謎掛けを残している点だけど、
流石に六作目ともなると、ついて行く方もしんどい。


なんか見るのが義務みたいな感じになってくる。


数々の拷問(?)も免疫が出来ちまったのか、
確かにその仕掛けは面白いけど、“別に〜”って感じになっちゃった。


ソウ6


ということで、もう十分役目は果たしたよ、
そろそろご隠居願いたいという心境だったので、
遂に『ソウ6』でシリーズが終焉を迎え、
鑑賞後“コンプリートした!”という満足感に浸っていた。


でもちょっと劇中で気になる部分があって、
“もしかしてまだ続くのかな?”って思っていたら、
『ソウ7』の製作がアナウンスされた。。。


マジっすかぁ・・・


まだ商品価値がある!
作れ!!稼げ!!
って感じ?


“もう良いんでないの?”と思う一方、
本作でかなり「ソウ」の全貌が明らかになったので、
どんな内容にするのか、気にはなるな。


一体どこに天下るのか!?ってね。


ソウ6
『ソウ7』でワシの出番はあるのじゃろうかぁ・・・


しかし、よくまぁ、毎度毎度、色々と考えるよね。


たった1年の間で、練りに練った脚本を書き上げ、ジグソウのゲームを考え、
トラップ制作といったプリプロを経て、撮影、ポスプロ、公開だよ。


そして、全作品がそれなりのクォリティーを維持している。
(しつこいけど『ソウ5』は微妙だけどね)


今回、シリーズ全作を振り返る機会があって、
珍しくおさらいしてから見た。


そのお陰か、ラストまでの展開はボチボチ予測出来たんだけど、
それでも作品単体だけでなく、シリーズ全体に一本の線を通してまとめたのは凄いと思う。


当然ですが、見る前に前の作品は見ておくことを強くオススメいたします。
見てないと意味分からないでしょう。


■『ソウ6』
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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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