今回、久しぶりにテレビの特番の制作に携わった。
もう既に初回は放送済なんだけど、
WOWOWの「ニューシネマジャック」という枠の特集『ニュームーン/トワイライト・サーガ』という番組だ。
“なんでシーエスGyaOの人間が他局のWOWOWの番組を作るんだ?”
と訝る方もいるかも知れませんが、まぁ、色々ありましてね。
11/28より新宿ピカデリーほか全国にて 配給会社:アスミック・エース、角川映画 (C)2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. |
さて、この『ニュームーン/トワイライト・サーガ』の特番用として、、
キャンペーンで来日したロバート・パティンソン(以下、ロブ)と
クリス・ワイツ監督にインタビューすることに。
今回の特番制作は、使用可能な作品の映像が少ないうえ、
メイキング映像もないという状況で、
このインタビューが番組の大きな柱となることは確実。
おまけにインタビューの日から完パケて納品するまでの日数も限らており、
インタビュー内容に合わせて構成を考える時間がなく、
先に作った構成にはまる様なインタビュー内容にしなくてはならない。
つまり構成に沿った質問にして、
尚且つ、こちらの狙い通りの、確実に使えるコメントを言ってもらう必要がある。
勿論、どんなインタビューでも色々と質問を考え、
その人や作品の魅力が少しでも伝わって欲しいと思ってやっているけど、
今回のようなケースはいつも以上の準備と心構えが必要となってくる。
そして迎えた当日。
まずはクリス・ワイツ監督から。
『ニュームーン/トワイライト・サーガ』の資料に、
「監督はヴァンパイアと狼男を掛け合わせたような風貌だ」という、
出演者であるマイケル・シーンのコメントが載っていた。
これが言い得て妙。
取材部屋にやって来たクリス・ワイツ監督は、
大柄なうえ腕や首がメチャクチャ太い狼男みたいな体格で、
顔は彫りが深く、クリストファー・リーに似ていると言えば似ている。
でも、人柄はとても陽気なようで、笑顔で握手を交わす。
もらった時間は20分。
特番のことを考えると一秒たりとも無駄には出来ない。
「『ライラの冒険/黄金の羅針盤』をコカシタご感想は?」
「『ライラ』が引金となってニュー・ライン・シネマが窮地に陥り、
日本でも配給会社の運命を大きく揺るがしましたが、その責任をどうお考えですか?」
って、
そんな質問出来る訳ないだろう!
「大ヒット作の続編をどう作ろうと思ったのか?」
「特にこだわった部分」
「キャストについて」
「イタリアでのロケ」
「最新のCGについて」
「作品を彩る人気アーティストたちの楽曲について」
といった特番の構成にあった質問をバシバシしていった。
想定していた質問は大体出来たし、
クリス・ワイツ監督のコメントも特番で使用出来そうな内容だったんでひと安心。
インタビューしてみて感じたのは、大らかで感が良いってこと。
例えば、CGについての質問時に、
「『ライラの冒険』の映像も凄かったけど」、
といったちょっとした誉め言葉をつけて聞くと、やたらと喜んでくれた。
その『ライラの冒険』も英題の「Golden Compus」とは言わずに、
邦題の『ライラの冒険』って言っていたし、普通に 漫画といった日本語も発していた。
挨拶の際も、名前を伝えると殆ど外国人が発音困難な「カズユキ」を流暢な日本語で復唱した。
耳が良いんだね。
インタビュー後は、ゴツイ手でガシっと握手。
次回、ロバート・パティンソンの取材へと続く。
■『ニュームーン/トワイライト・サーガ』
※クリス・ワイツ監督 インタビューテキスト